ロープの結び方色々！吊るすならどうする？

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北村一樹

ロープの結び方で吊るすなら、もやい結び

アウトドアにおいてロープが必要とされるシーンのひとつに、道具を吊るすときがあります。

地面に道具を置いておくと枯れ葉などに隠れて紛失の恐れがあったり、土が付着して汚れが取れなくなってしまったりします。そこで、ロープで道具を吊るすことで様々なメリットを得ることができます。

ロープの結び方というのは種類が幾つもあり、強固に結べる・長さを調節できるなど、それぞれの結び方によって特徴があります。

とはいえ、結び方が複雑だと現地で上手く結べず困ることもあります。

そこで今回ご紹介するのが、シンプルな工程で道具を吊るすことができる、もやい結びです。

もやい結びの最大の魅力は、「強く引っ張っても結び目が締まりすぎない」こと。

そのため、ロープの強度が高いものの、使用後は簡単にほどくことができます。

滑りにくく、荷重がかかっても形が崩れにくいのもポイント。

キャンプでは、ランタンを吊るすとき、洗濯物をロープに掛けたいときなど、活躍の場も多いです。

基本の結び方であるもやい結びをマスターすることで、キャンプ時の快適性が大きく向上します。

もやい結びとは？

もやい結びは、船を港に繋ぐことから名付けられた結び方です。

船が揺れても解けず、すぐに外せるといった特徴が、アウトドアシーンで重宝されています。

もやい結びの特徴は、緩みにくい、簡単に解くことができる、結び目が固定されている、という点です。

このため力がかかっても形が崩れにくく、また結び方がシンプルで覚えやすいので、現地では迅速に結んで活用することができます。

キャンプ・登山をはじめ、DIYなど幅広い分野で活用されています。

もやい結びの手順

ロープの先端をループに通す

まずはロープで輪っかを作ります。

このあとの工程で長さ必要になるので、先端は余裕を持って残しておきましょう。

輪っかを作る

輪っかを作ったら、道具を吊るす部分である大きな輪っかを作ります。

吊るす道具に合わせて輪っかのサイズは調整しておきます。

先端を輪っかに入れる

ロープの先端を、先ほど作った輪っかの下から上に通します。

ここでロープの流れを間違えないように注意しましょう。

一度輪っかを空方向に脱出させる

輪に通したロープの先端を、前の画像の通りそのまま空方向（上側）に少し引き出します。

手前に伸びたロープをくぐる

次に、手前に伸びているロープをくぐらせるようにして回します。

空方向から輪っかに戻る

ロープの先端を再び輪の中に戻します。

このとき、ロープの流れがねじれないように注意しましょう。

地面側に通り抜ける

最後に地面側にロープを通し、締めて完成です。

綺麗に結び目を整え、結びが解けないようにしておきましょう。

もやい結びのほどき方

自然な流れではかからない部分に力を加えると、もやい結びは解けます。

2箇所の小さな輪をつまんで引き出せば、簡単に結びを解くことができます。

ロープの結び方を知れば吊るすのも簡単！

いかがでしたか。基本のロープワークのひとつであるもやい結びをご紹介しました。

様々な道具を吊るすことができながら、工程の少ない結び方なので覚えやすいのがポイント。

事前に練習して身体に染み込ませておけば、フィールドですぐに結ぶことができます。

キャンプが快適で楽しくなるもやい結び、ぜひ活用してみてください。