車中泊をかなえる夢の1台! オランダ生まれのキャンピングトレーラー2モデルをレビュー | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

キャンピングカー・車中泊

2023.11.04

車中泊をかなえる夢の1台! オランダ生まれのキャンピングトレーラー2モデルをレビュー

オランダの老舗、キップ

ポップアップルーフを全車に装備する歴史あるメーカー「キップ」

国内で販売されているキャンピングトレーラーは国産・輸入車など数多くのモデルがあります。国産をはじめ、輸入車のなかでも欧州のモデルは軽さを重視して作られたモデルが多いのが特徴。というのは、アメリカではピックアップトラックやSUVでけん引することが多いのですが、欧州ではハッチバッグやセダン、ステーションワゴンなどでけん引することも多いためボディの軽量化が求められているのです。

今回はキャンピングトレーラーのなかでも、オランダ生まれのメーカー『キップ』社の「ヴィジョン」シリーズ2モデルを紹介しようと思います。

と、その前にキップ社の歴史を簡単に説明しておくと、

1947年にクルマのボディ加工の会社を営んでいたキップさんが自分用のキャンピングトレーラーを作ったのがはじまり。そのことがきっかけとなり、その後市販モデルとしてさまざまなタイプのトレーラーを製造。1950年代には屋根が昇降するポップアップルーフ搭載モデルも登場し、現在の礎にもなっています。

そんなキップの現行モデルは全モデルが空力に優れたデザインにポップアップルーフ、アウトドアルックのスタイルを採用しているのが大きな魅力。現在日本で販売されるヴィションは同じボディサイズで装備やレイアウトの異なる3つのバリエーションを展開。「アウトバック」「アドベンチャー」「トラベル」がラインナップされています。外観は欧州モデルには少ない2トーンかつ下部にはブラックのシボ塗装が施されており、アウトドア感がたっぷりと感じられるスタイルもキップらしいポイントです。

シボ加工にもこだわるキップ

ボディ下部のシボ加工なども欧州モデルにしては珍しいポイント。

カップルで広々と使うなら「アドベンチャー」

アドベンチャーの外観

KIP「VISION ADVENTURE」全長×全幅×全高:5940×2100×2300mm/就寝定員:3人。

「アドベンチャー」はエクステリアがグリーンの2トーンで、エントランスが他の2モデルより後ろ寄りの配置になっており、フロントには常設のダブルベッド、中央はリビングスペースでリヤにキッチンというレイアウトを採用。

室内高は通常時で178cm、ポップアップルーフを上げたら204cmとさらに採光がアップしボディサイズ以上の開放感が得られます。リビングは2人で使うのにちょうどいいサイズで、ソファ下には引き出し収納も装備していてすぐに手を伸ばして取り出せるのもうれしいです。また上部収納庫にベッド下収納、さらにキャビネットとクローゼットも備わり、旅や遊び道具が十分収まる容量を確保。

ダイニングの様子

シンプルで飽きの来ないインテリア。リビング上部に収納庫、常設ベッド上に収納棚を装備。

常設のベッド

常設ベッドのサイズは1900×1400mm。3面に窓も備わり採光性と通気生はいい。

リビングの様子

リビング部分は展開すると1650×770mmのベッドに。急なゲストにも対応できる。ソファ下は引き出し式の収納庫。

注目はリヤにあるキッチンの奥にトイレスペースが隠されており、天板を跳ね上げるとトイレが出現するといったギミックに思わずびっくり。キャンピングトレーラーは定置利用や防災を意識して購入する人も多いので、トイレは普段は使わないけどいざという時だけ利用したいという人にはこうした隠れトイレはいいと思います。

それ以外の装備も床暖房やアルミホイールなどと充実しているのもシリーズ共通。3人就寝が可能ですが、リビングのサイズやレイアウトを考えると2人でゆったりと使いたくなる気がします。

シンクまわり

リヤに配置されるキッチンには3口コンロにシンク、3ウェイ81L冷凍冷蔵庫を装備。奥行き610×幅1940mmの横長い天板により調理もしやすく収納も豊富。

キッチンとトイレ

キッチン天板右端の下にはトイレが隠されていて、天板を跳ね上げるとその下にカセットトイレが出てくる仕組み。扉もきちんと備わっている。

エントランス横の収納

エントランス脇には収納やワードローブがあり、遊び道具から着替えまで長期滞在でも十分に荷物が仕舞える。

ファミリーや仲間と使うのに最適な「トラベル」

トラベルの外観

KIP「VISION TRAVEL」全長×全幅×全高:5940×2100×2300mm/就寝定員:4人。

アドベンチャーとは異なりボディカラーがベージュの「トラベル」は前後に2つのリビングを配置し、センターにキッチンのレイアウトが特徴。フラットかつ開放的な空間はフロントダイネットで4人、リヤダイネットで2人がのんびりとくつろげる広さになっているのが大きな魅力。旅先やキャンプ場では車内にゲストを招いて食事や談笑したりすることもしやすい設計。

就寝についてはフロントのリビングを展開して3人、リヤは1人の設定。家族で旅するときは夫婦と下の子がフロント、上の子がリヤ側という使い方になると思います。ベッドサイズも十分と確保されているのでゆっくりと休めます。常設ベッドではないので展開する手間はあるものの、2リビングの広さは格別。また、トイレルームがないないぶん室内のゆとりがたっぷりと感じられます。

フロント側のリビング

フロント側のリビングは4〜6人でくつろげるほど広々。テーブルも大きく使いやすい。

3人が寝られるベッド

フロント側のベッドは1990×1950mmと幅・長さとも広々としており余裕で3人が就寝できる。

後方のリビング

リヤ側のリビングスペースは2人でちょうどいいサイズ。ソファの幅も970mmとゆったり。

後方のベッド

リヤ側は1990×970mmのベッドに展開可能。小さな子供なら2人でも寝られるサイズ。

3口コンロ付きキッチン

中央にあるキッチンはシンクとガラストップ付きの3口コンロを装備。ガラストップを閉じてまな板を置いて食材のカットなどを行う。冷蔵庫はアドベンチャーと同じで、給排水タンクは共に各14L。

キッチンの上部収納庫

330mmほどポップアップするため採光性もよく、3面には網戸も備わる。上部収納庫をはじめ、ソファ下収納など荷物の整頓がしやすい。

外部扉付き

外部扉付きなのでソファ下にある収納スペースのアクセスも良好。

同じボディサイズでも異なるレイアウトのトラベルとアドベンチャー。どちらも家具類の作りがよく、欧州のなかでも個性が感じられるモデルでした。

価格はアドベンチャーが4909000円〜、トラベルのほうは4818000円〜。

問トーザイアテオ https://www.tozaiateo.co.jp/

私が書きました!
編集者・ライター
伴 隆之
大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。

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