ソロキャンプに最適なシングルバーナーを探そう!

2020.02.02

私が書きました!
アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
長谷部雅一
1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。


自然の中で過ごしていると鳥の声や風の音は最高のBGMだけど、ソロキャンプ時は「シュゴーッ」というシングルバーナーのロックな音も心地いい。ブッシュクラフトをしていても雨天時は活躍するし、旨いコーヒーや料理を生み出してくれるコンパクトな火器、シングルバーナーはソロキャンパーにとってマストアイテムだ。では、いったい自分に合っているシングルバーナーどれなのか?今回はシングルバーナー(以降バーナー)を選ぶためのいくつかの視点をお伝えします。

1:燃料は何にするか?


バーナーを使う際に必要なのが燃料です。燃料は大きく分けて「液体」と「ガス(実際は液化ガス)」がある。燃料はそこからさらに細分化されていくが、バーナーに最適なのは次の3つです。

①ホワイトガソリン

写真はホワイトガソリンが入ったMSR用タンク

精製されたガソリンで、一斗缶などで購入するとコストパフォーマンスが高い。また、極寒の冬においては安定的な火力が得られるのがポイント。ただし、燃料切れでちょっとだけ購入したいというのが難しい(たいがい最小が1リットル)ので、飛行機で移動した際に現地で購入してもたいがい余ってしまう。また、液体を気化させるために空気でホワイトガソリンを圧縮するポンピング作業という一手間がある。

②CB缶

日本だったらどこでも手に入るのがこのタイプのいいところ

CB缶は「Cassette Bombe」の事で、いわゆる家庭用カセットコンロで使えるガス缶のこと。優秀なのは、このタイプのガスは誰もが使ったことがあるので使用に対して恐怖感が少ないこと。また、いざとなったらどこでも手に入るのが大きなメリットだ。そのかわり、寒冷地仕様のガスもあるもののどうしても寒さに弱いデメリットがある。手軽さという視点ではCB缶タイプが優秀。

③OD缶

アウトドアショップや最近ではホームセンターでも入手可能な場所がある

OD缶は「OUTDOOR缶」の略で、もともと山岳などアウトドアでの使用にデザインされたガス缶。大中小様々なサイズがあるのと、過酷なアウトドア環境でも安定的に使用できるのがポイント。ただし、アウトドアショップなどでしか入手できないというデメリットもある。OD缶タイプは、僕自身が標高7000mの山でも使っていたこともありアウトドアでの使用にはCB缶より断然強いと感じている。

サイズが選べるので、日帰り、数泊泊まるなど日程や料理内用(ガス消費量)で選べる

CB缶もOD缶も、寒冷地でも使えるように中のガスの種類を変えたりと工夫がされているが、ガスの能力と価格は比例して高価になる。

2:どんなタイプにするか?


バーナーとひとくちにいっても、細かな違いも見ていくと実に様々なタイプがある。その中でも代表的な3種類を紹介します。

①ガス直結タイプ

山のシングルバーナーといえばこれ

どのタイプよりも優れているのが、コンパクトさと軽さ。山登りなどで使用するとなるとこのタイプの人が多い。クッカー(鍋セット)の中にもガス、バーナー両方収まってしまうので運ぶ時にも楽なのがいい。ただ、ガス、バーナー、鍋すべてが上に積み重なる状態になるので、バランス的に倒れやすい難点がある。

②ガス分離/横づけタイプ

本体とガスを繋ぐチュー部分の重さは増えるがこれにも利点がある

このタイプの特徴は、ガスとバーナー部分が分離しているまたはバーナーの横にガスを装着するのでバーナー部分がガス直結タイプと比べて低く安定していること。そうすることで、ちょっと大きめな鍋を置いたりしても安定感があるためガンガン色々な料理をしようといった用途には強いのがいい。その代わり、バーナー部分が大きめだったりするので収納サイズは大きく、そして重くなってしまう。

直結型と分離型だとクッカーを置いた際にこれだけ高さに差が出る

③鍋合体タイプ

日本では種類が少ないが、海外では様々な種類が出ている

日本では種類がほとんど無いが、鍋とバーナーを合体させて使うタイプがある。この特徴は、ガス消費量を抑えかつお湯が沸くのが早いという利点がある。また、場合によっては木にぶら下げて使用することも可能なのが素晴らしい。ただ、合体させる鍋ひとつのみで持ち運ぶことが多いため、綺麗に洗えない環境下で付属の鍋で料理をすると鍋を交換できる「①」「②」にと違いただお湯を沸かしたいのに前に調理したものの臭いや色が付いてしまう。基本はお湯を沸かすのがメインで時々料理という人には最適だ。

3:その他の視点


燃料とタイプで選べば基本的には自分のスタイルにあったお気に入りのバーナーを見つけることができる。「あともうひと押し情報があった方がいい!」という方は、次の視点も入れると選びやすい。

①構造

自分に敵した構造のバーナーを選ぼう

組み立てやすい、使いやすい、壊れにくいなど、構造面をチェックする視点がある。いくらコンパクトでも自分の動きの癖的に組み立てにくかったりしたら使うのが面倒になってしまう。また、構造が複雑になればなるほど壊れる可能性も上がるのでその辺を理解して選ぼう。

②五徳のサイズと形状

モデルによって五徳のサイズや形は様々

バーナー上部の五徳のサイズもチェックしておこう。小さい鍋を置くには不都合だったり、大きめ(重め)の鍋を置くにはちょっと弱いし安定しないなど、得意不得意がある。山用の2〜3人用クッカーであればどれも必ず安定して置けるが、それよりも大きくて重くなると不得意なものもある。

③火力(出力)


バーナーはの火力は「○○kcal/h」と表記される。家庭用のカセットコンロがだいたい2500〜3000kcal/hが平均的なタイプなのでこれを基準に考えるといいだろう。高出力なタイプはガスの消費も早いがお湯が沸くのが早いし、低出力タイプはお湯を沸かすのに時間がかかるがガスが長持ちする。僕の実感値としてキャンプメインであれば2500kcal/h以上あれば充分だ。好みで選べばいいだろう。

④他にも燃料を使ったものを使用するか?


例えば、OD缶のバーナーとCB缶のランタンを持って行くのは違う燃料を準備しないといけないので無駄が多い。もしも燃料を使う道具をいくつか使用する場合は燃料の統一をしておくのもひとつの考え方だ。

自分好みのキャンプスタイルを想像しながら、一生物の相棒を見つけてシュゴーッというロックな音とともに素敵なソロキャンプタイムを過ごしてください。

※ストーブの使用は、メーカー記載の説明書のルールに従って使用しましょう。

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