野外料理の必需品!最強のアウトドアナイフと出会うために知っておきたい基礎知識
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    2024.09.28

    野外料理の必需品!最強のアウトドアナイフと出会うために知っておきたい基礎知識

    野外料理の必需品!最強のアウトドアナイフと出会うために知っておきたい基礎知識
    アウトドアで豪快に作る焚き火料理に、ナイフは欠かせない道具だ。最強のアウトドアナイフを選べるようになるために知っておきたい基礎知識を一挙紹介しよう。

    まずは知っておきたい、ナイフ選びの新常識

    焚き火の火おこしから調理まで、アウトドアでナイフが果たす役割は多く、重要だ。
     
    アウトドアナイフは、通常のナイフよりも耐久性や強度が必要なため、ブレード(刃)には頑丈な鋼材が使われる。刃も厚みがあり、中には刃厚が5㎜近いものもある。

    また、安全に持ち運ぶことを考慮して、シース(鞘)が付属していたり、折りたためるのが基本だ。持ち手となるハンドルも、握りやすく、グリップ力が高い素材やデザインが求められる。
     
    種類はシースナイフ、フォールディングナイフ、クッキングナイフ、マルチツールなどに細分化され、選択肢も豊富。初めてナイフを選ぶときは、どれにすればいいのか迷ってしまうだろう。価格もさまざまで、安いものは2千円程度から高いものでは数万円するものまである。

    ブレードの鋼材が高品質だったり、職人が手作りするものは高価だが、その分、所有欲も満たしてくれる。低価格だからといって使えないということはなく、むしろハードに気兼ねなく使えるというメリットもある。

    ナイフの種類、各部位の名称などを解説!

    ひと口にナイフといっても、刃の形状や刃厚、素材などの違いで、用途はさまざまだ。
     
    たとえば、薪を細く割るためのバトニングをしたいなら、頑丈なシースナイフを選ぶべき。ただ、野外料理を楽しみたいという人が同じナイフを選んでも、使いづらいと感じるかもしれない。

    料理重視で選ぶなら、クッキングナイフが使いやすい。三徳包丁なら料理全般に対応できるし、携帯性優先なら、小型のペティナイフという選択肢もある。
     
    ナイフはそれぞれの目的に合った設計がされ、目的をスムーズに達成するためにデザインされている。数あるナイフの中から1本を選ぶには、まず自分のやりたいことをイメージすること。そして、それに必要な性能を把握する基礎知識も大事だ。

    A. ナイフの種類

    何かを切るという意味では同じナイフだけれど、何を切るか、どう使うかによっていくつかの種類に分けられる。ここではアウトドアナイフの代表的な4つのジャンルを紹介。それぞれの特徴をおさえておこう。

    シースナイフ

    シース(鞘)に収納するタイプのナイフ。ブレード(刃)がハンドルに固定されているため、造りが頑丈。ハードな使用にも耐えられる。

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    クッキングナイフ

    調理に特化したナイフ。人気は、さまざまな食材や切り方に対応できる三徳包丁型のもの。さらに肉や魚、野菜など食材ごとに特化したものもある。

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    フォールディングナイフ

    折りたたんで収納できるため、携帯しやすいのが特徴。シースナイフに比べて一般的に強度は劣るが、中にはシースナイフ並みに頑丈なものもある。

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    ツールナイフ

    フォールディングナイフの一種だが、マルチツールとも呼ばれ、ナイフ以外にはさみやプライヤーなど多様な機能を1本に集約させているのが特徴。

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    B. ナイフの各部の名称

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    ナイフの構造は基本的にブレード(刃全体)とハンドル(握る部分)の2つで構成される。フォールディングナイフの場合は、さらに折りたたみ構造のためのパーツが存在する。名称と役割を把握しておこう。

    ポイント

    ブレードの先端部分。ナイフの役割によって、ポイントの形状も変わってくる(次項の「C」参照)。

    ブレード

    ナイフの刃全体を指す。用途によって、ブレードの素材や形状、刃長、刃厚といった部分が異なってくる(「C」「D」も参照)。

    エッジ

    ブレードの中で最も鋭く、実際にものを切る部分のこと。エッジの角度が鋭いほど切れ味は良くなるが、耐久性は低下する。

    ハンドル

    ナイフの手で握る部分。形状や材質の違いで、操作性や快適性に大きな影響を与える(次項の「E」も参照)。

    バット

    ハンドルの一番端(ナイフの底部分)。硬く平らなバットの場合は、ハンマーのようにペグを打つこともできる。

    ネイルマーク

    伝統的なフォールディングナイフのブレードによく見られる切れ込みや凹みのこと。そこに爪を引っかけることでブレードを開く。

    ブレードタング

    ブレードのハンドルに接続されている部分のこと。フォールディングナイフはブレード基部だけがハンドル内に入り込む構造が一般的。

    ピボットピン

    フォールディングナイフ特有のパーツでブレードとハンドルをつなぐ役割。ピボットピンを中心に回転させてブレードを出し入れする。

    ロックスイッチ

    フォールディングナイフのブレードが開いた状態でしっかりと固定する機構。使用時にブレードが折りたたまれて負傷するのを防ぐ。

    C. ブレードの形状

    ブレードの形状は、ナイフの用途や使い勝手に直接関係してくる。動物の皮を剝いだりするのに使用するハンティングナイフはドロップポイントが多く使われるなど、用途によってブレードの形状は異なる。

    ドロップポイント

    ブレードの先端が緩やかに下がった形状。強度とコントロール性に優れており、ハンティングナイフに多く使われている。

    ストレートポイント

    ブレードの背がポイントまでまっすぐなラインのブレード。果物の皮をむくなど、正確にコントロールしやすい特徴がある。

    ユーティリティ

    ドロップポイントと違い、直線的にポイントが下がった形状。バランスの取れたデザインで工作や料理など汎用性が高い。

    フィレ

    先端が尖った形状で、細長く薄いブレードはよくしなるのが特徴。魚を3枚におろしたり、捌くためのナイフに使われる。

    D. ブレードの材質と厚み

    ブレードの材質(鋼材)は、主にステンレスとカーボンの2種類。ブレードの性能や耐久性に大きく影響を与える。また、ブレードの厚みも用途によって設計が異なるので購入時はチェックしておきたい。

    ステンレス

     

    高い耐腐食性を持ち、錆びにくく、刃こぼれがしにくい。鉄と炭素、クロム、モリブデンなどの配合率などで性能も変わる。

    カーボン

    高い切れ味と強度を持つが、錆びやすいのが欠点。ただ、研ぎやすく、メンテナンス次第で長く愛用できるのはメリットだ。

    厚みで異なる用途

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    今回紹介するナイフも実際に計測すると、刃厚は約1.1㎜〜約4.5㎜とさまざまだ。

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    ブレードは厚いものほど、木を削ったりバトニングをするなどハードな使い方に向いており、薄いものは料理など繊細な作業に向いている。

    E.  ハンドルの材質と形状

    ナイフ選びで、実は重要なのがハンドル。素材や形状、厚みなどの違いで握りやすさが大きく変わる。また、魅力的なデザインに見えるかという点でも大きな要素になる。

    ウッド

    もともと耐水性が弱い天然木だが、表面に耐水加工を施しハンドルの素材として使用している。木目の表情がデザイン的な魅力。

    ボーン

    動物の骨を使ったハンドルは、耐水性と耐久性、デザイン性が高いのが特徴。似たものにスタッグ(角)を使ったものも。

    人工素材

    耐水性に優れ、軽量化につながる樹脂(プラスチック)はハンドルに多く使われる。コスト的に安価であることもメリット。

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    ハンドルの厚みで握り心地も変わる

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    細めのハンドルはコントロールしやすく、太めのものは握る際に力を込めやすい。選ぶ際は実際に握ってみるのがベストだ。

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    硬いパンやロープを切るのに便利な波刃

    ギザギザした形状の波刃ナイフ。硬いパンやカボチャ、ロープの切断に威力を発揮する。また、通常のナイフより切れ味をキープしやすい利点もある。

    メンテナンスで切れ味をキープしよう

    ナイフのエッジは使うほど、切れ味は鈍っていく。そこで重要なメンテナンスが「研ぐ」という行為。自分で研ぐことができれば愛着も増す。

    砥石を使った研ぎ方

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    砥石を水に浸し、刃を一定の角度で砥石に当て、力を入れずに手前に引いてくる。

    フォールディングナイフとシースナイフの違い

    強度という点ではシースナイフに軍配が上がるが、携帯性の高さは断然フォールディングナイフ。どちらにも魅力があるナイフだ。

    フォールディングナイフはコンパクト

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    折りたたみ機構を備えるフォールディングナイフは携帯性が抜群。薪を削る程度なら問題なくできる。

    シースナイフはハードに使える

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    ハンドルとブレードが固定されたシースナイフは、強度と耐久性が高く、ブッシュクラフトに最適。

    よりハードに使うならフルタングを

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    シースナイフの中でもよりタフさを求めるなら、ハンドルの根元までブレードと一体化したフルタング構造のものがおすすめ。

    銃刀法違反について知っておこう

    法律では刃渡り6㎝以上の刃物は正当な理由がない限り、携帯が認められていない。キャンプは正当な理由だが、普段の日に携帯していると処罰の対象となる。

    (BE-PAL 2024年10月号より)

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