アメリカのアンティークガラス食器とは
ファイヤーキングなどのミルクグラスをはじめ、1940~1960年代を中心に流行したガラス食器。もとはガラス製品といえば鉄道用信号や、電球など工業用のものが多かったようですが、1920年頃から耐熱ガラス、ミルクグラスなどの食器がリリースされ、複数の会社が追随していきました。そして、アメリカでのベビーブーム、日本の高度成長期とも重なる時代に人気を博していました。
代表的なものでは、ファイヤーキングのマグカップほか各種ミルクグラス食器、グラスベイクのスープマグ(ミルクグラス)、パイレックスの耐熱ガラス食器、キャンドルウィックの各種ガラス食器などが挙げられます。
共通するのは、かわいらしい見た目と、強度のあるガラスで、十分な厚みと丸みがあること。ベビーブームの最中ですから、家族で使うことを念頭において作られていたのではないかと考えられます。
その後、20世紀終盤にかけてはプラスチック製品などにおされ、次々に廃番となってしまったガラス食器ですが、その丈夫さもあって、現在でもアンティークショップやフリーマーケットで手に入れることができます。
毎日使える!実際の使用例はこちら
アメリカ滞在時に入手したアンティーク食器たちの使用例をご紹介します。といっても、コレクション自体はたいしたことないのですが、本当に毎日毎日、ほぼ全ての食器を使っていることが密かな自慢です。アンティークなのに頼れる丈夫さと、子供にも使いやすいポップな色味も魅力です。
それでは、用途別に紹介しましょう。もちろん、何に使っても良いのですが、個人的によく使うものを撮影しました。
・果物をのせる
透明感のある水玉モチーフのキャンドルウィック製品は、果物をのせるとみずみずしさが際立つように感じます。
この器だけは唯一、角がたくさんあって、少し繊細。実はアメリカで使ううちに割ってしまって、現地で買い直しました。
・お菓子やデザートをのせる
ファイヤーキングの「カスタード」カップですが、少量のヨーグルトなどを入れるのにも重宝。オーブンでプリンを焼いたりもできます。
上の2点は、ファイヤーキング(手前・緑)とグラスベイク(黄)で若干違うのですが、ほぼ同じ大きさなので分け隔てなく使っています。実は、納豆ご飯や卵かけご飯などにも重宝する、ほど良い大きさ・深さです。
・スープ類を入れる
ファイヤーキングのフレンチキャセロールは、ワンハンドルの取っ手が便利。もちろんカップスープにもちょうど良い大きさ。
丸いハンドルのスープマグも、形が寸胴な分、やや大きめですが使いやすいです。どちらも、取っ手があり安定感があるので、子供にも安心して使えます。
・ドリンク類を入れる
アンティークガラス食器の王道、マグカップ。ミルクグラスのこっくりとした色味と透明感を、手に持って、眺めて、飲んで、体感できるのが魅力です。
大人気、スヌーピーのモーニングマグです。月1回開かれる、地域の大規模アンティークフリーマケットで入手しました。
人気といえば、ファイヤーキング・ジェダイ(やさしいエメラルドグリーンカラー)。こちらはマグではなく、コーヒーカップ&ソーサーです。マグカップの使用頻度と比べると、こちらは来客時にしか登場しないのですが、カフェオレとコーヒーを入れてみました。でもやっぱり、ジェダイのDマグが欲しい! いつか入手したいです。
巡り合ったらぜひ手にとって
上記の食器たちはアメリカの田舎町にある常設のアンティークショップや、定期的に開催されるフリーマーケットなどで少しずつ買い集めたものですが、普段使いには十分と感じています。
日本のアンティークショップやフリーマケットなどでも入手できるので、もし気になったらぜひ手にとってみてください。
どの品も丈夫に作られているので、今から、ずっと使えますよ。