これから寒くなる季節。アウトドア好きなあなたに最適な防寒グッズをご紹介します。
地場産業として織物業が有名な群馬県桐生市から、老舗『松井ニット技研』(桐生市本町4丁目甲85番地 )のニットアイテムです。今、このマフラー、プロスポーツ界で話題なんです!
この秋から複数のプロスポーツチームのオフィシャルグッズとして採用されてるんです。
サッカーJ1リーグでは浦和レッズ、大宮アルディージャ、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、清水エスパルスの5チーム。
「サッカーは暑いうちに終わっちゃうのになんでマフラー?って聞いたら、サッカーチームも探してるんですって。熱狂的な大ファンはどこでもユニホーム着て出かけられるけど、心密かに応援している人は恥ずかしくて歩けないじゃないですか。それで、サポートチームのアイテムで普段でもおしゃれに使えるモノを探してたんですって。ちょうどぴったりはまったと聞いています」と話すのは兄の松井智司社長。兄の松井智司社長(右)と弟の松井敏夫専務(左)、同社のエントランスにて。
プロ野球チームでも、千葉ロッテマリーンズと福岡ソフトバンクホークスが採用。2月の展示会でプロスポーツのグッズを開発する企業やチームの目にとまり、チームのイメージカラーで彩るストライプマフラーの製作が決まったのだとか。
商品の素晴らしさを示す話題は、これだけではありません。
高い品質とデザインが目利きバイヤーに注目され、2000年からニューヨーク現代美術館MoMAストアで販売され、瞬く間に販売数が急伸。
「MoMAが来たのは1999年なんですよ。翌年から最初は400枚航空便で送ってた。どんどん追加が出て、3年後にはMoMAのスカーフ部門で売り上げ数量トップになりまして。その後5年間続いたものですから、色々メディアの取材も受けまして。NHKの海外版とかもわざわざ。今取引してるカナダのセレクトショップからも松井さん知ってます、NHKで見たことありますと言われたり(笑)」と弟の松井敏夫専務。
その後、スペイン、マドリードのプラド美術館からもマフラーの製作を依頼されるなど、その見事な配色は、色遣いの評価に厳しい美術関係者にも絶賛されています。
その一方でおもちゃ会社バンダイとのコラボで『機動戦士ガンダム』のキャラクターをイメージした配色のストライプマフラーを製作、大好評を博し話題になったことも。このマフラーがなんと¥5,940! なんて、深夜の通販番組みたいになってしまいましたが、これだけ国内外、幅広い分野から評価を受け、多く売り上げる魅力は、同社の独創的なものづくりにあるようです。
本社は、さぞかしスタイリッシュで最先端なアトリエのようかと思いきや、従業員はわずか8名、大正時代の木造一軒屋。使われている編み機も50年前の旧式縦編み機。最新のマシンに比べ、編みの速度はおよそ5分の1。しかし、このゆっくりで編む編み機だからこそ、松井ニットの魅力的な“リブ編み”が実現できているのだとか。