達磨山(だるまやま)は、低山ながら素晴らしい稜線と駿河湾の絶景を見ることができる場所です。今回は、達磨山を紹介していきます。
達磨山とは?
静岡県の伊豆半島、その西側の海岸線近くに連なる猫越(ねっこ)火山連峰に、達磨山は属しています。標高は約982m。
展望の良さは素晴らしく、現在の千葉県にあたる安房国や神奈川県にあたる相模国、愛知県の西側にあたる尾張国や三重県にあたる伊勢国など、十三の国を見渡せたということから「十三国峠」ともいわれています。
達磨山という名前は、ダルマさんのような山体をしていることに由来しており、実際に静岡県中部の清水市あたりから見ると綺麗な曲線の山体を確認できます。
背の低い熊笹が生い茂り、駿河湾や富士山を見ながら稜線歩きを楽しめます。標高も高くなく登山道も整備されているため、初心者にも登りやすい山でしょう。
ここからはそんな達磨山の魅力を、ダイジェストで紹介していきます。
達磨山の魅力とは!?
美しすぎる稜線を目の前に!
達磨山は標高が低いにも関わらず、非常に稜線がきれい。これは熊笹の群生地だからです。
また、海岸線に近い距離にあるため強風が吹きやすく、高い木がかなり淘汰されています。こうした要素から見晴らしが良い山となっているのです。
富士山をばっちり見られる良コース
達磨山では山頂からはもちろん、山道からも富士を望む絶景スポットが点在しています。
一面熊笹の斜面と、富士山のタッグは撮影スポットとしても大変おすすめ。CMなどの撮影に使われたこともある山なので、写真好きの方には打ってつけはず。
初心者でも歩きやすい山道
達磨山では歩きやすい山道も魅力のひとつ。芝生を敷いたのかと思いたくなるような道まで存在し、まさにハイカー天国。歩きやすく疲れにくい。ケガなどのリスクが少ない山だと思います。
私も初めて登ったときには、とても歩きやすくて驚きました。同行者も「今まで訪れた中で一番美しい山道」と絶賛していました。
絶景の「だるま山高原レストハウス」へ
また、ハイキングの拠点となる無料駐車場近くの「だるま山高原レストハウス」もぜひとも訪れたい場所。窓越しに広がる富士山の絶景を眺めながら、食事や休憩を心ゆくまで楽しめます。また、レストハウス横の展望台からは、駿河湾の向こうにそびえ立つ富士山を見ることができ、夜景や星空も美しいおすすめスポット。イズシカを使った料理などを絶品メニューがそろいます。
さいごに~伊豆半島の成り立ち~
美しい丘陵地帯の伊豆半島は、今回紹介した達磨山を含め美しい景色を眺められる場所が多く、さまざまなアクティビティーを体験可能。また、温泉も多くあります。
そんな伊豆半島ですが、約2000万年前までは本州から数百キロ離れた海底火山であったことをご存じでしょうか。
海底火山はプレートの動きによって北上し、途方もない年月をかけて日本列島に衝突しました。その後もゆっくりと隆起し、達磨山や天城山などを形成し現在の形になりました。
自然が作ってくれた遊びと癒しの宝庫に、ぜひとも訪れてみてください。