岐阜・下呂温泉の目の前にある「下呂御前山」と行列のできるご当地食堂へ! | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.10.10

    岐阜・下呂温泉の目の前にある「下呂御前山」と行列のできるご当地食堂へ!

    岐阜・下呂温泉の目の前にある「下呂御前山」と行列のできるご当地食堂へ!
    秋は低山ハイクの季節!今回はご褒美グルメとセットでめぐる、下呂温泉の目の前にある低山行をレポート。
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    ご褒美♡満腹グルメハイクin 岐阜県下呂市

    6:30 駐車場から約10分の登山口からスタート

    歩いた人 山本修二・由美

    名古屋市在住のアウトドア好き夫婦。修二はライター。由美は料理研究家として、BE-PAL.NETでヘルシー系のレシピを提案。休日は、東海エリアで低山ハイクやキャンプなどを楽しんでいる。

    COURSE TIME 6時間30分

    下呂御前山(空谷山・からたにやま)
    1,411m

    中央自動車道小牧東IC、中津川IC、中部縦貫自動車道高山ICなどを経由し、国道257号線、国道41号線へ。森交差点から大洞方面へ。集落を抜けたところに駐車スペースがある。電車の場合は、JR高山線下呂駅下車、タクシーで約10分。

    心細くなったところで「熊注意」の看板が……

    下呂温泉は、飛騨高山と人気を二分する岐阜県を代表するメジャーな観光地。今回歩いた下呂御前山(空谷山)は、温泉街を流れる阿多野川の上流に位置する。山間部とはいえ、季節によっては最高気温が35度Cを超える日もある下呂市。暑さ対策も兼ね、梅干し水などを用意したり、休憩を多めに取ったりなどしながら、朝から登山スタート。
     
    JR高山線下呂駅から、クルマでわずか10分ほど。最後の集落の先に、4~5台は停められるという駐車場があるはずだが、草に覆われた空き地は狭く、2台ほどの広さしかない。草の中に隠れた駐車場の看板を見つけ出し、なんとか間違いないことを確認できた。それにしても、人の入った形跡が薄い。若者やインバウンド客で賑わう温泉街から、わずか10分のところに、これほど静かな低山の入り口があることに驚かされた。
     
    駐車場から林道を10分ほど歩くと登山口に至る。序盤は木漏れ日が心地よい針葉樹林帯を行く。樹木の高さがあり、十分な木陰ができるため涼しく歩けた。道中、頻繁に「下呂御前山登山道」という道標が設置されているので安心だ。
     
    序盤は、そこまで急な坂や難所もなく、森の樹木や鳥の声、地質の変化を感じながら進んだ。しかし、歩きだしてから1時間以上経っても、ほかの人を見かけることはなかった。心細くなってきたところに「熊注意」の看板が……。小さな鈴1個だけで大丈夫なのか? 頼むぞ鈴!
     
    五合目から七合目までは、傾斜も緩やかな歩きやすい尾根道が続く。途中、「五合目 八八〇m」「六合目 一〇〇〇m」と記された道標が勇気をくれる。
     
    七合目の手前には、お助け水という給水場がある。ボトルに水を汲み、「甘くておいしい~」と満面の笑みを見せる由美。
     
    そこから先は斜度が少しきつくなるが、10分も歩くと最初の眺望ポイントが現われた。遠く石川県との県境にある白山方面の深い山並みが広がる。頂上まであと少し。そのあとは、ご褒美メシ。行くぞ~!

    注意! 駐車場は見つけにくいよ

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    集落を抜けて最初の左カーブ横にある草地が駐車スペース。この看板があれば正解。

    これを持って歩きました

    BCAA

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    筋肉疲労を軽減する効果を期待して、必須アミノ酸サプリメントを持参。

    グローブ

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    岩場や鎖場に備えて、丈夫でフィット感がいいMTB用のグローブを用意した。

    梅干し水

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    熱中症対策と塩分補給のために、ボトルに梅干しを入れた梅干し水を用意。

    トレイルミックス

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    手軽に栄養補給できるトレイルミックスは、シリコーンバッグに入れて。

    7: 40 心地よい林間を進み六合目を通過

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    序盤の針葉樹林を抜けると広葉樹林になる。野鳥も多く、深い緑を感じながら森林浴を楽しめる。8月中旬にして、森の中は涼しかった。
                              ↓

    8: 00 熊注意の看板にビビる

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    ルートが、未舗装の林道を超える地点にあった熊注意の看板。怖っ。下山時は道標が目立たないので、林道に行かないよう注意を!
                              ↓

    8: 10 お助け水をボトルに満たす

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    七合目の手前を50mほどそれるとお助け水という給水場がある。柔らかくて甘さを感じさせる天然水のおいしいこと。
                              ↓

    8:35 木々の間から深い山並みが見えた

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    ずっと山が続いている。

    長らく森の中を歩き、七合目の先で初めて視界が開けた。この先、どんびき岩を越すと下呂温泉街を見おろす展望台がある。
                             ↓

    楽しく歩こう!

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    この地方で朴葉寿司や朴葉焼きなどに使われる朴の木の葉。道中にたくさん落ちていたので遊んでみた♪

    七合目から1時間ちょっと。最後の急登をクリアして山頂へ。すると目の前には御嶽山がそびえていた。近い! 雲が切れると、肉眼で噴煙まで見えるほど。さらに、反対側を眺めると、下呂の市街地の先に延々と続く山並みの深くて美しいこと。低山の山頂からとは思えぬ絶景に、しばし釘付けになった。
     
    軽食を取りながら、山頂でゆっくりと休んで下山。下山道では、「熊注意」の看板のある分岐は迷いやすいので注意。
     
    無事、登山口へ戻り、クルマに乗って温泉街へ。入浴も考えたが、腹が減っていたので、短時間で足湯を楽しみ、急いで大安食堂を目指した。
     
    下呂の温泉街からクルマで約20分。国道41号線沿いに、ひときわ目を引く「大衆食堂」の看板が。元々はトラックドライバーのための食堂だったが、ドラマ「孤独のグルメ」で井之頭五郎が立ち寄ったことで、行列ができる人気店となった。名物は、豚ちゃん。下呂をはじめとする飛騨地方には、鶏のホルモンを使った鶏ちゃんという郷土料理がある。しかし、この店では創業者が考案した、豚バラ肉を特製の甘いタレにつけて焼く、オリジナルの豚ちゃんが一番人気。豚ちゃんは、うどんと一緒に焼くのがおすすめ。疲れも吹き飛ぶ、味もボリュームも大満足のご褒美メシでした!

    9:25 穏やかな表情の大権現様をお参り

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    九合目を過ぎると傾斜がきつくなる。岩の上に祀られた大岩大権現神社を過ぎれば、頂上まであと少し。
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    9:35 あとひと、、最後の上りだ!

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    急斜面の先からまぶしい光が差し込んだ。ここを登り切れば山頂か? 岩に手をかけヨイショっと。
                             ↓

    9:40 頂上に到着すると目の前に御嶽山が現われた!

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    背後に見えるのが御嶽山。
    「着いたぞ~」
    「よく歩いたな~」

    夏場は、なかなか見えないらしい御嶽山もバッチリ。山頂からは、白山、下呂の町並みや郡上方面も見渡せる。

    低山からとは思えぬダイナミックな絶景が心にしみる

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    山頂からは御嶽山や乗鞍岳などを望める。下呂御前山という名前は、御嶽山を信仰する当地の人々が遥拝したことに由来。

    山頂でいただいた朴葉寿司

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    抗菌作用のある朴葉に巻いた、この地方の行動食=朴葉寿司。町のスーパーで購入した。

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    ご飯が止まらない! 疲れが吹き飛ぶ下呂の絶品ご褒美メシ

    上半分:豚ちゃん+うどん
    ¥700

    下半分:鶏ちゃん+そば
    ¥700

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    味噌、醤油などで甘辛く味付けされた逸品。そば、うどんは、別料金でトッピングした。同じ鉄鍋に2品が載って登場。混ぜながら好みの具合まで温めて食らう。

    マトン
    ¥780

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    あまりのおいしさに
    おかわりしました!

    2品をぺろりと食べてしまったので、マトンを単品で追加。こちらも鉄鍋の上でジュージューと。

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    これはうまい!

    創業54年の味を楽しめる居心地のいい大衆食堂。朝から夜まで通しで営業しているので、下山後の好きな時間に寄れる。定食にすると、ご飯はなんと食べ放題。

    大安食堂

    住所:岐阜県下呂市萩原町上呂876
    電話:0576(54)1456
    HP:https://daiansyokudou.com/
    営業時間:9:00 ~ 21:30(ラストオーダー21:00)
    定休日:第1、第3水曜日

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    12 : 30 のんびり歩いてゴールを目指す

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    林道まで戻ればゴールはもうすぐ。ゆっくり休み、撮影しながら歩いたので往復約6時間30分だった。
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    13 : 40 下呂温泉の噴泉池で手短に疲れを癒す

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    たまりませ〜ん!

    下呂温泉の真ん中。飛騨川沿いにある噴泉池。下呂の源泉が湧き出る無料の足湯。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌がすべすべになる。短時間で疲れが和らいだ。

    下呂温泉で見つけたカラダにやさしいケアグッズ

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    温泉街の土産物店で買ったおすすめの2品。下呂温泉みすとは、下呂の温泉水を使ったミストタイプの化粧水。シュッとひと吹きでリフレッシュ(①)。

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    疲れがスッキリ!

    奥田家下呂膏は、下呂市にある奥田又右衛門膏本舗が昔ながらの製法で作る生薬配合の貼り膏薬。帰宅後に貼って疲れた筋肉を癒やしてあげよう(②)。

    ①下呂温泉みすと https://gero-onsen-mist.net/
    ②奥田又右衛門膏本舗 https://www.geroko.co.jp/

    ※構成/山本修二 撮影/海上浩幸

    (BE-PAL 2025年10月号より)

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