焚火猫と猫の名句にゃーお!(自然暮らし通信社・ババリーナwebちゃんねる)
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • ナチュラルライフ

    2019.01.06

    焚火猫と猫の名句にゃーお!(自然暮らし通信社・ババリーナwebちゃんねる)

    我が家の猫(千代子)は、焚火が大好き。ロシアの暖炉「ペチカ」から離れない(ペチカについては、第1回「火のある暮らし」、第3回「火を操る道具・ロシア編」をお読みください)。

    だからいつも焚火臭い。

    かつて囲炉裏や焚火で暖をとっていた時代には、このような焚火臭い猫のことを「竈猫(かまどねこ)」と呼んでいた。

    寒がりの猫は、冬になると火が消えた竈に入って体を温めるので、つねに灰だらけ。フーテンの寅さんの「結構毛だらけ猫灰だらけ」というフレーズにもなるほど、昔は灰まみれの「竈猫」が冬の風物詩だったのだ。

    「竈猫」は、俳句の冬の季語としても使われてきた。

    しろたへの 麹のごとくに 竈猫(飯田蛇笏)
    何もかも 知つてをるなり 竈猫(富安風生)

    作家・宮沢賢治は童話『猫の事務所』の中でこう書いている。

    <竈猫といふのは、これは生れ付きではありません。生れ付きは何猫でもいいのですが、夜竈の中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだが煤(すす)できたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だか狸(たぬき)のやうな猫のことを云(い)ふのです>

    顔をどんなに洗おうとも、焚火臭さは落ちません。

     

    次回は「シベリアの薪積みの奥義」です。
    乞うご期待!


    左から、陶芸家カオリ、庭師ドラ、ライター・ババリーナ裕子、農業家ミカエ、鉄工職人ジュンコ。このガテン系女子メンバーで家を建て、ペチカや道具を作り、現在もぶっとんだ遊びを画策中!

    ババリーナ裕子

    かつてサハラ砂漠をラクダで旅し、ネパールでは裸ゾウの操縦をマスター。キューバの革命家の山でキャンプをし、その野性味あふれる旅を本誌で連載。世界中で迫力ある下ネタと、前代未聞のトラブルを巻き起こしながら、どんな窮地に陥ろうとも「あっかんべー」と「お尻ペンペン」だけで乗り越えてきたお気楽な旅人。現在は房総半島の海沿いで、自然暮らしを満喫している。執筆構成に『子どもをアウトドアでゲンキに育てる本』『忌野清志郎・サイクリングブルース』『旅する清志郎』など多数。本誌BE-PAL「災害列島を生き抜く力」短期連載中(読んでね)。

    NEW ARTICLES

    『 ナチュラルライフ 』新着編集部記事

    ノウサギのフンやゴボウでも和紙はできるのかやってみた!

    2025.02.09

    バードウォッチングがさらに楽しくなっちゃう!おすすめの "鳥活グッズ"21選

    2025.02.06

    紙ができるまで、の行程知ってる?里山の植物で和紙づくりに挑戦したぞ

    2025.02.05

    週末縄文人の謎に迫る!「僕らが山でスーツを着る理由」Web連載#02

    2025.01.28

    台湾の原住民族は、タイワンイノシシをレアに焼き、刻んで巧みに料理した!

    2025.01.07

    アウトドア派の人へのギフトにも!エイアンドエフがワインを販売し始めた理由とは?

    2024.12.30

    YouTubeで話題の週末縄文人、新連載スタート!「人類の文明が進んでいくところに立ち会いたい」

    2024.12.28

    冬に花が咲くツワブキは、優れた薬草でもあるのだ!

    2024.12.27