着火剤の代用品8選!コンビニ・現地調達できるアイテムを紹介 | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.11.04

    着火剤の代用品8選!コンビニ・現地調達できるアイテムを紹介

    「キャンプに向かっている途中なのに、着火剤を忘れてしまった!」そんなときのために、コンビニや現地で調達できる代用品を紹介します。代用品で火おこしをするコツや、より火おこしを簡単にする便利アイテムも紹介するので、ぜひチェックしましょう。

    【着火剤代用品】コンビニや家庭で調達

    焚火

    (出典) unsplash.com

    すでにキャンプ場に向かっている道中や、当日の朝になってスーパーに行く余裕がない人は、コンビニや家庭で入手できる代用品を探してみましょう。着火剤の代用品となるアイテムを五つ紹介します。

    新聞紙

    新聞紙は代表的な着火アイテムとして重宝します。多くの家庭やコンビニでも容易に入手できるのもポイントです。

    新聞紙で着火するときのコツは、ぐしゃぐしゃに丸めるのではなく、何本もの棒を作って井桁状に組むことです。広げた新聞紙を縦に4枚に切り、それぞれ10cm程度の棒状に丸めてねじります。棒状にした新聞紙を10本程度作ったら、井桁状に並べて着火します。

    新聞紙で着火剤を作る作業は、子どもと一緒に挑戦するのも楽しいでしょう。ただし、新聞紙の燃えかすが飛びやすいので、火おこしする際は周りの迷惑にならないよう注意が必要です。

    割り箸

    使い捨てのカトラリーとして、割り箸をキャンプやバーベキューに持ってきている人は多いでしょう。着火剤にするのであれば、使用済みでも問題ありません。

    割り箸も新聞紙と同様に、キャンプファイヤーの要領で井桁状に組むのが効果的です。10~20本程度を半分に折り、炭の上に乗せましょう。

    ナイフがあれば、フェザースティックを作るのもおすすめです。フェザースティックとは、木を薄く削った着火剤代わりとなるアイテムです。割り箸の先端から5cm程度のところにナイフをあて、先端に向かって薄く削っていきます。フェザースティックを作れば、より着火しやすくなります。

    ブッシュクラフト入門。初心者もわかるナイフの選び方とフェザースティックの作り方

    牛乳パック・段ボール

    牛乳パックや段ボールも着火剤代わりとして使えます。牛乳パックはポリエチレンでラミネートされていますが、成分は炭素と水素のみのため、燃やしても有害物質が出にくいといわれています。

    さらに、牛乳パックは簡易的な容器になったり、空にして氷を作ったりと使い道が広く便利です。ただし、キャンプの道中で牛乳パックを購入する場合は、ぬれているのですぐに使うのは難しいかもしれません。日頃から集めておく方がよいでしょう。

    段ボールはサイズが大きいので、量が欲しいときに重宝するアイテムです。筒状に丸めた段ボールに火を点けて、井桁に組んだ薪の真ん中に置くことで、煙突効果を発揮してくれます。好きな大きさにちぎって火力を調節できるのもメリットです。

    ポテトチップス・乾かしたみかんの皮

    ポテトチップスやみかんの皮は、意外にも着火剤の代用品として使える食材です。

    ポテトチップスには油分が多く含まれているので、意外にもよく燃えるのです。しかし、おやつとして持ってきている人がほとんどのはずなので、他の代用品と併せて利用するのがよいかもしれません。

    みかんの皮には『リモネン』と呼ばれる精油成分が含まれています。引火点が低めなので、ろうそく程度の火でも着火しやすいでしょう。ただし、着火剤として使うには乾かす必要があります。

    紙製ガムテープ

    ガムテープも着火剤の代わりになります。紙製であればガムテープの主成分は紙で、粘着部分はでんぷん糊を使っているため、燃えやすいといわれているからです。

    ただし、発火時間が短いのが難点です。発火時間を確保するために大量に使うのはもったいないため、他の代用品と併用して使うのがよいでしょう。

    とはいえアウトドアに持ってきている人も少なくありません。燃やしても環境に悪影響はないとされているので、いざというときに重宝するアイテムの一つといえます。

    【着火剤代用品】現地で調達

    現地に到着してから着火剤を忘れたことに気づいたときや、近くにコンビニなどが見つからないときは、現地で代用品を探さなくてはなりません。現地で調達できる着火剤の代用品を三つ紹介します。

    小枝・落ち葉

    小枝や落ち葉は、いつでも現地調達できるアイテムです。ただし小枝や落ち葉はすぐに燃えてしまうので、大量に用意する必要があり、湿っているものもあるので注意が必要です。

    特に夏場は、完全に乾いている葉を見つけるのが難しいかもしれません。落ち葉が湿っているかは、手で触ってチェックしてみましょう。一方で小枝は、半分に折ろうとしたときになかなか折れないものは湿っていると判断できます。

    落ちている小枝が太めの場合には、フェザースティックにしてみるのも一つの手です。手軽に調達できるものの、メインで使うには燃焼時間が短いため、他の代用品との併用が望ましいでしょう。

    松ぼっくり・杉の葉

    杉の葉は『天然の着火剤』と称され、代用品としての有用性が高いといえます。杉の葉は油脂を含み、茶色でとげっぽい葉っぱの形をしています。乾いているもののほうがより燃えやすいですが、燃焼時間は短いため十分に用意するか、小枝・枯れ葉と同様に他の代用品との併用がおすすめです。

    松ぼっくりは松脂(まつやに)を含んでおり、松脂はマッチの頭薬にも使われているだけあり燃えやすい素材です。しかし、地面に落ちている松ぼっくりの多くは、笠を開いて松脂を多く含む種子を排出した抜け殻の部分なので、必ずしも火付きがいいわけではありません。

    キャンプイベント「BE-PAL FOREST CAMP」で焚き火教室の講師を務める荒井裕介さんは、日本に生育する松の松ぼっくりは着火剤には向いていないとし、白樺の樹皮や松脂が詰まったファットウッド、麻ひもやワセリンをしみこませた脱脂綿などをすすめています。

    焚き火の火のおこし方、教えます!ブッシュクラフト達人の「超絶たき火術」

    白樺の樹皮

    白樺の樹皮も『天然の着火剤』の一つであり、燃えやすいアイテムです。杉の葉や落ち葉と異なり、火持ちがいいのがメリットです。

    白樺の樹皮には、寒冷地の気候に耐えるよう樹脂が多く含まれているために、着火しやすくなっています。北海道では古くから『ガンビ』と呼ばれ、着火剤として使用されてきました。

    小枝や杉の葉と併せて使用すると、単体よりも燃えやすくなります。ただし、木を直接削るのはマナー違反です。森林保護のためにも、調達する際はかならず落ちているものだけを集めましょう。

    着火剤代用品で火おこしするコツ

    着火剤の代用品を調達できたら、実際に着火してみましょう。着火剤の代用品を使って、上手に火おこしするコツを解説します。もちろん代用品だけでなく、着火剤を使うときにも役立ちますので、覚えておいて損はありません。

    着火剤は小さいものから置く

    着火剤(代用品)は小さいものから配置しましょう。基本的に大きいものは着火しにくく、いきなり薪や炭に火を点けられないのと同じです。小さいものに火を点けてから、大きい薪に火を移していくイメージで行いましょう。

    段ボールや枝など着火させるものが大きすぎる場合は、折ったり切ったりして小さくします。サイズの違う着火剤を複数組み合わせ、少しずつ小さいものから順に火を移し、徐々に火を大きくしていくと効果的です。

    薪や炭も小さいものから配置し、火が育ってから大きいものをくべるとよいでしょう。

    煙突効果を利用する

    煙突効果とは、上昇気流を利用することで、燃焼部分に空気の流入を呼び込むメカニズムのことをいいます。

    暖かい空気は、どんどん上の方に上る性質があります。その際、煙突のように中心が空洞となった空気の通り道を確保することで、暖かい空気が上昇し、下部から酸素を多く含んだ新鮮な空気が入ってくるという循環が生まれます。これにより、火力を効果的に高められるのです。煙突が付いた薪ストーブの燃焼効率をイメージすると分かりやすいでしょう。

    薪を組む際は、すき間なく敷き詰めるのではなく、空洞を作るイメージで組むと火が燃え移りやすくなります。薪を並べる際に、枕となる薪に立てかけたり、新聞紙や小枝を井桁状に組んだりするのは、空洞を作り、煙突効果による空気の流れをうまく利用するためです。

    煙突効果を利用すれば、着火剤代用品だけでも着火しやすくなるので、覚えておきましょう。

    うちわで扇ぐなら下から上に

    火おこしをするときは、うちわの扇ぎ方にもコツがあります。着火直後からがむしゃらにうちわで扇ぐのは、得策ではありません。

    着火直後の火が小さいうちからうちわで扇ぐと、火が消えたり煙突効果を妨げたりする恐れがあります。そのため、薪や炭に火が移ってから扇ぐと覚えておきましょう。

    このとき、下から上に空気を送るイメージで扇ぐのがポイントです。煙突効果をより促進させ、火をおこしやすくしてくれるでしょう。また、うちわで扇ぐときは、灰が周囲に飛ばないよう注意する必要があります。

    着火剤代用品で火おこしを楽にするアイテム

    着火剤がいらない炭や、火おこし器は着火剤を使わなくとも火おこしを楽にしてくれるアイテムです。着火剤を忘れがちな人は、これらのアイテムを用意するのもよいでしょう。それぞれの特徴を解説します。

    着火剤がいらない炭

    着火剤がいらない炭とは、その名の通り着火しやすいように作られた炭のことです。爆ぜにくいため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。

    さらに着火時間を短縮できるため、「おなかが空いたのに着火しなくてバーベキューができない」といったイライラを解消してくれることでしょう。

    価格は通常の炭よりもやや高めですが、着火剤を忘れたときや火おこしが苦手な人におすすめです。ただし製品によっては、ニオイが気になる場合もあります。また、湿気ると効果が発揮できなくなるので、通気性のよい場所で保管しましょう。

    火おこし器

    火おこし器とは、効率よく火をおこすためのアイテムです。筒状に作られており、下部には空気が入る穴があるため、煙突効果をうまく利用できる形状になっています。

    使い方は、まずコンロに火おこし器をセットし、下部に着火剤や代用品を配置します。次に薪や炭を配置しますが、小さいものから順に積んでいくのは同じです。

    セットが完了したら着火剤に火を点け、薪や炭に着火するまで待ちます。無事に火が燃え移ったら、火おこし器から薪や炭を取り出し、コンロに配置して火おこしは完了です。初心者でも火おこしが簡単にできるため、準備しておいてもよいでしょう。

    まとめ

    着火剤を忘れてしまったときも、身の回りには代用品がたくさんあります。まずは家やコンビニで代用品となるものがないか、探してみましょう。現地に着いてからも着火剤の代用品は多く見つかります。乾いた木の枝や枯れ葉は、比較的簡単に見つけられるでしょう。

    火おこしをするときは、小さいものから順に積んでいき、煙突効果を意識するのがコツです。うちわは下から上へと、煙突効果を高めるように扇ぎます。

    火おこしが苦手な人には、着火剤のいらない炭や、火おこし器を使うのがおすすめです。着火剤を忘れても焦らずコンビニや現地で調達し、キャンプを滞りなく楽しみましょう。

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