バックパックブランド「EVERGOODS」。使いやすさを追求するモノ作りを創業者が語る | バックパック・バッグ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.03.07

バックパックブランド「EVERGOODS」。使いやすさを追求するモノ作りを創業者が語る

バックパックブランド「EVERGOODS」。使いやすさを追求するモノ作りを創業者が語る
細部にこだわった使いやすさに定評があるバックパックブランド「EVERGOODS」。今回、日本のマーケットリサーチのために来日したデザイナーでCEOでもあるケビン・ディー氏(以下、ケビン)に、EVERGOODSのモノ作りについて話をうかがった。
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「EVERGOODS」とは

アメリカ、モンタナ州ボーズマンを拠点とするバックパックブランド。アウトドアブランド・パタゴニアでの製品開発経験をもつデザイナーのケビン・ディーが2016年に設立した。

大きな特徴は、上部が開くトップローディングではなく、ジッパー開閉できる「パネルローディング」にこだわっていることだ。

なぜ独自素材を使うのか、どういう素材なのか──などを、身ぶり手ぶりを交えて熱心に説明するケビン。

なぜEVERGOODSを立ち上げたのか

ケビン:パタゴニアを辞めたあとも、デザイナーとしてアウトドアプロダクトだけでなく、ミリタリーやスペースプロダクトなどいろんな製品開発に携わっていました。その経験、素材知識、デザインスキルを生かして、独自性のある製品作りをするためにブランドを立ち上げました。

「シビックパネルローダー24L(CPL24)」と「マウンテンパネルローダー30L(MPL30)」という2モデルを、クラウドファンディングのキャンペーンで発表したところ大成功をおさめました。

「CPL24」は通勤や通学といったエブリデイユースに適したサイズ感と仕様で、「MPL30」はちょっとした冒険旅や登山に便利な作りになっています。

"パネルローディング"へのこだわり

製品名でもわかるように、雨蓋のあるトップローディングではなく、EVERGOODSはあくまでジッパー開閉のパネルローディング式にこだわっている。それはなぜなのか?

ケビン:パネルローディングのほうが、荷造りや荷ほどきが圧倒的に楽で効率がいいじゃないですか。トップローディングだと、上からしか荷物の出し入れができないでしょ。

それに(実際にCPLを持ち出して)バックパックはタテに置くより、こうしてヨコ置きにしたほうが安定するじゃないですか。ヨコからでも荷物の出し入れができるのは、パネルローディングだからこそなんですよ。

ヨコからでも荷物が出し入れできるのが、パネルローディングの利点。片方のショルダーを肩からはずしてパックを体の前にまわしたときも、出し入れが楽にできるようにデザインされている。

オリジナル素材を使った"inーhouse design"

CPL、MPLともに、表地がとてもしなやかな感触なのが印象的。生地素材にもなにか秘密があるのだろうか?

ケビン:(よくぞ聞いてくれました──とばかりに)生地はすべてオリジナルなんです。表地だけでなく裏地も、うちのカスタムメイド。タテ糸とヨコ糸を1:1で織り上げてあるので、しなやかなのに耐摩耗性が高く耐久性に優れているのです。

しかも、有毒な有幾フッ素化合物をいっさい使っていないC0DWR(シーゼロ耐久撥水)加工を採用しています。さらには、繊維の状態で染色することで水やエネルギー、化学物質を大幅に削減できるソリューション・ダイという染色技法を導入することで、経年劣化による変色も少なくなっています。

背負いやすさの秘密は?

あるとき取材で訪れたアウトドアブランド「ゼインアーツ」のオフィスで、デスクの脚に立て掛けられたMPLを発見した。以前からEVERGOODSのよさを認識していた筆者は、「おー、さすがにお目が高い!」と、思わず持ち主の小杉敬さん(社長)に声をかけてしまったのを覚えている。その後、EVERGOODSを選んだ理由をお聞きすると──、

小杉さん:あるイベントでサンウエストさんのブースを訪れたときに背負ってみて、コレはいい! と思って即買いしちゃいました(笑)」

背負いやすさの秘密は、ショルダーの付け根部分のマチ(赤繊で囲んだ部分)にある。マチがあることで、体の曲線にフィットするのだ。背面裏にあるスリーブにラップトップを収納しても、背中に違和感がない。

ケビン:人間の体に直線はないですからね。ショルダー上部の三角マチは、背負ったときにできる肩とパックの空間をなくしてくれるんです。パックを肩に引き付けるスタビライザーがないから、見た目にもすっきりしてるでしょ。余分なパーツを付けなくても、快適に背負える──というのもEVERGOODSの特徴なんです。

アクセスしやすいパネルローディング、耐久性に優れたオリジナル素材、余分なストラップ類のないスマートなデザイン──。デザイナー、ケビンによる微に入り細を穿つモノ作りには感動。

創設10周年で、企画開発は外注することなくすべて"in-house design"。しかも従業員はわずか15人というのにも驚き。 でもだからこそ、こだわり抜いて納得のいくプロダクトが作れるのだ。創業当初から貫き通しているモノ作りは、何年経っても変わることはないだろう。

いちばんのお気に入りモデルは?──という問いに、「やはり最初に作ったCPL 24(¥41,800)ですね。私の子供みたいなものですから」(ケビン)
デビュー時のMPLは30ℓだったが、現在はより汎用性の高い22ℓのMPL 22(¥31,900)になっている。パカッと全開できるから、荷造りも荷ほどきもスピーディーにできる。
現在はポーチやバッグ類も作っている。このトートバッグもギミック満載。ハンドルの天頂部にマグネットが仕込んであるから、床に置いたときも写真のようにハンドルが立った状態になる。開口部もマグネット開閉。内部両サイドにはボトルや折りたたみ傘を収納しやすいホルダーがあり、もちろんPCスリーブも。前後にはアウトポケットも装備。ホイールバッグのシャフトを通すスリーブもあって、スリーブ上部がマグネット開閉になっている。

新生活スタートにうれしいキャンペーン情報

EVERGOODSを取り扱っているSUNWEST STOREでは、春の新生活に向けたバッグの新調を応援するキャンペーンを実施!

詳しくはこちら

問い合わせ先:サンウエスト https://www.sun-west.co.jp/

坂本りえさん

ライター

テントを張っては撤収を繰り返して40年。構造体としての仕上がりの良さを見極めるのが好きなおばさん(オジサンと呼ぶ人も)。

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