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天候は選べないから、衣料を選ぼう

ワークマンで大人気シリーズの「XShelter」は、まさにシェルターのように衣服内の快適温度を保つ断熱素材を採用したウェアです。快適と感じる状態とは、暑さや寒さを感じない「無感覚」な状態を指すといいます。確かに、快適なときは、なにも意識していませんよね。ちなみに、衣服内の環境が、温度31度Cから33度Cで、湿度が40%から50%が、快適なのだそう。
「防寒着は、この20年、もっと暖かくということを追求してきましたが、異常気象が常態化している今、1日の寒暖差が大きくなりました。朝、寒くて家を出て、日中は暖かくなる。また、通勤電車に乗ると、車内は温度が上がっていますが、上着を脱ぐことができません。人は、天候を選べませんが、衣料は選べます。そこで、1日の気温差を克服する新たな中空断熱素材を開発して誕生したのが、『XShelter快適断熱Σ』です。厚さがわずか0.45mmで、最低気温5度Cから最高気温30度Cまで対応でき、衣替えの必要もありません。」(ワークマン専務取締役 土屋哲雄さん)
東京都内では、ここ数年、冬日になるのは数えるほどということを考えると、夏と真冬の数日以外は、快適に過ごせるスペックということになりますね。


ステージでは、雪が降る寒いシーンから、気温が上がったシーンまで、同じアウターで快適であることがわかる演出のファッションショーも行なわれました。「XShelter快適断熱Σ」以外のアイテム紹介もあり、ステージは、温度変化のほか、たっぷりの雨が降る演出もあり、最前列には、「XShelter」の貸し出しが行なわれました。筆者も借りてみると、屋内でアウターをプラスする場合、暑く感じることが多いのですが、まさに「無感覚」。うっかり返却するのを忘れて、そのまま着て帰りそうなくらいの着心地でした。
1日の寒暖差に着目した「XShelter快適断熱Σ」とは

薄手で軽くて、3シーズン着用できるだけでなく、1日の寒暖差に対応してくれるというのは、アウターの着脱の手間が省け、荷物にもなりません。外部環境が30度Cの場合は、衣服内が涼しく、外部環境が5度のときは暖かくなるという「XShelter快適断熱Σ」。いくつかのラインアップから、キャンプにおすすめのアイテムだと教えていただいたのは、「XShelter快適断熱Σ撥水テックフーディー」です。
「アウトドアでの活動を考えると、フードがついていて撥水効果があるこのモデルがいいですよ。」(ワークマン製品開発部第1部マーチャンダイザー 牧野康洋さん)
「XShelter」初登場時からの開発担当者である牧野さんにお時間をいただけたので、暑さと寒さ両方に対応できる新素材って、一体どんなものなのか教えていただきました。
「中空糸を使用しているのですが、その形状が一般的なものと違い、異形繊維の中空糸を使っています。それによって、糸の中だけでなく、織りあがった生地の間にも空気の層ができます。」(牧野さん)
糸の断面が丸ではなく、ギザギザであることを図に描いて説明してくれました。その生地をイメージしているという展示もあったのですが、生地をイメージするのがむずかしいという顔をしていたからか、段ボールのような構造を想像するとわかりやすいかもしれないと教えていただきました。確かに、段ボールは空気の層を作ってくれますね。空気の層による断熱だけでなく、紫外線、可視光、近赤外線など、あらゆる日差し環境への対応、そして、汗や雨といった内外の湿度環境にも対応しています。しかも、伸縮性も多少あることから、動きにもフィットしてくれそう。これは、試してみなければと、体験コーナーへ。
「XShelter快適断熱Σ」で気温30度Cから5度Cを体験

アウトドアにもおすすめと教えていただいたモデルのレディースバージョンで、30度Cと5度Cのエリア体験をしました。最初に、30度Cのコーナーへ。温度計を確認すると30度Cではありました。ライトが近いせいか灼けつくような暑さでしたが、「XShelterΣ」を着用し、フードをかぶると暑さは感じず、快適でした。

続いて、5度Cのエリアへ移動。自分自身が30度Cのコーナーで暖かくなっているといけないため、一旦、「XShelterΣ」を脱いで、エリア内に入って、5度Cをしっかり体感してから、着用後、再度エリア内に入ってみました。着用前のひんやり感がなくなり、寒さは感じませんでした。

内側には、アラートチェッカーがあり、気温、紫外線、水分について、色が変化することで知らせてくれます。筆者が着用したレディースとメンズでは、多少デザインに違いがあるため、メンズをスタッフさんに着用してもらいました。

フードのつばを引っ張るとフェイスカバーになり、紫外線や冷気から顔周りも守ってくれます。前に引き下ろすだけなので、手軽で便利。

ベンチレーションは、背中のほかサイドにもあり、ファスナーで開閉できます。大き目のポケットもあり、貴重品や小物の出し入れもしやすそう。3シーズン、もしくは、それ以上の期間着用できるため、「XShelter」シリーズの中では、初めてとなる通年販売のアイテムです。
極寒対策には「XShelter断熱Ω」を

冬のキャンプを考えると、より断熱効果があるタイプが安心です。従来の断熱αと断熱βを採用したアイテムもありますが、今回、超極寒対応モデルも登場しました。それが、「XShelter断熱Ωプレミアムギガパフハイフロントダウン」です。なんと、マイナス30度Cの環境下で5分経過後も衣服内の温度は、30度Cをキープできたとのこと。外気温マイナス15度Cという極寒の根室の避難所で、暖房なし状態で実証実験も行なったといいます。そもそも「XShelter」は、災害時を想定し、「学校法人日本赤十字学園日本赤十字看護大学附属災害救護研究所」との共同開発ということもあり、防災の観点から開発が行なわれています。マイナス30度Cを体験することは、国内ではあまり考えられませんが、冬のバイク体感や冬山2000mでは、体感としてマイナス20度Cくらいだそうなので、冬のキャンプを考えると、そんなにオーバースペックというわけでもなさそうです。ワークマンのアイテムとしては高額ではありますが、特殊断熱素材のほか、ダウンも使用して、15,000円です。

マイナス30度Cは、筆者の人生で想像もつかなかったため、極寒体験もしてきました。冷気が逃げないようしっかり密閉できる、まさに冷凍庫です。着用する前に、マイナス30度Cの世界を体感してみました。以前も、「XShelter」シリーズで、マイナス温度の世界を体験していましたが、マイナス30度Cは、1分ともたず飛び出してしまいました。

その後、「XShelter断熱Ω」を着用して、中に入りました。先ほどの冷たさは、なんだったのかと思うくらいの違いがありました。快適と思っていたのは束の間で、足元と手の指先が冷え始めました。やはりボトムスも着替え、手袋もするべきだったと思いましたが、逆に、着用部分とそうでない部分との違いがよくわかりました。筆者が着用したのは、マイナス30度C実証モデルです。ほかにも、マイナス15度Cのモデルやセットアップタイプもラインアップされています。

通年のアイテムが登場するなど、進化を続けている「XShelter」シリーズは、より衣替えの必要のない衣料の開発に取り組むようで、
「今後も『XShelter』が急成長することを期待して、将来的には、1着で1年過ごすことができる衣料を開発して、衣替えという衣料の常識を覆したいですね。妄想ですけどね。」(土屋さん)
妄想かもしれませんが、構想でもあるのかもしれないと、今回の快適断熱Σを体験して感じました。アウトドアグッズは、防災グッズになるものが多いように、日常着がいざというときに防災着として活用できるのは助かりますね。
ワークマン
https://workman.jp/




