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令和元年は「バンライフ」元年!? 車中泊新時代到来! 移動しながら「働く・遊ぶ・暮らす」という生き方が始まる

2019.05.01

バックはH-Ⅱロケット。近未来のバンライフを予感させる!

茨城県つくば市で開催された「バンパク」に行ってきた!

今から34年前の昭和60年、『つくば万博(国際科学技術博覧会)』が行われたつくばにふたたびバンパクが帰ってきた。といっても、令和目前の今春開かれたバンパクは、万博ならぬ『つくばVAN泊』だ。つくば市主催のこのイベント、つくばエキスポセンターに隣接する会場にバンタイプのクルマと“バンライファー”が集結し、“バンライフ”の可能性を探るというもの。ところで、バンライフ、バンライファーって何?

たぶん車中泊のこと…かな。なにしろいまや車中泊はちょっとしたブームだ。軽1BOXなどで車中泊キャンプをする人は増えている。そんな車中泊をカッコよく言い換えたのがバンライフのはずだ…と思いつつ、とにかく行ってみることにした。

バンライフって何?

ハイエースを駆って日本中を旅するライター/バックパッカーの中川生馬さん。

「移動中、気に入った場所を見つけると、仕事もはかどります」

会場に着くと、若いカップルからファミリー、老夫婦までたくさんの来場者がフェスっぽいノリで楽しんでいた。しかしだ。キャンプイベントとはなんか雰囲気が違う。焚き火はないし、タープを張ったクルマもない。アウトドアーズマン然とした人もいない。バンライフ=車中泊キャンプの図式はどうやら違うらしい。ということで恥をしのんでおそるおそる聞いてみた。

「バンライフって何ですか?」

「週末の車中泊キャンプからもう一歩進んで、日常的にバンを“動く家”にして暮らす。そんな遊牧民的ライフスタイルがバンライフであり、実践する人がバンライファーです」

そう説明してくれたのは、VAN泊に出展していた中川生馬さん。自身、能登半島に拠点を置きながら1年の3分の1以上はハイエースで暮らしているというバンライファーだ。つまり定住とは真逆の概念。バンで移動しながら働き暮らすという積極的車上生活だ。ただ、今までの常識からすると、車上生活といえば、「仕事がない(仕事をしていない)」、「世捨て人」、「ホームレス」、「貧乏」などとネガティブな連想をしてしまいがち。けれど、けっしてそんなとはないという。

「PCがあればどこでも仕事ができるモバイルの時代です。生活もモバイルベースにできるし、そうすれば行く先々が住みかになる。バンライフは新しい生き方なんですよ」

スナックにサウナ…動きながら暮らす

動くスナックアポロ号の運営メンバー。

車内にはお客さんが最大14人入る。

 バンライフが何かわかったところで、会場をまわった。まず目に付いたのは、1970年式のマツダのマイクロバス。福岡からはるばる走ってきたこのマイクロバスは、ボディに「動くスナック アポロ」とあるとおり、移動する飲み屋さんだ。運営するのは、貞末真吾さんをリーダーに、「お客さんを乗せて、飲みながら福岡の街をクルージングできたら楽しいよね」と集まったボランティアの面々。

 神出鬼没の飲み屋、いいじゃないですか!しかも飲んだくれているだけでなく、被災時に機動的に動いて支援拠点を作るという裏テーマもあるのだとか。ただし、“動く商業形態”はさまざまな規制に縛られているのが現実。現状は、停車した状態でのみ営業可能で、福岡のいくつかの拠点を点々としながら営業しているのだという。

ひときわ目立っていたサウナトラックは法令全クリア済!

車内に設置されたサウナストーブ。湖や川の畔でサウナを楽しめる!

 さらに目立っていたのは、軽トラの荷台にサウナをしつらえたモバイル・サウナトラック。考案者の齊藤浩一郎の動機はいたってシンプルだ。

「いつでもどこでもサウナを楽しみたい!」

「日本中どこにでも気軽に移動ができて、みんなで楽しめるサウナがほしい!」

 スナックにしろサウナにしろ、バンライフの王道ではなく変化球だ。けれども、「日常生活を動かしちゃおう」という発想はまさにバンライファー。もしかして、1か所にとらわれずに生きてゆくというライフスタイルの地殻変動がじわじわと起こりつつある…?

シェアリングエコノミーがバンライフを可能にする!

365日バンで暮らす渡鳥ジョニーさん。

インテリアはシンプルでモダン。高級ベッドが移動の疲れをとってくれる。

最後に話をうかがったのは渡鳥ジョニーさん。365日バンライフを送る、ど直球のバンライファー。日本ではまだほとんどいないフルタイム・バンライファーだ。「ちなみに住民票はどうしてるんですか?」と聞くと、「実家です(笑)」とのこと。ジョニーさんの住みかは、ベンツのバン「トランスポーター」。車内で目をひくのは、垂直に収納可能なシモンズのセミダブルベッド。住み心地はかなりよさそうだ。

「本当に必要なものって、バンにおさまるぐらいの量しかないんです。だからこそ、本当に必要なものはいいものを選んで快適に暮らしたいですね」 

拠点にしているのは横浜市鶴見にある工房のパーキングスペースと都心永田町のシェアオフィスのパーキングスペース。どちらにもトイレ、キッチンがあり、シャワーはジムで浴びている。キャンピングカーにはそれらが完備されているが、都市部での駐車は至難だ。だからこそ、機動性の高いバンなのだという。

「ひと昔前の日本ではバンライフは難しかったかもしれません。でも、今はシェアオフィスをはじめシェアリングエコノミーが普及してきています。それらを活用すれば、どこでも住めて、どこでも働けるんです」

 アメリカでは現役メジャーリーガーのダニエル・ノリス投手がフォルクスワーゲンのバンで生活するなど市民権を得つつあるというバンライフ。日本でも前出の中川生馬さんが広報を務めるCarStay㈱が、車中泊をしたい人と駐車場を提供したい人をつなぐシェアリングサービスを始めるなど、インフラがさらに整いつつある。令和元年は、定住しないというまったく新しいライフスタイルの元年になるかもしれない。

取材・文/鍋田吉郎

イベント概要

https://tsukuba.tomorrow-labo.jp/vol1/

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