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アウトドアスポーツが地域を元気に! 山梨南アルプススラックライナーズの“綱渡り女子会”活動現場レポート

2016.02.05

みなさんはスラックラインという最近、注目を集めているアウトドアスポーツをご存知でしょうか?
ベルト状のロープを木の間などに張り渡し、その上でプレイする、言わば現代風の“綱渡り”。

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今回は、山梨県南アルプス周辺を拠点に、“スラックライン”で地元を盛り上げている“山梨南アルプススラックライナーズ”、通称“YMS”(Yamanashi Minamialps Slackliner’s)のみなさんに、スラックラインの楽しさ、そして、活動内容についてのお話を伺いに練習現場にお邪魔しました

2014年に結成された20~30代が中心のチームなのですが、監督の青木茂さんと唯一の男子メンバー久保田修さん以外は全員女子!

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前列左から、深澤かおりさん、青木茂監督、キャプテン神田真弓さん。後列左から、鯉江 洋子さん、林本 しほりさん、深澤真央さん、宮川道子さん、久保田修さん、渡辺えみさん。

スラックラインは男性のほうが競技人口が多く、女子が多いチームは珍しいとか。地元メディアでは、“綱渡り女子”として取り上げられたことも!

練習風景は、お菓子など持ち寄り、女子会さながらの華やかな盛り上がり。

“スラックライン”って、どんなスポーツ?

何はともあれ、まずはスラックラインとは、どんなものかというと…、幅広のベルト状の専用のライン(2.5~5cmが一般的)を使用することで誰でも楽しみやすくトライできるように綱渡りを進化させた、新しいスポーツ。

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アメリカのヨセミテ国立公園に集う登山家達が遊び始めたというのが発祥の説として有力らしく、欧米を中心に男女問わず子どもから大人まで幅広い世代に愛好されている。

長いラインを渡る“ロングライン”、標高の高い場所にラインを張って“ハイライン”、川や湖の上にラインを張る“ウォーターライン”、ライン上で様々なポーズによる技をきめる“トリックライン”など、新しく登場したスポーツだけに遊び方は未知数で、楽しみ方の幅はこれからも広がっていきそう。

最近は特に女性向けに競技目的ではなく、綺麗な体づくりを目指すストレッチ的な取り組み方もなされているそうです。
まずは、最も基本的なやり方を教えていただきました。

スラックラインの基本

準備として、服装は動きやすいもの、靴はスニーカーなど底が平らなものを着用。

入門のトレーニングは、以下の3ステップ!

①スラックラインの上で片足ずつ10秒間立つ練習をします。(写真内の注意点もチェックしてください!)

4(スラックライン説明)

②次に、両足で5秒間。

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③それが出来たら、ゆっくり歩いてみます。

一見、シンプルで簡単そうに見えますが、ライン上でのバランス感覚、集中力が必要とされ、体幹がとっても鍛えられるんだとか!
数分トライするだけで、汗が吹き出てくるくらい結構な運動量!
「集中してやると2時間くらいで出来る人もいます。恐怖心がないから、すぐ歩けちゃう子どももいます」(神田さん)
「表面の筋肉に頼っているうちは立つことが出来ないんで、筋肉がつくという感じではないです。大会に出てる女性選手はみんな細くて、ものすごくスタイルがいいです。」(渡辺さん)

メンバーの中には2年で10キロも体重を落とした方もいらっしゃるとか!
なるほど、これは、面白さ的にも、美容・健康的にもハマリそう!
ラインの上を歩けるようになったら、次に“トリック”と呼ばれる技をきめる楽しみ方。

トリック(技)のいろいろ

いくつかのトリックをキャプテンの神田さんに見せていただきました。

ニードロップ6一方の足の甲をラインにつけ、膝をラインより下げます。

フットプラント7ニードロップから片方の足をライン上に平行に伸ばします。 

ダブルニードロップ8両足の甲をラインにつけ、膝をラインより下げます。

ブッタドロップ9ライン上であぐらを組んで座ります。 

“バウンス系”と呼ばれるライン上で飛び跳ねるトリックもあり!
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それぞれ難易度ごとに昇級試験もあるそうです。

技説明

難易度とトリックの系統で分けられた表。

「立てないし、歩けもしないところから少しずつやっていって、段々コツがつかめてきて、昨日出来なかった技が今日やったら出来たとかなって、気づけば夢中になっちゃってます」(林本さん)

楽しくて、バンラン感覚、集中力が養えて、スタイルも良くなっちゃう、一石三鳥のスラックライン。

 

スラックラインは自然豊かな山梨(南アルプス)を元気する源!

さらに、YMSの活動には単にスポーツとしての楽しみ以外に、大きな目的があるとか?
その発足の経緯を監督の青木さんにお伺いしました。

「我々が住んでいる山梨県には2017年に静岡と新潟を結ぶ中部横断自動車道が開通するんですね。
静岡、山梨、長野間の距離、時間が短縮され様々なプラス効果が見込まれているんですが、その反面、都市部に人やモノが吸い寄せられ、周辺地域が疲弊してしまう“ストロー現象”といわれるマイナス面も指摘されているんです。
そこで、2012年から沿線地域の市町が連携して、豊かな自然を活用した官民連携 の地域活性化の取り組みを始めることになりまして。南アルプス・ネイチャー王国プロジェクトと呼ばれもので、その一環としてスラックラインの活動を始めることにしました」

日本山岳協会の国際部長を務めていた青木さんは世界のアウトドアシーンに精通されていて、古くからスラックラインの存在をご存知だったとか。
また現在、スラックライン連盟の理事長小倉一男氏と山を通して旧知の仲。
アウトドアブームが一層の盛り上がりを見せる今、スラックラインの今後の大きな可能性を感じ、今回のプロジェクトの取り組みの一つとして起用することになったとか。
 YMSは、これまで、数多くのイベントに参加(実は、『BE-PAL FOREST CAMP 2015』にも登場しています!)

2015年8月22日に開催された『富士吉田市、明見湖環境フェスティバル』に参加の様子

2015年8月22日に開催された『富士吉田市、明見湖環境フェスティバル』に参加の様子

2015年6月14日に開催された『芦安アウトドア日和2015』でのワークショップの様子

2015年6月14日に開催された『芦安アウトドア日和2015』でのワークショップの様子

 

綱渡り女子力でシーンの盛り上げと共に、スラックラインの活動で山梨南アルプスの自然の魅力のアピールに一躍買っています。
また南アルプス市内の小学生を対象とした教室での指導にも取り組んでいて、子ども達へのスラックラインの普及に貢献しています。スラックラインで養える力を考えると、正に子どもにももってこいですもんね。

南アルプス市の児童館で月1回、子ども向けに開催されているYMSのメンバーによるスラックラインスクールの様子

南アルプス市の児童館で月1回、子ども向けに開催されているYMSのメンバーによるスラックラインスクールの様子

また都内では、スラックラインが禁止されている公園が多い中、山梨県南アルプス市周辺では、YMSのメンバーの活動により理解と賛同を得、多くの公園でスラックラインを楽しむことができるようになっています。
「楽しさを伝えるとともに、スラックラインでけがをしないように正しい設置をする、木が傷まないようにツリーウエア(木を保護するカバー)をするなど、正しい遊び方を実践していくのも使命というか、今後より普及していきたことです。」(神田さん)
南アルプス周辺は南には富士山、北には八ヶ岳や茅ヶ岳、東には秩父山地という山々に囲まれた絶好のロケーション。
そんな場所で、自然を満喫しながら気軽にアウトドアスポーツが楽しめるのは、とっても贅沢。

南アルプスは東京から車で約1時間半。豊かな自然を感じながら、スラックラインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

11YMSの皆様一同「フェイスブックで今日ここでやるんでっていうのを見てきてくれる方も全然いますし。是非、お待ちしております」とのことです。

ご興味がある方はYMSのフェースブックページ、
http://www.facebook.com/team.ymsをご覧ください!

 

旅する休職中サラリーマン
編集ひとり
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オーバー40にして、自らのワクワクに導かれるまま、長年お世話になっている会社を休職。これからの豊かな暮らしを探求するWebマガジン「MeLike」(http://melike.info/)を立ち上げ、全国取材の旅を敢行中。 

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