生き物の不思議が楽しく学べる秋のおすすめBOOK2選 | 本 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 2023.11.08

    生き物の不思議が楽しく学べる秋のおすすめBOOK2選

    いよいよというか、ようやくというか、秋真っ盛り。夜は寒いくらいだから、家やテントの中でまったりと過ごそう。そんなときにおすすめなのが、こちらの2冊だ。

    BOOK 01

    動物の言葉から読み解く真のコミュニケーション

    『動物たちは何をしゃべっているのか?』

    山極寿一、鈴木俊貴著
    集英社 
    ¥1,870

    動物たちは何をしゃべっているのか?

    誰かと打ち解けたいと思ったとき、「もっと話してみよう」とわたしたちは対話を試みる。ヒトの最大のコミュニケーションツールはなんといっても言葉だろう。
     
    では、野生動物たちは? じつはあらゆるおしゃべりをしていることが明らかになってきている。本書は、ゴリラ研究者とシジュウカラ研究者による対談形式の言葉探求の旅。動物たちの言葉を主題に、ヒトとは一体どのような動物なのかを探っていく。「警戒して・集まれ!」など鳴き声に文法を持つシジュウカラや餌場を知らせるミツバチのダンス。彼らは餌や天敵、繁殖など命に関わることを発する。
     
    つい最近まで動物には複雑な思考はないとされていたが、ヒトにはない動物だけが持つ認知能力がある。森で捕らえられた状況を(ヒトが教えた)手話で説明したというゴリラもいた。
     
    いまはインターネットを介したSNSのコミュニケーションが盛ん。人類700万年の歴史からすると、言葉は最近(といっても10万年前くらい)生まれたという。言葉はたくさんあるコミュニケーションのひとつに過ぎなかったとも。
    「我々ヒトが猿人類から引き継いだ縁の作り方は、身体を共鳴させること」
     
    わたしたちは言葉に頼り過ぎているのかもしれない。

    BOOK02

    脳も心臓も何もない海底のお掃除屋さん

    『ナマコは平気!
    目・耳・脳がなくてもね!
    5億年の生命力』

    一橋和義著 
    さくら舎 
    ¥1,650

    『ナマコは平気! 目・耳・脳がなくてもね! 5億年の生命力』

    古くは『古事記』にも登場するというナマコ。ウニやヒトデなどが仲間の棘皮動物だ。タイトルにあるように目、耳、脳、心臓もない。しかし、海の底で静かに生きている。ストレスがかかると内臓を放出したり、どろどろに溶けたり。真っ2つにしたら分身。じゃあ3つにしたら!? 本書は知られざるナマコの生態を、著者が愛情たっぷりに解き明かす。ナマコってすごい。

    ※構成/須藤ナオミ

    (BE-PAL 2023年11月号より)

    NEW ARTICLES

    『 本 』新着編集部記事

    北海道、奄美の森、宇宙、AI時代の知性まで! GWに読みたい知的好奇心をかきたてる本4選

    2024.04.24

    暖かい場所に未知のあの虫を探して…極北には不思議な古事が起きて…読み始めたら完読必至の良書2選

    2024.03.24

    シマフクロウの生態、ミミズなどの生物も含めた複雑な組成の土中…知らない世界を学べる2冊

    2024.02.19

    霊長類学者・山極寿一の人気連載がついに新書化!ゴリラの目を通して、人類が進むべき道を探る

    2024.02.07

    発酵食品のルーツはどこに?熊との死闘の先には…読み応えのある新刊書2選

    2024.01.26

    シンプルライフの名著、ソロー『森の生活』を読みなおそう!

    2024.01.03

    春が来る前に読んでおきたい!自然を見る目や考え方が養われる良書4選

    2023.12.19

    寒い時期は読書で冒険してみない? 大自然での旅、環境調査をつづった良書2冊

    2023.11.23