
安全かつスピーディにお湯を沸かせる
グラグラしない、倒れない
3枚の側板と1枚の底板で構成されたシンプルな固形燃料用ストーブである。第一の特徴は安定感がよいこと。側板どうしがカチッとかみあい、底板をはめることで内から外へとテンションがかかるから、なおさらかたく固定される。末広がりの台形なので、横から力が加わったり、下のテーブルが揺れても倒れにくい。そのどっしりとした姿は、富士山の名に恥じない。

(左)側板のツメを側板のスリットにはめて固定する。(右)最後に底板をはめて完成。

固形燃料は丸型でも四角型でもOK。

固形燃料をセットしたところ。
風に負けない強い火力
第二の特徴は、火力が強いこと。側板によって風が遮断されるとともに、上部がすぼまった形をしているので、炎が上へ上へと伸びていく。ゆえにクッカーや鉄板の底に安定して炎が当たる。現在の富士山はおとなしいが、大昔はたびたび大噴火したという。この火力の強さもやはり富士山の名に恥じない。

火力が強いから湯が早く沸く。

分厚い鉄板にも早く熱が伝わる。
シエラカップに収まる小ささ
第三の特徴は、コンパクトに収まること。3枚の側板は同じ形をしているので重ねることができ、それを底板のクリップで束ねられる。わずか1.8cmの厚さになり、固形燃料ともどもシエラカップのなかに収まる。古来、日本人は富士山の姿を絵画や工芸品に取り入れて愛でてきた。富士山を手のひらに収めてしまうというのは日本人ならではの発想といえるだろう。日本のガレージメーカーの雄「笑’s」による製造である。

底板のクリップで、側板3枚を固定。

固形燃料とともにシエラカップへ。防災バッグの中へ入れておくのもよさそうだ。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
富士山ストーブ/BE-PAL×笑’s 3,960円(税込み)