すべて発表!「モビリティ部門」「注目の人物部門」「トレンド・サービス部門」「サステイナブル部門」【第3回 BE-PALアウトドアアワード 2023】
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    2023.12.28

    すべて発表!「モビリティ部門」「注目の人物部門」「トレンド・サービス部門」「サステイナブル部門」【第3回 BE-PALアウトドアアワード 2023】

    今回で3回目となるアウトドアの祭典「第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023」。読者の皆さんから集まった候補は、なんと数百という規模に! その中から審査員と編集部による選考を経てノミネートされたものは、この1年のアウトドア業界を代表するようなモノ、コト、ヒトばかり。そんなノミネート候補から、部門賞&大賞を発表します!

    「モビリティ部門」「注目の人物部門」「トレンド‧サービス部門」「サステイナブル部門」、それぞれの部門賞をまとめてご紹介いたします! 今の時代を象徴するものがズラリ勢ぞろい。ということは、BE-PALアウトドアアワードを通じて、“今”を知ることができちゃうんです!

    【ご協力ありがとうございました】読者投票の結果を経て、審査員と編集部で2023年の部門賞を選びました!

    「テント部門」「アウトドアギア部門」「ライフスタイル部門」「モビリティ部門」「注目の人物部門」「トレンド・サービス部門」「サステイナブル部門」、そして各部門賞の中から大賞が決定する!

    今回の審査員はこの5人。右より、長谷部雅一さん(アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター)・高橋庄太郎さん(アウトドアライター)・ホーボージュンさん(全天候型アウトドアライター)・森風美さん(アウトドアコーディネーター)・沢木拓也(BE-PAL編集長)。

    「第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023」は、YouTubeでも配信しています

    授賞式の様子は、現在発売中のBE-PAL 2024年1月号ほか、BE-PAL公式 YouTubeチャンネルでも配信しているので、ぜひ御覧ください。

    BE-PAL公式 YouTubeチャンネル

    モビリティ、人物、トレンド・サービス、サステイナブルの部門賞を大発表!

    SDGsというキーワードが重要視される今の時代。アウトドア業界もその例外ではなく、むしろ自然を遊び場としているからこそ、環境負荷をなくすことが最大のテーマになっている。

    今回紹介する各部門は、ノミネートを含め、どれも自然というフィールドに改めて目を向けるきっかけになるようなものが揃った。

    「フッ素化合物を使わない新世代のゴアテックスがついに製品化されたというのは、アウトドア業界にとって大きなトピックでしたね」(ホーボージュンさん)。

    とくに、トレンド・サービス部門の、コインランドリーで気軽にアウトドアウェアの撥水性を蘇らせるサービス「モンベル撥水コース」や、サステイナブル部門の有機フッ素化合物を排した新しい防水透湿素材「ゴアテックスePE」は、まさに環境負荷を考えることで生まれたサービスや製品だと言える。

    「今回つくづく感じたのは、アウトドアブームが成熟してきたなかで、より一層未来のためにとか、長く使えるとか、そういったキーワードが大事になってきたのかなとということです」(森風美さん)。

    発表!【モビリティ部門賞】 三菱自動車「デリカミニ」

    ¥1,881,000〜
    ●ボディーサイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,830mm ●排気量:659cc ●駆動方式:2WD/4WD ●燃料:レギュラー

    2023年のモビリティ部門賞は、三菱自動車のデリカミニに決定! 読者投票でも多くの票を集めたデリカミニ。軽のトールワゴンながら、キャンパーから支持を集めるデリカD:5の世界観をしっかり踏襲した足回りと高い剛性で、フィールドでの走りも難なくこなす。後席は左右別々にスライドできるなど、積載ポイントも充実だ。

    アウトドアライフの充実というコンセプトは、デリカD:5から正統に継承しつつ、軽自動車としてのコスパと使いやすさを併せ持つ。広い室内スペースと快適な走行性能に審査員から高い評価が集まった。

    走りもよくて運転もしやすい! シートアレンジも豊富で、すべての席がとても快適◎。いろんな使い方ができそうです(森風美さん)。

    しっかりデリカらしさがあるし剛性感が高くて足もよく動くっていう、三菱の伝統がこのサイズでも味わえる(ホーボージュンさん)。

    他にも魅力的な「モビリティ部門」ノミネートはこちら!

    ※数字は紹介順です。順位ではありません。

     ❶ ルノー「カングー」

    遊べる車の代名詞ともいえ るカングー。精悍な顔立ち になった3代目は、快適か つパワフルな走りが持ち味。 もちろん、アイコンの観音 開きのバックドアも健在だ。

    ❷ 日産「キャラバンMYROOM Launch edition」

    メーカー純正の車中泊仕様車がついに登場。細部の作りもさすがのクオリティで、このジャンルの裾野を大きく広げた。

    ❸ トヨタ「ランドクルーザー70」

    クロスカントリー車の性格を色濃く残す70型が、初代をほうふつさせる丸目ライトとなって再びの復刻。2.8lディーゼルターボ+6速ATで快適。

    ❹ SUBARU「レヴォーグ レイバック」

    都市型SUVのあるべき姿ともいえるレイバック。最低地上高は200mmを確保し、長距離からフィールドまで快適な走りを見せてくれる!

    発表!【注目の人物部門賞】 牧野富太郎博士

    注目の人物部門賞は牧野富太郎博士。連続テレビ小説(NHK)の主人公のモデルとなったことで、広く知られるようになった。植物に向ける愛情や卓越した観察眼は、真のナチュラリストのものだ。

    標本だけでなく、多くの植物図を描き残している牧野富太郎博士。驚くほど精緻なスケッチは、植物を丹念に観察し続けた真摯な姿勢がうかがえるだけでなく、植物図を超えてもはや芸術の域。テレビの影響もあって、様々な本や資料が身近になっている今、ぜひ牧野富太郎博士の世界に触れてみてはどうだろう。

    もし、この方と一緒に自然の中を歩けたら、50mの距離だけでも驚くほど楽しいお話が聞けたろうと思います(長谷部雅一さん)。

    「植物の成長過程を正確に絵に落とし込んで、図鑑を自分ひとりで作り上げる。それはもう本当に芸術の域なんですよね」(編集長沢木)。

    発表!【トレンド・サービス部門賞】 Baluko Laundry Place「モンベル撥水コース」

    「モンベル撥水コース」がトレンド・サービス部門賞を受賞。全国に展開するコインランドリー「Baluko La undry Place(バルコ ランドリープレイス)」が、モンベルと共同で始めたサービスは、アウトドアウェアを手軽にメンテナンスして長く愛用できるようにとスタートした。現在は東京の代々木上原と北海道の小清水町の2店舗で提供中。

    サステイナブル部門にも共通するが、いかに環境負荷を減らせるかが今の課題。ランドリーで気軽にメンテナンスして撥水機能を取り戻し、長く愛用する。しかも使用する洗剤は環境にやさしい。まさに時代が求めるサービスだということで、審査員から高く評価された。

    「これからの時代、環境負荷を与えないという点では、ユーザー側もメンテナンスで撥水力を回復させて、ウェアを長く使うということが大事だよね」(ホーボージュンさん)。

    「こういうサービスがこれからどんどん増えてくると思うし、これが進化していって、テントも洗えるまでになったらいいですね!」(長谷部雅一さん)。

    他にも“今”を象徴する「トレンド・サービス部門」ノミネートはこちら!

    ※数字は紹介順です。順位ではありません。

    ❶ 伊藤新道

    度は地図上から消えた道を復活させる。そんなプロジェクトがついに2023年8月に完成した。三俣山荘へと続く、北アルプスの変化に富んだルートは、すでに多くの登山客を魅了している。

    ❷ ココヘリ

    登山人気のかげで増えつつある山岳事故。少しでも早く発見できていれば助かった命も数多い。ココヘリに加入し、小さな発信機を携帯するだけで、捜索時間を大幅に削減することができる。

    ❸ チャムス 昭和記念公園店

    昭和記念公園にオープンしたチャムスの直営店。アウトドアギアのレンタルサービスは画期的で、アウトドア未経験者にも自然豊かな公園での過ごし方を通して外遊びの魅力を伝える。

    ❹ 特化型キャンプ場

    今増えているのが特色のあるキャンプ場。それぞれのスタイルに寄り添ったキャンプ場ならもっとキャンプが楽しくなる!

    発表!【サステイナブル部門賞】 ゴアテックス「PFCフリーのGORE-TEX プロダクト」

    パタゴニア「メンズ・スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット」
    ¥79,200

    サステイナブル部門賞はゴアテックス「PFCフリーのGORE-TEX プロダクト」に決定! 環境への影響に懸念のあるPFC(有機フッ素化合物)を使わない、画期的な防水透湿素材「ゴアテックス ePE メンブレン」。そんな新開発素材が、2023年ついにパタゴニアのハードシェルにも採用され製品化された。

    長年、防水透湿素材でトップを走り続けるゴア社から、環境への負荷が少ないPFCフリーの新素材が登場したことで、今後のアウトドア界におけるPFCフリー化の動きを加速させてくれるだろうということで、審査員からは大きく評価された。

    「このゴアテックスePEの登場を機に、アウトドア界でもPFCフリー化の動きは今後も広がっていくはず」(高橋庄太郎さん)。

    「防水透湿素材のトップにいるゴアテックスがメンブレンを変えたことで、ウェア全体が次の段階にシフトしていくんだと思います」(ホーボージュンさん)。

    他にも環境に配慮した「サステイナブル部門」ノミネートはこちら!

    ※数字は紹介順です。順位ではありません。

    ❶ パタゴニア「リペアサービス WORN WEAR/つぎはぎ号」

    まだ使えるものは直して使う。それが結果として消費を減らし、環境負荷を減らすことができる。パタゴニアの取り組みはギアを長く愛用することで、新品よりも価値あるものになることを教えてくれる。

    ❷ ナンガ「Re:ACT」

    古い羽毛布団を、クリーニングしてナンガのアップサイクル布団に生まれ変わらせるサービス。ダウン製品のプロ、ナンガだからこそできるリユースプロジェクトだ。

    自然環境のことを改めて考えさせてくれるモノやコト、人物がそれぞれ受賞した結果に

    モビリティ、人物、トレンド・サービス、サステイナブル。それぞれ受賞したのは、フィールドとも相性抜群な「デリカミニ」、植物に対する深い愛情を持つ「牧野富太郎博士」、ウェアを長く使い続けるための「モンベル撥水コース」、環境負荷を抑える「PFCフリーのGORE-TEX プロダクト」。

    どれもアウトドア好きにとってのフィールドとなる、自然環境について改めて考えさせてくれるきっかけになるようなものばかりだった。

    自然と一緒に遊ぶということが、BE-PALが求めていること。その入り口となるギアやサービス、人物。多くの人がそういうものに触れる中で、より深く自然を知ってほしい(審査員一同)。

    審査員
    全天候型アウトドアライター
    ホーボージュン さん
    大海原から6000m峰まで、世界中の自然を旅する全天候型ライター。自然をこよなく愛する永遠の旅人は、アウトドア界きっての目利きでもある。
    審査員
    アウトドアライター
    高橋庄太郎 さん
    テント泊登山をこよなく愛する実践系アウトドアライター。現場で培われたギアに対するこだわりと批評眼は圧倒的。イベントやテレビ出演も多数。
    審査員
    アウトドアプロデューサー
    長谷部雅一 さん
    アウトドアプロデューサー、ネイチャーインタープリター。アウトドア関連のプロジェクトの企画、運営をはじめ、自然体験教育など多方面で活躍。その経験と技術でアウトドアの魅力をわかりやすく伝える。
    審査員
    アウトドアコーディネーター
    森 風美 さん
    キャンプと車中泊を愛するキャンプ女子。アウトドアWebメディア「なちゅガール」の編集長として、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信中。
    審査員
    BE-PAL編集長
    沢木拓也
    2018年から現職。山に川に海にと、仕事もプライベートもアウトドア中心。2拠点生活を本格的に開始し、週末はナチュラルライフを満喫中。

     

    第3回 BE-PAL アウトドアアワード 2023授賞式の様子は、現在発売中の本誌2024年1月号に掲載しています。また、BE-PAL公式 YouTubeチャンネルでも公開中です。ぜひ御覧ください。

    ※構成/風間 拓 撮影/小倉雄一郎 写真提供/三菱自動車、ルノー、日産、トヨタ、SUBARU、Baluko Laundry Place、伊藤新道、ココヘリ、チャムス、パタゴニア、日本ゴア、ナンガ(掲載順)撮影協力/PICAさがみ湖

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