ソロ活向きな木工講座「グリーンウッドワーク」は、無心で水と向き合い続ける時間 | 自作・DIY 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.09.15

    ソロ活向きな木工講座「グリーンウッドワーク」は、無心で水と向き合い続ける時間

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    学校の図工の時間が楽しかったみなさん、大人になっても木工遊びをしてみませんか? ビギナーも始めやすい、ソロ活向きな木工講座の始まりです!

    教える人 鈴木大悟さん(トップ画像右)

    本場スウェーデンから来日した講師の教えを受け、この世界の魅力に開眼。現在は、UPI鎌倉店のスタッフとして伝える側の立場に。「大事なのはサジ加減ですよ」

    教わる人 池田圭さん(トップ画像左)

    頭では理解できても、手がいうことを聞かない40代代表。講座受講以降、落ちている枝がお宝に見えてしまう病を患っています。「これは終わりがないですね…」

    グリーンウッドワークは無心で水と向き合い続ける時間

    木工といえば、乾燥した木を材料にするのが一般的だが、グリーンウッドワークでは生の木を使う。生木は乾燥する過程で縮んだり、割れてしまうことがある反面、柔らかくて削りやすいので、木工ビギナーのソロ活でも手を出しやすい。

    「何より削っていて気持ちがいいことが魅力でしょう。思わず削りすぎちゃうくらいですよ」と鈴木さんは笑う。
     
    材料は少々手に入りづらいが、伐採された街路樹を譲ってもらったり、剪定した庭の木を使ってもいいそうだ。生木にはまだフレッシュな香りと温かみが残っていて、木が生き物であることを再認識させてくれる。たっぷり5時間、生木と向き合い完成した我が子は、不格好だがなんだか愛らしい。
     
    スタッフの皆さんの「池田さんのスプーンは、サラダをサーブするのに良さそう(スープはすくえないだろうけど)」という優しい言葉が滲み入る。

    「今日で終わりではなくて、使いながら完成させていくもの。さらに削り足すのもありですよ」と助言をいただく。
     
    そうそう、僕もこれで終わりとは思ってないのよ。ちなみに、作業スペースと道具を借りられる『スプーンクラブ』なるものも開催しており、お一人様の参加者も多いとのこと。納得いくまで、通ってしまいそうだなあ。

    刃物と木材のレッスンスプーン作りに挑戦

    @鎌倉(神奈川県)

    難易度 ★★★★

    さまざまな刃物が必要なスプーン作りは、基本的な刃物の使い方や木材の目や扱い方を学ぶのにも最適。

    必要な道具

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    エプロンとグローブ以外はレンタルが可能。生木は水分が飛ばないよう、冷蔵庫で保管された真空パックの製品を使う。

    ❶スプーンの輪郭を描く

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    完成形をイメージして、輪郭を描く。乾燥すると少し縮むので、サジ面の幅は少し大きめに描く。

    ❷切り込みを入れる

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    一番細くなる部分に両側からノコギリで切り込みを入れる。これが削るときにストッパーとなる。

    ❸斧でおおまかにはつる

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    斧で不要な部分をおおまかにはつる。斧を短く持ち、刃物のように削るイメージ。

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    握り方がポイントです

    ❹側面にも輪郭を描く

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    側面にも輪郭を描き、角度を決める。首の部分が細くなりがちなので、厚みを持たせておくと良い。

    ❺斧でさらにはつる

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    材を固定して、斧を細かく動かしながら、輪郭に沿って削り出す。

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    ここまで削っておくとあとが楽!

    ❻サジ面を彫る

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    深く彫りすぎないよう注意しつつ、フックナイフでサジ面を削る。指サックを使うと安全。

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    ここの角度が大事なのよ…

    ❼ナイフで削りながら全体を整える

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    口に入る道具なので、紙やすりは使わずナイフで仕上げる。刃の進行方向に手を置かないのがコツ。

    ❽オイルを塗り込む

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    オイルを全体に塗り込んでコーティング。水分が飛ぶのを防ぎ、乾燥を緩やかにしてくれる役目もあり。

    完成!

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    上:先生作 下:生徒作

    深淵なる生木の世界への入り口

    グリーンウッド ワーク入門

    開催日程:月1〜2回
    所要時間:約5時間
    費用:5,500円(1名)

    問い合わせ先:アンプラージュインターナショナル 
    https://upioutdoor.com/

    木工以外に、ナイフワークやメンテナンスなどのワークショップもあり。

    and more

    夏休みの自由工作に! グリーンウッドワーク教室5

    個性あふれる一輪挿しづくり(高知県)

    難易度 ★★★
    所要時間:約2時間
    費用:2,000円~

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    四国の真ん中に位置し、自然豊かな土佐れいほく産の生木を使用。削り馬という専用の道具を使って削るので、初心者でも簡単に作れる。
    問い合わせ先:汗見川ふれあいの郷
    清流館 0887(82)1231

    携帯しやすいポケットスプーンづくり(岐阜県)

    難易度 ★★★
    所要時間:約3時間
    費用:3,000円(ショートコース)

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    森に関する様々な体験ができる施設「monoris」にて開催。手のひらサイズのスプーンが題材なので、初めての方にもぴったり。
    問い合わせ先:ぎふ木遊館 058(215)1515

    栗の木を使った丈夫なスツールづくり(岡山県)

    難易度 ★★★
    所要時間:約2時間
    費用:8,000円

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    家具工房の職人さんが講師を担当する教室。裏山から自身で素材を調達し、約2時間程度で唯一無二のスツールに仕上げていく。
    問い合わせ先:工房Kodama contact@kodamaliving.com

    表情豊かな京都産材を使った豆皿づくり(京都府)

    難易度 ★★★★
    所要時間:2~3時間
    費用:3,500円

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    京北産の身近な無垢材を、電動工具を使わずに丸ノミで徐々に削り出していく。作業は少々手強い分、でき上がりの達成感は格別!
    問い合わせ先:山の家具工房 075(853)7039

    可愛い小物入れ・シュリンクポットづくり(岐阜県)

    難易度 ★★★★
    所要時間:最長7時間
    費用:6,000円

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    木の容器として北欧で親しまれているシュリンクポットを、手回しドリルやナイフなどを使って製作。スパイスボトルにも使える!
    問い合わせ先:NPO法人グリーンウッドワーク協会 http://www.greenwoodwork.jp

    グリーンウッドワークの心構え3か条

    1 よく切れるナイフを用意

    2 材(木)の声に従う

    3 使いながら育てる

    ※テーマはその月によって変わることがあります。詳しくは各講座のURLをご参考ください。
    ※構成/池田 圭 写真/加戸昭太郎

    (BE-PAL 2023年9月号より)

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