※鳥の撮影/磯野貴理子
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磯野貴理子の推し鳥DIARY 第3回 鳥の撮影にハマってます!
磯野貴理子
1985年、お笑いアイドルグループ「チャイルズ」の一員としてデビュー。解散後はタレント、俳優としてマルチに活動。軽やかなトークとユーモアあふれるキャラクターでお茶の間の人気者に。
【出演情報】CSフジテレビTWO「はやく起きた朝は…」(新作エピソード毎月第2日曜日 6:30〜7:00)が放映中。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」毎週水曜日21:00〜21:54 出演中。

癒やされます!
この連載の第一回でもちらりと触れましたが、鳥にハマってから始めたことがいくつかあります。そのひとつがカメラ。
ある日散歩中に美しいさえずりが聞こえてきて、見ると近くの木にシジュウカラがいました。
「どうしても記録したい!」と、衝動的にスマホで撮影しました。
初めて自分で見つけ、撮影したシジュウカラの写真は、今も見返すたびにうれしさがこみ上げます。
野鳥の会が主催する探鳥会へ参加し始めたころもまだ、スマホで撮ってたんですけど、ある日、奥多摩で川の向こう岸の枝にとまっているカワセミを撮ろうともがいたんですよ、スマホで。そうしたら探鳥会の方が「そりゃ無理だよ」といって、スコープにスマホをセットして撮影させてくださったんです。
スマホの画面に映ったカワセミは本当にきれいで「カメラで撮ってみたい!」という気持ちが一気に高まりました。
それで最初に購入したのがコンパクトデジタルカメラ。スマホで撮るより綺麗に写るし、持ち運びしやすくて気に入っていたんですけど、しばらくして、もっと遠くにいる鳥を撮りたいと思いコンデジの上級モデルを購入し、遠くの鳥がよりクリアに撮れるから探鳥会がさらに楽しくなって、とても満足していました。
愛機『OM-1』に出会いますます撮影に夢中に!
そんなとき、ミラーレス一眼カメラのお試し撮影会に誘われて、まあ行ってみるか……くらいの軽い気持ちで参加したんです。ところが家に帰ってパソコンで写真をチェックしたら、その日に撮ったアオジが、羽の先からクチバシの先までものすごく鮮やかに撮れていて、今までとあきらかに写真が変わったんです。
それが今愛用している『OM-1』との出会いです。
それからというもの野鳥の撮影に夢中です。シャッターを切っていると胸が熱くなってきて、鳥に向かって「いいねえ」とか「こっちに目線ちょうだい!」とか思わず声が出ちゃったりします。
それに素晴らしく景色のいい場所にカワイイ鳥がとまっていてくれたら、たまらなくうれしい。「奇跡か!」って思うシーンに出くわすこともあって、そんなときは、言葉にならないほどの幸福感につつまれます。
でも、鳥はじっとしていてくれないし動きも素早いでしょ。だから、なかなか思うようにいかないこともあります。去年の探鳥会のときにツバメを撮りたいってカメラに詳しい人に話したら、「ツバメは難しいよ~。飛び方をよく見ててごらん」と。それで観察してみたら、予測不可能な飛び方をするんですよね。だから、めちゃくちゃハードルが高いんです。何百枚も撮った写真を自宅でチェックしたら、空しか写ってない……みたいな写真ばかりで、それを一つ一つ消去するときはとても虚しくなりますね。
でも、鳥の撮影に出かけたら、シャッターを押さないことには始まりません。だから今は、撮って撮って撮りまくってます。
毎年夏になると、海水を飲みに大磯の海岸までやってくるアオバトを撮りに行くんですけど、今年の夏も何度か撮影に行きました。
それに、今年はなんとかツバメも撮れました。
じつは12月に小さな写真展を開くことになっていて、今まさに作品撮りをしている最中なんです。詳しくは次々回あたりにあらためてお話しできそうなので、ご期待ください!
撮ってみたいと思うきっかけになったカワセミ

色鮮やかなカワセミを見て、あまりの綺麗さに感動。自分で撮ってみたいと強く思うように。
思い入れのあるシジュウカラの写真

自分で初めて見つけて、スマホで撮ったシジュウカラ。私の最初の一枚。
ミラーレス一眼で初めて撮って感動したアオジ!

ミラーレス一眼『OM-1』で撮影したアオジの写真。
撮りがいのある鳥、アオバトの撮影をしに夏は海に通う

毎夏、海水を飲むために海岸にやってくるアオバトの群れ。大きな波にのまれたり、ハヤブサに狙われたりして、海水を飲むのも命がけ。


撮るのが難しいツバメ撮影にも挑戦

何枚も何枚も撮って、今年はツバメの撮影にようやく成功。羽を伸ばした様子が美しい。
※構成/安井洋子
(BE-PAL 2025年11月号より)







