![ナイトアイズのカムジャムの4個セットが机に置かれている](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413145804.jpg)
写真は筆者の私物です。
ナイトアイズのカムジャムとは?
NITEIZE(以下、ナイトアイズ)社のカムジャムは、ワンタッチでロープをピンと張ったり緩めたりすることができる自在です。誰でも簡単にロープを固定できるため、ロープワークに不慣れな方や、結ぶ手間を極力省きたい方におすすめの製品です。
非常に使い勝手が良く、筆者にとってはキャンプに欠かせないギアの一つ。今回は、製品の特徴と使い方、キャンプでの使用例をお伝えします。
カムジャムの種類は3つ
![カムジャム ロープタイトナーが手のひらに乗っている。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230512081049.jpg)
カムジャム ロープタイトナー
カムジャムには3つの種類があります。
1つ目は今回ご紹介する強化プラスチック素材のもの、2つ目はアルミ素材のもの、3つ目は同じくアルミ素材でラージサイズのものです。
細かいスペックの違いは以下のとおりです。
カムジャム ロープタイトナー(強化プラスチック素材)
- サイズ:W34 × H69 × D15mm
- 対応ロープ直径:2〜5mm
- 耐荷重:記載なし
カムジャム アルミニウムXT
- サイズ:W34 × H63 × D19mm
- 対応ロープ直径:2〜5mm
- 耐荷重:127kg
カムジャム アルミニウムXTラージ
- サイズ:W50× H95 × D24mm
- 対応ロープ直径:3〜9mm
- 耐荷重:227kg
3種類のうち、ロープタイトナーは耐荷重の記載がないため、極度に負荷をかける使い方にはあまり向いていません。
逆にアルミニウム製のカムジャムはそれぞれ耐荷重が記載されており、耐久性が高いため、力のかかる場所にも安心して使用ができます。
ただ、筆者はカムジャム ロープタイトナーを色々な場面で使用していますが、今のところ壊れることなく使用できています。強化プラスチック製ということもあり、簡単に壊れる製品ではないので、極度に心配する必要はないでしょう。
カムジャムの使い方
カムジャムの使い方は非常に簡単。一度使えば、次からは指先が自然と動くはずです。
1.本体の後ろからロープを通す
![カムジャムに固定したロープの端をつまんでいる様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413154823.jpg)
ロープの端をカムジャムの後ろ側から通しましょう。
使用するカムジャムに対応する径のロープ(写真のロープは4mm)を用意し、本体の後ろ側からロープの先を通します。
2.ロープを下方向に引っ張って固定する
![カムジャムのストッパーにロープを固定している様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413151512.jpg)
紐の横にある丸いパーツがストッパーです。
カムジャムの後ろ側から出てきたロープを下方向に引っ張ります。すると、ロープがストッパーに固定されます。
3.ロープの先を結ぶ
![カムジャムに固定されたロープの様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413151154.jpg)
こぶを作っておけば、ロープが緩んでもストッパーから外れて抜けることがありません。
ロープの先を結んでこぶを作りましょう。ロープが緩んだときにストッパーから抜けるのを防止するためです。これでセッティングは完了です。
あとは、ゲートの方をどこかへ引っ掛けるだけでロープワークなしでロープを張ることができます。
ロープが緩んできた際にピンと張り直す方法
![ストッパーからロープを外している様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413154823-1.jpg)
ロープを一度持ち上げてストッパーから外しましょう。
カムジャムを使っていれば、ロープが緩んできた際にピンと張り直すのは簡単です。
まず、ロープの先を持ち、上方向に引っ張って、いちどストッパーから外します。
![ロープをストッパーに固定している様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413154846.jpg)
ロープを手前に思い切り引っ張ってから、ストッパーに固定しましょう。
次に、ロープを手前(自分の方向)に思い切り引っ張ってから、再度ストッパーに固定します。
これだけで、ロープをピンと張り直すことができます。
カムジャムの使用例3つ
アウトドアで役立つカムジャムの使用例をご紹介します。
1.テントやタープに使用する
![カムジャムで固定したガイロープの様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413162329.jpg)
ガイロープをカムジャムで固定すれば、ロープを締めなおす手間が減らせます。
テントやタープを自立させるのに、なくてはならないのがガイロープです。
一般的なガイロープには自在金具が付いており、風にあおられたりしてガイロープが緩んでしまった場合には、そのたびに自在金具を締める必要があります。
しかし、テントによっては10以上ものガイロープを使う場合もあり、締めなおす作業には手間がかかります。
その点、自在金具のかわりにカムジャムを使用すれば、面倒な作業とはおさらば。カムジャムはワンタッチで、大きな力を入れることなく締め直すことができるので、作業が非常に楽になります。
ただし、強風の日などはカムジャムに力が予想以上にかかってしまい、壊れてしまう可能性があるので使用しないようにしましょう。
2.荷物を束ねるのに使用する
![カムジャムでまとめた薪の様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230512080907.jpg)
カムジャムを使用して固定した薪。ロープがきっちりと締まっており、簡単には緩みません。
カムジャムは荷物を束ねたり固定したりするのに便利な自在です。キャンプでの焚き火になくてはならない薪をまとめるのにも活用できます。
![カムジャムを使って薪をまとめている様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230512080848.jpg)
誰でも簡単に薪をまとめられます。
写真のように紐の一方にループを作り、カムジャムのカラビナ部分に固定した後、もう一方をカムジャムのストッパーに固定して絞れば、薪をしっかりとまとめられます。
同じ方法で、キャンプマットが広がらないように固定したり、車の上のルーフキャリーに乗せた荷物が落ちてこないように固定したり、といった使い方ができます。
3.キャンプサイトに物干し紐をかける際に使用する
![カムジャムで固定した物干し紐にシェラカップやタオルがかかった様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230512161916.jpg)
カムジャムで固定した物干し紐。
キャンプサイトにあると便利なのが、物干しになる紐です。
キャンプサイトの木やテントポールにロープをぐるっと巻き付け、カムジャムでロープの両端を固定すれば、簡単に物干しができます。
![物干し紐を固定したカムジャムのアップ画像。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230512161844.jpg)
薪をまとめた方法と同じやり方で物干し紐が固定できます。
荷物をひっかけているうちに物干しの紐は緩んできますが、カムジャムで固定すれば、すぐにロープをピンとした状態に張り直せるので便利です。
ただし、キャンプ場に生えている木に物干し用の紐をかける場合には、事前にキャンプ場スタッフの了承を得ておきましょう。また、木に負担を与えないように、タオルや布などで養生した後に紐をかけるようにしてくださいね。
カムジャムでより快適なキャンプを!
![ロープを固定したカムジャムが4個机の上に置かれている。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/05/IMG20230413155444.jpg)
キャンプにカムジャムが数個あると非常に便利です。
テント設営の際にカムジャムをガイロープに活用すれば、時短になります。また、カムジャムとロープを使えば、誰でも簡単に荷物をまとめることができます。
あらかじめカムジャムをセットしたロープを何本か用意しておくのもいいですね。数本あればキャンプで役に立つはずです。
ぜひカムジャムでロープワークの手間を省き、ゆとりあるキャンプを楽しんでくださいね。
![](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2020/08/IMG_9196_0825101033-1.png)