秋の雑草は触っても大丈夫?毒性と危険性をまず確認
雑草は1年間を通して様々な種類が生えていますが、その中には毒を持つ雑草が存在します。また、毒がなくても不用意に触ると危険な雑草もあります。
毒のある雑草とは?
残念ながら見た目で毒の有無を判別することはできないので、毒のある雑草をひとつひとつ覚えていくことになります。また、毒と言っても様々で、茎や葉に触れると皮膚が炎症を起こしたり、食べると吐き気などの食中毒を引き起こす場合があります。
毒が無くても注意が必要な雑草


毒はありませんが、お月見の時に飾るススキの葉はカッターの刃のように鋭いので、素手で触ると手を切ってしまうことがあります。その他にも、アレチウリというツルで拡がる雑草は花の周囲に細かいトゲがたくさんあるので、誤って触るとトゲが刺さってとても厄介です。
これらの雑草は見た目で分かるので、草刈りの際は注意してください。
秋に身近な場所で見かける有毒な植物10
毒のある雑草を見た目で判別することは不可能なので、特徴を1つ1つ覚えていくことになりますが、名前まで覚えなくても構わないので、雑草の外観をよく見ておいてください。
ヒガンバナ

大きな赤い花と独特の形のヒガンバナは、遠くからでもよく目立ちます。彼岸花という名前の通り、秋の彼岸の頃に花を咲かせます。
これだけ目立つ花を咲かせるにも関わらず、花が咲くまではとても地味で、ほとんど気付かれることがありません。しかも、花が終わってから葉が出てきたり、種子を付けないなど普通の雑草とは異なる特徴が多く、種子の代わりにタマネギのような球根を付けます。
この球根には有毒物質が含まれていて、食べてしまうと吐き気や下痢を引き起こします。昔は、食糧が不足した際に、球根を水にさらして毒を抜いて食べたこともあったようですが、毒のある雑草なので食べないでください。
ヒガンバナの仲間


ヒガンバナの仲間には、花の見た目はそっくりですが、白い花を咲かせるシロバナマンジュシャゲというがあります。その他に、黄色い花を咲かせるショウキズイセンという植物もあります。花がきれいなので、園芸植物として花壇に植えられていることの多い植物です。どちらも、ヒガンバナと同じく毒のある植物です。
イヌサフラン

きれいな花を咲かせるといえば、雑草ではありませんがイヌサフランという植物があります。
イヌサフランと葉が似ているギョウジャニンニクという山菜と間違って食べてしまうことが多いのですが、中には球根をタマネギと間違って食べてしまった事例もあります。ギョウジャニンニクは名前の通り葉をちぎるとニンニクのような匂いがありますが、イヌサフランはほとんど匂いがありません。イヌサフランは猛毒の植物で、死亡例も多数報告されています。
ニラ、スイセン、スズラン



毎年のように食中毒のニュースに出てくるのが、ニラと間違われやすいスイセンとスズランです。
普通に畑で育てているニラであれば間違うことはないと思いますが、ニラの種子が風に飛ばされて庭先や土手に生えていることがあります。そのような雑草化したニラを食べようと思うと、同じように雑草化したスイセンやスズランを誤って採取してしまうことがあります。
それぞれの花を比べると全く別物なのですが、細長い葉の形はよく似ています。葉の見た目だけで採取すると、とても危険なので、手を出さないようにしてください。
ヨウシュヤマゴボウ


日本に生えている雑草の中でも最大級の大きさで、草丈は2メートルを超えます。大きくなると茎は木のように硬くなり、根も丈夫なのでアスファルトを軽く持ち上げるほどです。小さいうちならば鎌でも簡単に刈り取ることができますが、大きくなるとノコギリが必要です。
このため、草というよりは、木のような感じです。秋になるとブドウのような紫色の実をたくさん付けますが、毒があるので食べることはできません。
タケニグサ

竹に似ているということで、竹似草(タケニグサ)と呼ばれています。タケニグサもヨウシュヤマゴボウと同じく大型の雑草で、草丈が2メートルを超えて壁のようになります。空き地や、鉄道の線路脇などに生えています。
タケニグサの茎を切った際に出る黄色い汁を触ると炎症を起こすので、草刈りの際には注意が必要です。
センニンソウ

白い花がきれいなツル性の雑草です。河川敷や道端に生えていますが、茎や葉の切断面に触れると皮膚が炎症を起こします。センニンソウはウマクワズという別名があり、毒があるので馬も食べないということに由来しています。刈り取る際には、肌が茎や葉に触れないように手袋をしたり、長袖を着用してください。
ヒレハリソウ

ちょっと変な名前の雑草ですが、コンフリーという別名もあります。明治時代に海外から持ち込まれて家畜の飼料や、食用にされてきました。
ところが、2004年になってヒレハリソウに毒があり、肝臓に障害を及ぼすということで食品としての販売が禁止されました。食用とされていたものが、だいぶ経ってから毒性が分かるという少し珍しい事例です。古い図鑑には食用と書かれている場合もあるので、インターネット検索をして最新の情報を確認しておく必要があります。
毒のある雑草との付き合い方とは?
雑草は昆虫やヘビのように動かないので、触ったり食べたりしなければ毒の影響を受けることはありません。でも、雑草は道路脇や公園、庭先など至る所に生えているので、ペットや小さな子供達が無意識に触ったり口に入れてしまう場合があります。また、草刈りの際に、毒のある雑草が混ざっている場合もあります。
毒のある雑草から身を守る手段として、長袖を着用したり手袋をすれば、接触による皮膚の炎症は防ぐことが可能です。また、分からないものは食べないということを徹底すれば、食中毒を防ぐことができますが、万が一誤って食べてしまった場合は医療機関で処置を受けることが大切です。イヌサフランのような小さな植物でも、死亡事例が報告されているので十分に気を付けてください!




