野外で助けを呼ぶためのホイッスル
人を振り向かせるときや注意するとき、指笛を鳴らす人がいますが、これがなかなか難しい。そこで、ホイッスルなるものがあり、いろんな場面で使われています。交通整理やスポーツの指導、そして一番重要なのは緊急通報、エマージェンシーコール。トレランでは必携品です。
もちろん緊急用ではなくてもアウトドアでは持っていると役に立ちます。友人と渓流に入ったときなど、合図しようと声をかけても水音でまったく届きません。そんなときに大いに役立つのがホイッスルです。
超軽量のウルトラライトなら常時首にぶら下げておいても気になりません。このミヤゲンのプラスチック製ホイッスルはわずか2gと超軽量な上に異次元の音量。その秘密は上下2気室という笛が2つ付いた構造。3Dプリンターでなければ作れなかったとかで、音の表記デシベルでいうと120dB。ちなみに航空機が120、オーケストラで100、目覚ましが60dBとのことなので、その大きさがわかります。上面にモールス信号のSOSガイドが刻印されています。
カラーは赤、オレンジ、黒と何種類かありますが、蓄光型のものだと、夜でも目立ちます(蓄光型1,650円。それ以外は1,320円)。製造元は愛知県岡崎市の宮源という酒屋というのが面白いです。
問い合わせ先:MIYAGEN Trail Engineering
https://www.miyagen.com/items/72772965
中村 滋
1944年生まれ。『BE-PAL』『DIME』『サライ』の創刊編集長。現在は「Cool Senior Magazine」を編集。www.csmagazine.jp/
(BE-PAL 2023年8月号より)