ソロキャンプや登山をする際に、あると便利なキャンプギアのひとつが、コンパクトな焚き火台。大手のアウトドアブランドだけでなく、小さな規模のガレージブランドからも、さまざまな焚き火台が販売されています。
そんな中、今回は実用性に優れるユニフレーム(UNIFLAME)の「ネイチャーストーブ」を紹介します。私が長年愛用してきたなかで感じた魅力や気になる点を、あますところなくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
ネイチャーストーブの魅力
ユニフレームは、金属加工の集積地として知られる新潟県燕三条に拠点をかまえる、アウトドア用品の総合ブランドです。ネイチャーストーブは、そんな同ブランドを代表する焚き火台です。
まずは、ネイチャーストーブの魅力をお伝えします。
火力|効率的に燃焼しやすい
小さな本体に、より効率的に燃えるような工夫がされているのが、ネイチャーストーブの大きな魅力です。
底面がメッシュ状で、空気を取り込みやすくなっているのが特徴。そのメッシュを通過した空気はあたたまっているため、燃焼速度が早くなるのです。
また、吹き込んでくる風を妨げない形状の脚部により、燃焼効率が向上している構造もお見事。小さなボディーで最大限の火力を発揮するための工夫が、随所にこらされているのです。
サイズ|コンパクトで取り扱いやすい
ネイチャーストーブは、コンパクトなサイズも特徴のひとつです。上の写真の通り、本体ボディーが350mLの缶ビールとほぼ同等。脚をつけて少し高くなるぐらいなので、ソロキャンプでも使用しやすいサイズ感。また、予備の焚き火台として携行するのも良いでしょう。
また、ハンドルがついているので、持ち運びやすいのもうれしいポイントです。使用中に場所を移動したいときに役立ちます。
付属の収納袋がついており、幅をとらずコンパクトに収納できるます。手のひらサイズになり、ザックのちょっとした隙間に差し入れて持ち運べるのも便利です。
ネイチャーストーブを買う前に知っておくべきこと
ネイチャーストーブを購入する前に、必ず知っておきたいポイントが2つあります。
組み立てやすさ|慣れるまでは組み立てにくい
ネイチャーストーブはパーツ数が少ないものの、取り付けには若干のコツが必要な点はあらかじめ認識しておきましょう。
とくに、脚部・メッシュ状の火床・本体上部の各パーツを接続する際、初心者の方などは手間取ってしまう場合があるでしょう。
脚部のパーツには、穴に通すためのワイヤーがあります。また、ワイヤーに対応するように、各パーツには小さな穴があいています。組み立てる際は、それぞれのパーツの穴の位置をしっかりとあわせ、ワイヤーを通してください。組み立てている最中に、穴がズレないように手で固定するのがポイントです。
組み立ては、何度も使用しているうちに慣れるますが、初めは事前に練習しておくことをお勧めします。
木材のくべやすさ|調理中はくべにくい
調理器具を上に乗せるためのゴトクと、フライパンや鉄板などの調理器具を使用していない状態であれば、何の支障もなく木材をくべられるでしょう。しかし、ゴトクと調理器具を用いている場合、木材をくべるのが少々面倒に感じる場合があります。
なぜなら、本体上部のすき間から木材を入れなければならないからです。木材のくべやすさを考慮するなら、位置を動かしやすいチタン製やアルミ製などの軽い調理器具を使うのがお勧めです。
ネイチャーストーブで焚き火を楽しもう!
このように利点と注意点を見てきましたが、やはり小さいながらもハイパワーなネイチャーストーブはかなりの秀作。ソロキャンプや登山などで重宝します。
大きな焚き火台で炎を愛でるのもアウトドアの醍醐味ですが、携行性に優れ実用性の高いネイチャーストーブは災害時の備えとしても、使いこなせるようにしておきたいアイテムのひとつです。