マルカ「くんせい器スモーくんDX」で本格ベーコンを作ってみた | 調理器具・食器 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.08.26

    マルカ「くんせい器スモーくんDX」で本格ベーコンを作ってみた

    私が書きました!
    フリーライター
    happeaceflower
    北海道在住。キャンプや釣りなどの、アウトドアに関する記事を中心に執筆しているフリーライター。趣味のキャンプや釣りの他に、車中泊をしながら、道の駅のスタンプラリーも制覇。オールシーズン外遊びを楽しむアウトドア女子。

     

    ここ何年かで、アウトドアメーカーから続々と燻製器が発売され、気軽に燻製を楽しむ人が増えています。そんな中、近所のホームセンターに行くと、アウトドアメーカーではあまり聞かない、「マルカ」というメーカーの燻製器が売っていました。

    パッケージとネーミングに魅了され、迷わず購入。開けてみると、シンプルながらもしっかりした作りで、無骨な感じがカッコいい!「スモーくん」という可愛いネーミングとのギャップに 、すっかり惚れてしまいました。

    今回は、マルカの「くんせい器スモーくんDX」で本格スモークベーコンを作ってみたいと思います!

    「くんせい器スモーくんDX」開封!

    価格は2,728円(税抜)

    パッケージの写真、魅力的ですよね。ネーミングの「スモーくん」も可愛くて、迷わず買ってしまいました。

    開封するとシンプルな燻製器が出てきました。

    バケツのような感じですね。

    購入時は取っ手が裏側に付いているので、外して付け替える。

    本体の材質は、ガルバリウム鋼板。アルミと亜鉛のメッキでサビに強く、屋根にも使われています。アウトドアメーカーから出ている、価格高めの燻製器と同じ素材です。

    中身を出してみました。

    付属品もシンプルです。

    • 2種類の網
    • チップ皿
    • S字フック
    • スモークチップ

    ところで、マルカ株式会社とは?

    クッキングガイドも入ってますよ。

    「マルカ」ってアウトドアブランドあったっけ?と疑問に思った方に、製造元のマルカ株式会社について、紹介させていただきます。

    マルカ株式会社は、大正12年創業の「湯たんぽ」の総合メーカー。湯たんぽの製造技術を生かし、バケツやBBQ商品も製造しています。なるほど、バケツのような見た目も納得ですね!

    燻製法には3種類ある

    私がよく作る熱燻法による燻製。

    燻製を作る方法は主に3つ。

    • 熱燻法…………….80度から140度の高温で短時間(10分〜60分)で燻製。簡単で初心者向き。保存がきかない。
    • 温燻法…………….50度から80度ほどで2時間から12時間ぐらい燻製。熱燻法にくらべると保存がきく。
    • 冷燻法…………….15度から30度ほどの低温で長時間(数日〜数週間)燻製。保存がきく。下ごしらえや温度管理が難しく、上級者向き。

    今回は「スモーくんDX」を使って「温燻法」に挑戦してみます!

    下準備

    それでは、下準備をしていきましょう。

    まずは肉の下ごしらえ

    約500gのブロック。

    豚バラブロックを使います。

    フォークでザクザク刺して、塩や味を染み込みやすくする。

    今回は、半分に切って「ピックル液バーション」と「ふり塩バージョン」の2種類を作ります。どちらも「塩漬け」ですが、塩による脱水効果で、食材の腐敗を防ぐと同時に、殺菌の効果もあります。

    ピックル液バージョン

    ワイン・三温糖・塩・スパイスやハーブなど。

    ところで「ピックル液」とは・・・?

    ピックル液とは、塩をベースに、スパイスやハーブをアルコールや水で煮立てた液体のこと。一般的に「ソミュール液」と呼ばれている物は、実は「ピックル液」なんです。(ソミュール液は4〜20%濃度の食塩水のこと)

    食材を「ピックル液」に漬け込むことによって、脱水しつつ味付けも同時に行えます。今回は250gの豚バラブロックが浸るぐらいの量で作りました。

    【材料】

    • 水300cc
    • 塩21g(水量の7%)
    • 三温糖10g(塩の約半分)
    • クレイジーソルト適量
    • ローリエ1枚
    • 赤ワイン適量

    【作り方】

    鍋に水・塩・三温糖・クレイジーソルトを入れ、10〜15分煮立たせたら、火を止めて冷めるまで放置。冷めたら、保存袋に豚バラブロックを入れ、ピックル液を流し込みます。この時点でワインを適量投入。アルコールを入れると、肉が柔らかくなる効果があります。ローリエはお好みで。

    ふり塩バージョン

    塩とスパイスやハーブをまぶします。

    塩の量は食材の重さの5%〜10%が適量。今回は塩とスパイスの両方が入った「クレイジーソルト」をすりこみました。

    3日から一週間、冷蔵庫で漬け込む

    上「ピックル液」下「ふり塩」。ジップ付き保存袋に入れ、冷蔵庫へ。

    今回は5日間漬け込みました。

    塩抜き

    左「ふり塩」、右「ピックル液」。

    漬け込んだ豚バラブロックを水で洗い流し、冷蔵庫で半日から1日水につけ、塩抜きをします。

    塩抜きする理由は、そのままでは塩辛すぎるのと、塩抜きすることによって、塩の浸かり具合が均等になり、適度な塩味になるということ。匂いや不必要な脂肪分などを洗い流す意味もあります。

    半日〜1日乾燥

    しっかり乾燥させる一手間が、美味しい燻製を作る秘訣。

    次に、塩抜きした豚バラブロックを乾燥します。

    その前に・・・、塩抜きできているか、チェックしてみましょう。肉の端を切ってフライパンで焼いて味見。少し薄味ぐらいがベストです。この時点で塩辛い場合は、塩抜きが足りていません。

    食材を乾燥するのには理由があり、燻製の煙と食材の表面の水分が反応して、酸味やえぐみ、苦味が出てしまうから。

    風通しの良い日陰に干すか、冷蔵庫にラップをかけずに入れておくと乾燥します。半日から1日乾燥してください。

    いざ、燻煙!

    それでは、燻煙していきましょう。

    吊るす場合はタコ糸で結ぶ

    長すぎたので半分にカット。上が「ふり塩」下が「ピックル液」区別しやすいように、「ふり塩」の方に、紐で印をつけました。

    今回は、吊るして燻煙するので、タコ糸で縛りました。

    結び方を覚えておけば、チャーシューを作る時なども使えます。

    網に置く場合は、結ばなくても大丈夫です。

    フタに温度計をつける

    ドリルでフタに穴をあけ、温度計を取り付けました。

    温燻法は、50度〜80度の温度で燻煙するので、温度管理の為、温度計を取り付けてみました。

    スモークウッドをセット

    スモークウッドを適度な大きさにカット。付属のお皿にのせ、底に置きます。中間には網を設置。肉汁が垂れ落ちるので、網の上にアルミホイルをひきます。

    今回は、スモークチップではなく、スモークウッドを使います。スモークチップは下からガスコンロなどで熱し煙を出しますが、スモークウッドはウッド自体に火をつけて、煙を出し燻すものです。スモークウッドは、温燻法にちょうど良い温度になります。

    食材をセット

    S字フックで網に引っ掛ける。ついでに、チーズとうずらの卵も燻製しちゃいます。

    食材をセットしたら・・・

    空気調整弁を開け、ガスバーナーでスモークウッドに火をつけます。

    点火したら、時々温度をチェックしながら、3時間ほど燻煙。

    温度は50度ぐらいを保っていました。

    燻煙が終わったら、1〜3時間ぐらいそのまま放置して、馴染ませます。(燻煙の直後は苦味があるので)

    3時間ほど放置してフタをオープン。美味しい燻製ができあがりました!

    「ピックル液バージョン」「振り塩バージョン」どちらで作ったスモークベーコンも美味しかったですが、「ピックル液バージョン」の方が、味が深く均一に仕上がっていました。一緒に作ったチーズとうずらの卵の燻製も、スモークの香りがしっかりと付いていて、とても美味しかったです。

    シンプルなくんせい器スモーくんDX

    上「ピックル液バージョン」下「ふり塩バージョン」

    可愛いネーミングとは裏腹に、シンプルで無骨な「スモーくんDX」。使い方もいたってシンプル。何回使っても、へこたれないタフな相棒になりそうです。燻製器選びで迷ったら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

    マルカ「くんせい器スモーくんDX」

    サイズ:Φ245×312mm
    本体:ガルバリウム鋼板
    セット内容:網(2種類)、チップ皿、スモークチップ(さくら)、S字フック(3個)

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