定員を3人に絞った軽キャンピングカーがむしろ快適なんです!
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • キャンピングカー・車中泊

    2023.08.30

    定員を3人に絞った軽キャンピングカーがむしろ快適なんです!

    3人乗車、3人就寝と割り切ったことで広大な空間が生まれた「ヴィータ」。

    国産車ベースの質の高いキャンピングカーを数多く製造

    群馬県に拠を構えるフィールドライフは1991年創業のキャンピングカービルダー。2000年にフルコンバージョン「プラッツ」を発売し、2010年には三菱ふそうの「ローザ」をベースにしたセミフルコンバージョン「シリウス」を発表。マイクロバスのフロント部とシャシーを残して高断熱ボディのシェルを搭載したモーターホームは輸入車ではなく国産車ベースという新たな価値を生み出し大きな話題となりました。

    そんな同社は「コング」や「ココ」シリーズといった軽バンコンをはじめ、タウンエースバンベースのバンコン「ロビー」、さらにはシリウスと同様に高断熱のパネルボディを採用した超豪華軽キャブコン「バロッコ」など、豊富なオリジナルモデルを製作・販売しています。

    今回は発売されたばかりのダイハツ・アトレーをベースした新型軽バンコン「ヴィータ」を紹介したいと思います。

    フィールドライフ「Vita」。乗車定員:3人、就寝定員:3人。全長×全幅×全高:3395×1475×1950mm。

    個性的なレイアウトにより軽バンベースとは思えない空間

    ヴィータの車名の由来はラテン語で「暮らし、生活、人生」から。新しいカーライフを送ってもらいとの想いから命名されたとのこと。車両の開発コンセプトは「フロアに足を下ろしてくつろげる軽バンコン」からスタート。ベッド展開をリビング代わりにするのではなく、しっかりと足を下ろせることに注力したそう。そのために、セカンドシートの片側をあえて廃して乗車定員を3人にし、横座りの大型サイドソファを右側に搭載するという斬新なレイアウトを実現しました。

    右セカンドシートを廃し、左のみを残したレイアウト。休憩や就寝時はこの左シートを前方に格納する。

    さらにポップアップルーフも標準装備し、ルーフを上げれば軽自動車とは思えない開放的な室内空間を実現。これなら就寝定員である3人でもリビングのソファで3人並んでゆったりとすることができます。

    休憩時の車内。ソファの座り心地が硬すぎず柔らかすぎずのちょうどよさで、就寝時の寝心地も快適。

    シート生地はベース車の豊富なボディカラーに合わせ、5色を用意。ポップアップルーフのテント生地もベージュとワインレッドから選択可能。

    装備面・快適性も妥協なしの作り

    荷室左側にはキャビネットと上部収納庫を搭載。キャビネットにはシャワーヘッド付きとコンパクトなシンクを搭載しており、洗面やちょっとした洗い物ができるほか、脱着式テーブルを連結させれば食事や仕事などにも使える設計。さらにキャビネット下部にはLED間接照明があり、足下をさりげなくムーディーに照らしてくれるのも高ポイント。

    取材車両にはオプションの19インチテレビモニターとスタンドも装着されていて、ソファに座りながらテレビも楽しめる設定でした。収納はこのキャビネットや収納庫以外にもソファ下が大型スペースになっており、電装システムのほかに車中泊の荷物もきちんと整理整頓できるようになっています。

    左キャビネットは収納スペースと給水タンク置き場。排水タンクはボディ下に別途アルミタンクを装備した無駄のない作り。

    右スライドドアからソファ下の収納庫へアクセス可能。

    スポットライトや後部のハンガーラックも標準装備。

    ソファ下の空間は収納庫や電装システムになっている。

    このように細かい部分を見てもユーザーの視点でしっかりと作られており、質感の高さも相まって軽キャンパーとは思えないほど。ほかにも、FFヒーターや引き出し式冷蔵庫、断熱インナーテントなどのオプションも充実。旅のスタイルに合わせてシステムの拡張ができるのもうれしいところ。

    オプションの右スライドドア用アクリル2重窓。価格は19万8000円。

    アクリル2重窓には網戸&シェード付き。窓の開閉も可能。

    ソファ下に取り付けできる別売りの引き出し式冷蔵庫。マイナス18度まで設定可能(16万5000円)。

    EcoFlowのポータブルクーラー「WAVE2」を助手席に搭載するための窓パネルと台座のキットも開発し、販売(4万1800円)。

    フロア部のベッド展開はソファ部分の背もたれをキャビネットにあるフレームに載せるだけと楽々。こちらもマットの組み合わせによりベッド長を160cmもしくは180cmでセットができるようになっていて、160cmならフロントシートをスライドさせる必要もなし。

    ソファをベッド展開した状態。こちらは160cm長のバージョンで幅は100cm。クッションを枕として利用できる。

    ベッド長180cmに展開した状態なら背が高い人も就寝できる。

    もちろんポップアップルーフ内には2人就寝ができるようになっています。

    ルーフ内にはLED照明も装備。サイド3面に渡り網戸も備わる。ベッドサイズは1800×1000mm。

    ベース車のアトレーはターボエンジンを搭載しているので、架装によるパワー不足はほぼ感じません。通勤や買い物などファーストカーとしても使え、旅でも活躍する軽キャンピングカーを探している人にはお薦めの1台といえるでしょう。

    価格は3784000円〜。

    (問)フィールドライフ

     

     

    私が書きました!
    編集者・ライター
    伴 隆之
    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。

    NEW ARTICLES

    『 キャンピングカー・車中泊 』新着編集部記事

    スズキのハスラーは車中泊も快適!最高の遊びクルマにぴったりな純正マットも紹介

    2024.12.07

    ピストン西沢の推しはホンダ「Nシリーズ」軽EVバン!賢く充電してフィールドへ行こう

    2024.11.30

    思い立ったら行動あるのみ!松本明子さん、憧れの谷川岳登山に再挑戦

    2024.11.29

    レトロな三菱・ジープで車中泊を楽しむ!季節に合わせた対策もご紹介

    2024.11.27

    ハイエースベースのキャンピングカ―「ロット」はヴィンテージ感たっぷりの内装で雰囲気抜群!

    2024.11.24

    車中泊で日本一周するのも夢じゃない!必要なもの・費用・注意点などを紹介

    2024.11.19

    2年間の旅の途中に起こったキャンピングカーのトラブル。対処と予防はどうする?

    2024.11.17

    デュカトがベース!イタリアのキャンピングカーはエレガントだぞ

    2024.11.10