「LEAVE NO TRACE」とは、環境に対するインパクトを最小限にする世界共通の「7原則」。KEENでは、この「7原則」を意識してアウトドアフィールドを楽しんでほしいという思いから、このアイテムをリリースしている。
「LEAVE NO TRACE」とのコラボ第2弾が登場
米国オレゴン州ポートランドを本拠とするアウトドア・フットウェアブランドの「KEEN」は、2003年の創業以来、「天井のないところすべて」をアウトドアと定義。地球環境負荷を低減した製法で革新的なハイブリッド・フットウェアを提案している。
その一環として今回、環境に対するインパクトを最小限にアウトドアを楽しむための環境倫理プログラム「LEAVE NO TRACE」とコラボしたシューズ「TARGHEE II MID WP(ターギー ツー ミッド ウォータープルーフ)」を発売した。
なお、今回のコラボは第2弾で、収益の一部は特定非営利活動法人「リーブノートレイスジャパン」へ寄付される予定。
「LEAVE NO TRACE」とは?
今回、KEENとコラボした「LEAVE NO TRACE」は、1960年代にアメリカで生まれた、環境に対するインパクトを最小限にしてアウトドアを楽しむための環境倫理プログラム。7つの原則を基にしていて、誰にでもわかりやすく、楽しく実践することができる。
1994年にアメリカで非営利団体「LEAVE NO TRACE」が誕生し、2021年には日本国内で「リーブノートレイスジャパン」が設立された。
KEEN JAPANは2016年から「LEAVE NO TRACE」の支援をスタートし、「リーブノートレイスジャパン」発足と同時に同団体のオフィシャルサポーターとして活動を支援している。
こうしたKEENのサポートは、「いつまでも自然を楽しむためには環境に対するインパクトが何かを知り、インパクトを最小限にすることが大切。そして、アウトドアを楽しむためのフットウェアもまた、地球環境に配慮した素材と工程で製造されていることが重要」といった考えによるものだという。
コラボ第2弾のベースとなった「TARGHEE II MID WP」
今シーズン展開する「LEAVE NO TRACE」コラボ第2弾のベースとなっているのは、トレッキングシューズ「TARGHEE II MID WP」。
幅広のラスト(木型)によるトゥボックス構造で、足裏の形状に合わせて立体成型されていて、加重に対しても潰れにくいポリウレタンのLUFTCELL PUのフットベッドとなっている。
また、軽量で劣化しにくく、歩行時の衝撃を緩和する硬度の異なる2種の圧縮成型EVAを組み合わせたミッドソールが、優れたクッション性と安定性を実現。中足部のESSシャンクが快適な歩行をサポートしてくれる。
登山初心者からベテランハイカーまで幅広いファンを持つ、KEEN定番の防水トレッキングシューズだ。
コラボシューズ「TARGHEE II MID WP」の環境配慮
今回のコラボアイテム「TARGHEE II MID WP 」も、他のKEENのフットウェアと同様、地球と人という存在を意識してモノ作りをする「CONSCIOUSLY CREATED:地球と人にやさしいツクリカタ」という考え方に基づいている。
発がん性などの健康被害を及ぼすとされ、一度環境に排出されると分解されるのに長い年月がかかるため「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)を使用しない撥水加工が施されている。
アッパーには化学物質や廃棄物の管理・エネルギー消費・二酸化炭素排出と多岐に渡り厳しい基準を設けている環境認証団体「LWG(レザーワーキンググループ)」認定の皮革を採用。
フットベッド(中敷き)の防臭加工には抗菌剤の代わりに天然由来の防臭加工を施すなど、地球環境に配慮した素材と製造方法を取り入れている。
くるぶし部分にはLEAVE NO TRACEのロゴ、フットベッドに世界共通の7つの原則を3ヶ国語でプリント。収益の一部はリーブノートレイスジャパンへ寄付され、その活動をサポートする。
メンズ・ウィメンズ各1色で展開。
MEN
価格:20,900円(税込)
サイズ展開:25〜29cm
重量:493g(片足27cm)
WOMEN
価格:20,900円(税込)
サイズ展開:22.5〜26cm
重量:403g(片足24cm)
自然に楽しませてもらうからこそ環境負荷にも配慮を
KEENによると、地球上では毎年 240 億足のシューズが生産され、全人類が毎年3 足ずつ増やしている計算になるのだそう。
アウトドアファンだからこそ、一人ひとりにできる環境負荷の削減もあるはず。まずは、できるところから進めていきたい。