スイスではアイドル的存在の動物!マーモットの知られざる本性【動物ドッキリクイズ・その9】 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2024.09.24

    スイスではアイドル的存在の動物!マーモットの知られざる本性【動物ドッキリクイズ・その9】

    スイスではアイドル的存在の動物!マーモットの知られざる本性【動物ドッキリクイズ・その9】
    スイスで公的に定められている国獣はいませんが、数多くのアイコン的動物はいます。その中でも特に人気なのがアルプスマーモット。スイスなどヨーロッパの山岳地帯全域に生息する、げっ歯類の野生動物です。

    その愛くるしいぽっちゃり体型と仕草から、スイスでも商品のロゴになったり、TVコマーシャルのキャラクターになったりと大活躍!この国でマーモットを知らない人はいないほど、アイドル的な存在となっています。

    ということで、今回はマーモットの生態にまつわるクイズ4問!

     【第1問】次のうちマーモットが食べないものは?

    a) 草花
    b) ナッツ
    c) 鶏肉
    d) フルーツ

    大好物のリンゴを、美味しそうな音をたてて必死に食べています。

    答えは「c)鶏肉」。マーモットは菜食主義なので、主にアルプスの野草や花を食べて生活しています。その他、観光客から与えられるリンゴやニンジン、ピーナッツ、パンくずも喜んで食べます。野生動物といえば警戒心が強く、人に近づきたがらないものですが、マーモットは食べるのが大好きなので、美味しいモノをくれる人間には慣れやすいのです。

    マーモットが足元をちょこちょこと徘徊しながら、愛嬌を振りまきつつエサをゲットしていく様子を見ていると癒される一方で、中には「何か食べる物、くれくれ!」とぐいぐい迫って来るのもおり、たじろぐことも。

    「他にもっと食べ物ないの?美味しい物チョーダイ!」と迫るマーモット。

    そしてそんな仲間を心配そうに遠くから見守るマーモットの姿もたまに見かけます。積極的に行動する個体もいれば、シャイで怖がり屋さんもいるあたり、なんだか人間みたいですね。

    食べ物に全集中している仲間を、はらはらしながら見守ります。

     【第2問】冬の間マーモットが冬眠する期間は

    a)2カ月
    b)3カ月
    c)4カ月
    d)半年以上

    巣穴から顔を出して様子をうかがうマーモット。

    答えは「 d)半年以上」です。その年の気候状況にもよりますが、9月終わりから翌年の4月末頃まで冬眠しています。冬眠中は何も食べないため、冬眠前に5キロほどあった体重は、春に巣穴から再び顔を出す頃には半分に減ってしまうのだそう。

    第3問】マーモットの前足にある長い爪はなんのため

    a)他のマーモットとのケンカに使う
    b)穴を掘る
    c)自分や仲間の背中を掻き合う
    d)岩場によじ登る

    草地の小道を歩いていると、マーモットの姿を見かけたり、鳴き声が聞こえたりします。

    答えは「 b)穴を掘る」ため。巣穴のトンネルをたくさん掘るので、マーモットが暮らす草地では多くの巣穴が見られます。

    マーモットの前足の爪は長く鋭いのですが、人からエサをもらう時はそっと両手で優しく受け取るので、本当に可愛いです。

    第4問】猛禽類などの天敵が現れたら、マーモットはどうする

    a)高音で鳴く
    b)死んだふり
    c)両手を広げて体を大きく見せ威嚇
    d)天敵に気づけず捕食される

    隠れ家から出てきたマーモット。

    答えは「 a)高音で鳴く」でした。甲高い笛のような声で鳴いて仲間に危険を知らせ、巣穴に隠れます。

    中にはちゃっかりしたタイプもいて、天敵から自分たちの身を守るため、人間の生活圏内で暮らすマーモットたちも。しかし民家の壁をかじったり、農地や牧草地に穴を掘ったりするので、農業や酪農・畜産業に従事する人たちにとっては厄介者以外の何物でもありません。

    スイスを訪れる観光客や動物好きの人々に愛されるマーモットは、観光業界におけるPR大使の役割も担っているだけに、今後も共生の在り方について模索していく必要がありそうです。

    私が書きました!
    スイス在住ライター
    小島瑞生

    1998年~2009年までアイルランドで暮らした後、2009年からスイス在住。スイス始め欧州の国々のさまざまな興味深い情報を雑誌やウェブサイト、ラジオ等のメディアにて発信中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    アメリカ東部ポコノマウンテンの湖畔で出会った“動かないキャンピングカー”の暮らし方とは

    2025.08.20

    ヤシの木が減少している!?変わりつつある「ロサンゼルスっぽい」風景

    2025.08.19

    スイスアルプスで登山!2つの山頂を吊り橋縦走【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.08.17

    キャンピングカーが⾏き交う世界の屋根・パミール⾼原の旅

    2025.08.17

    ロサンゼルス近くの港町で見かける野生のラッコ。実は絶滅危惧種に…【動物ドッキリクイズ・その30】

    2025.08.15

    イタリア北部の知られざる幻景「グレノダム廃墟」へ。自然と歴史が交差する秘境ハイキング体験

    2025.08.14

    チンギス・ハーンの大遠征を可能にしたモンゴル馬の意外な特徴とは?【動物ドッキリクイズ・その29】

    2025.08.12

    夏のフランスで絶景”逆さアルプス”をひとり占め!穴場「ラック・デュ・ポンテ」を紹介したい

    2025.08.06

    アメリカ・ユタ州の小さな町「マウントプレザント」でRVスローライフを堪能。心が整う3日間の旅へ

    2025.08.04