ソロキャンでも活躍! 自動炊飯でホカホカごはんを美味しく炊けるクッカーは?
固形燃料に火をつけたら、あとは放っておくだけでご飯が炊ける。いわゆる「自動炊飯」に、どのクッカーが向いているのか? 人気YouTuber「さばいどる かほなん」がフィールドテストを行なった。YouTubeにアップするための動画用カメラのスイッチを入れたらスタート。
「みなさん、こんにちは。かほなんです。今日は、自動炊飯祭り~。ということで、5種類のクッカーを比べながら、ご飯を炊いてみます」
今回、比較したのはこのクッカー
今回、比較した5種類のクッカーと、自動炊飯に使った道具。小さなコンロと固形燃料だけで、ご飯を炊き比べてみた。
この日、かほなんが準備したクッカーは、5ブランド。サイズは同程度でも、それぞれに蓋やハンドルの形状、さらには表面処理が違う。景品などで貰い、同じような形状のクッカーをたくさん持っているから、どれが良いのか試してみたかったそうだ。
① プリムス 「蓋の取っ手が上下に動くタイプ。目盛りがないですね」
② ホールアース 「サラサラのコーティングがされています。じつはこれ、『ソロキャンプ女王決定戦』の景品で貰ったやつです」
③ SOTO 「蓋は樹脂製で横に蒸気を抜く穴があります。果たして、これで上手に炊けるのかな?」
④ エスビット 「蓋の取っ手が横に開くタイプ。中はサラサラのコーティングがされています」
⑤ コールマン 「これの中は、かなりツルツル。焦げ付きが少なそうですね」
コンパクトなコンロと固形燃料を使って自動炊飯
炊き比べのルールはシンプル。同じ量の米を、同じコンロ、同じ量の固形燃料を使って自動炊飯する。
「今回使うのは、無洗米。これを一合ずつ入れて炊きます。まずは、お米と水を入れて30分おきます。美味しく炊くなら浸水の時間は必須です」
5つのクッカーにお米と水を投入。浸水のための30分を待つ間に、コンロと固形燃料を準備。コンロは、条件を揃えるために、すべて同型のロゴスのマイクロコンロを使用。固形燃料は、100均で購入したという25gx3個パックのもの。
「DAISOの固形燃料は、1個1個別々に包装されているから、外袋を開けても蒸発しないのでキャンプでは使いやすいですよ」
100均で買えるアウトドアで使える道具に詳しいことでも知られるかほなん、さすがです。
あとはご飯が炊けるまで待つ
浸水時間終了後、クッカーを均等に並べ、固形燃料に火をつけたら、風よけ代わりに段ボールの蓋をかぶせる。あとは炊きあがりまで別の作業をして待つだけ。
「自動炊飯にかかる時間は、火が消えるまで20~25分ぐらい。火が消えてから、10~15分ぐらい蒸らします。だいたい35分ほどで完成します。それまで、ほかごとができるのが、この自動炊飯の魅力です。おかずを作ったり、薪の準備をしたり。ほんとうに便利で簡単です」
キャンプ場に、ご飯の香りが~
約35分が経過。かほなんが段ボールの蓋をあけると、キャンプ場にご飯の炊けたいい香りが漂った。
「めっちゃいい匂い! 給食が来たときみたいですね。幸せ」
実食しながらそれぞれの炊き具合を確認
「では、いっただきます。①のプリムスは、もっちもちに炊けてます。おこげも少しありますね。クッカーの内側がフッ素樹脂加工されているから、ご飯もツルリとはがせます。②内側が若干サラサラした感触だったから、お米がくっつかないか心配でしたが問題なし。これもツルンと剥がれます。ご飯もいい感じに炊けてます。③蓋の横に穴があるから水分が飛びすぎて焦げるのではないかと心配しましたが、ギリギリ大丈夫。おこげは強めだけど、美味しく炊けています。④はまったく問題なし。美味しく炊けました。では最後に⑤。おこげがちょっと強い感じかな。これもご飯がツルッと剥がれるので使いやすいですね」
5つのクッカーで炊いたご飯を食べ比べた総評は?
それにしても、ご飯を美味しそうに食べるかほなん。外で食べる炊き立てのご飯の味は格別なのだろう。では総評を。
「クッカーには、それぞれ特徴がありますが、今回はご飯を炊くことだけに注目。そんななかで、美味しく炊けて、しかも、使いやすかったのが①と⑤です。とくに内側がフッ素加工されているので、ご飯がはがしやすい点が優れています。次が②と④。これも美味しく炊けましたが、ご飯の剥がれ具合が①と⑤よりやや落ちる感じでした。次がごめんなさい、③です。蓋にある穴を見れば、ご飯を炊くのに不向きなことはわかりますが、あえて試してみました。予想したよりもはるかに美味しく炊けてびっくりでした。しかし、ほかの4点には及びません。でも、このクッカーは、汁物、煮物を作る際には、ほんとうに便利です。用途に合ったクッカーを使うことも大事なんですね。あと、クッカーを選ぶ際にはハンドル、蓋の形状なども合わせてチェックして、好みのものを見つけてください。今日はここまで。かほなんのクッカー比べでした」
撮影終了後、残ったご飯は持参した保存容器に入れて持ち帰るというかほなん。さすがに5合は食べきれなかったようだ。YouTubeの「さばいどるチャンネル」では、これまでかほなんが実際にフィールドでテストをしてきた様々な「●●比べ」の動画がアップされている。道具選びに迷ったら、かほなんの動画をチェックしてみよう。
↓↓↓当日の様子を収録したムービーが「さばいどるチャンネル」で公開されました! ぜひ、ご覧ください。
撮影協力/アウトドア・ベース 犬山キャンプ場 http://www.kirakira.net/
※愛知県犬山市にある人気のキャンプ場。普段、焚き火やデイキャンプができない広場にて今回は特別に許可をいただき、撮影しました。
構成/山本修二