色鮮やかな冬の小鳥を探しに行こう! 秋から始めるバードウォッチング | 自然観察・昆虫 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.11.06

    色鮮やかな冬の小鳥を探しに行こう! 秋から始めるバードウォッチング

    色鮮やかな冬の小鳥を探しに行こう! 秋から始めるバードウォッチング
    秋は、バードウォッチングを始めるベストシーズンです。必要な準備のコツと、公園や登山道、キャンプ場などで見られる色鮮やかで人気の鳥たちを紹介します。
    枝に止まるルリビタキ
    秋から冬にかけて、色鮮やかな小鳥たちが日本にやって来る。

    バードウォッチングに必要な準備とは?

    バードウォッチングを行うにあたって絶対に必要というものは特になく、鳥を観察して楽しもうと思えばすぐにでも始められます。

    ただし、遠くにいる鳥たちをよく見るための双眼鏡や、種類を確認するために、初心者用のものでも図鑑が1冊あると、より楽しめます。

    双眼鏡は大きな公園などであれば貸し出しを行っているところがあるので、そちらを利用するのも良いですし、購入するのであればバードウォッチングに適した、持ち運びやすく倍率が8~10倍程度のものを選ぶのがおすすめです。

    服装は山や自然の中で活動しやすい素材や形状のものを選び、色は目立たないカーキ、ブラウン、グレーなど暗めが良いでしょう。野鳥を探して歩き回っていると秋冬でも体が温まってくるので、温度調節できるようにレイヤリングの着こなしで行動するのがおすすめです。

    秋から冬にかけて観察しやすい鳥5選

    鳥の中には美しい羽の色を持った種類が多く、そういった種類はバードウォッチャーの中でも人気があります。秋冬のバードウォッチングで、美しく人気のある王道の鳥たちを紹介します。

    ルリビタキ「冬に見られる幸せの鳥」

    切り株に止まるルリビタキ
    冬の青い鳥、ルリビタキ。

    日本にやってくる幸せの青い鳥と呼ばれる小鳥はいくつか存在しますが、これからの季節の青い鳥といえばルリビタキです。スズメほどの大きさで、木々や藪の中を飛び回る姿を見かけます。

    なかなか姿を見せてくれない鳥ですが、ときどきふと開けた場所に止まってじっとしていることがありますので、辛抱強く観察の機会を待ちましょう。ちなみに体が青いのはオスだけで、メスはオリーブ色のような目立たない色をしています。

    ジョウビタキ「まんまるおなかのオレンジ色の小鳥」

    枝に止まるジョウビタキ
    縄張りを監視中のジョウビタキ。

    ルリビタキと同じヒタキ科に属する小鳥のジョウビタキ。こちらも大きさはルリビタキと同じでスズメほどです。オレンジ色にぷっくらとしたお腹がチャームポイント。

    ジョウビタキは縄張り意識が強く、周囲を見渡せる場所に立っていることが多いです。近くに人間がいてもあまり気にしない個体も多く、観察しやすい種と言えます。

    こちらも鮮やかなオレンジ色はオスだけで、メスは地味な色をしています。

    カワセミ「空飛ぶ宝石」

    枝に止まるカワセミ
    水中の獲物を探すカワセミ。

    宝石にもたとえられる美しい羽を持つカワセミ。とても珍しいという印象を持っている方もいるかもしれませんが、最近は分布を広げているようで、都会の公園で見かけることがあるほど。自然豊かな河辺などであれば見つけることは難しくありません。

    水面に飛び込み魚を狩る様子はぜひ観察したいところです。水辺の近くに生えた枝などを注意深く探してみましょう。

    アカゲラ「枯れ木に穴をあける森のパーカッション」

    木をつつくアカゲラ
    枯れ木に穴をあけるアカゲラ。

    アカゲラはキツツキの仲間の1種。枯れ木をつついて穴をあけ、中に隠れた虫を食べます。夏の間も日本の森にいますが、秋冬は木々の葉が落ちて特に観察がしやすくなります。木を叩く音を頼りに頭上を探してみてください。

    アトリ「群れでやってくる美しい模様の小鳥」

    餌台に止まるアトリ
    餌台にやってきたアトリ。

    オレンジ、黒、褐色の羽を持ち、複雑な模様をした小鳥。羽も美しいですが、群れでいることを好むので、たくさんのアトリが地面をついばみながら植物の種子などを食べる姿はかわいらしく、観察しがいがあります。

    オスとメスで微妙に色の濃淡や模様が異なるので、そういった違いも楽しめます。

    自然の中で鳥を探してみましょう!

    観察してみたい鳥は見つかりましたでしょうか。

    今回紹介した以外にも、秋に観察できる鳥はたくさんいます。登山やキャンプなどで自然の中で過ごす機会があれば、ぜひ周囲を散策して野鳥たちに目を向けてください。

    麦原 拓馬さん

    東京近郊をメインに活動するバードウォッチャー。鳥を探すためなら山、川、海どこにでも足を運び、自然を楽しみながら鳥たちの写真を撮っています。
    毎朝、鳥を探しながら愛犬のミニチュアシュナウザーと散歩するのが日課。

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