食べて食べて食べまくる!食い倒れキャンプイベント「メタキャン」体験レポ | イベント・フェス 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.05.18

    食べて食べて食べまくる!食い倒れキャンプイベント「メタキャン」体験レポ

    先日、長野県豊丘村にある野田平キャンプ場で、食とキャンプを楽しむイベントが開催されました。

    通称“メタキャン”と呼ばれている「ハイパーメタボリックキャンピング」は、料理を共通の趣味に持つ方々が集い始まったイベントです。

    そんな食い倒れイベントに、1泊2日で参加した筆者の体験談をレポートします。

    「ハイパーメタボリックキャンピング」とは?

    「ハイパーメタボリックキャンピング」は、料理に情熱を注ぐハイアマチュアな料理人さんたちが、ボランティアで野外料理を振る舞ってくれるイベント。“食べ手”としてだけでも参加することができ、美味しいご飯をたくさん食べることができます。

    作り手は、食べてもらうことに喜びを感じ、楽しむ皆さん。そのため、作り手、食べ手、どちらも大満足できるイベントとなっています。

    参加に際してはキャンプ場代の2,000円〜に加え、3食付の参加費6,000円が作り手、食べ手、どちらにもかかります。

    参加者は、人と人との繋がりで集まったキャンパー老若男女。主催をしているのは、会場となっている野田平キャンプ場管理人の今井寿人さんです。

    リアルな繋がりが重要視されているイベントなので、ネット上での情報発信はありません。そのため、興味がある場合は、野田平キャンプ場で詳しい話を聞くなどして情報を得る必要がある、珍しいイベントです。

    イベント会場・野田平キャンプ場の魅力

    小学校の校舎が管理棟に。

    ユニークなイベントが開催された野田平キャンプ場は、長野県下伊那郡豊丘村に位置し、自然環境豊かな渓谷の間にあります。管理棟は、なんと旧小学校の校舎。趣があるキャンプ場です。

    校舎内には、音楽室や卓球室があり、キャンプ場利用者はそれらの施設を利用することが可能。雨天時でも室内遊びを楽しむことができるのは、このキャンプ場の魅力です。

    車が横付けできる安心のキャンプサイト。

    キャンプサイトは清流沿いに広がる芝生エリアで、立木から差し込む木漏れ日が美しい場所です。

    キラキラと輝くサイト横の穏やかな川は、夏場に“天然のプール”として楽しめます。

    メタキャンの様子をレポート!

    ここからは、メタキャンを食べ手として楽しんだ筆者のイベントレポートをたっぷりお届けしていきます。

    豪快な料理がずらりと並んだフィールド

    豪華な料理に心が躍ります。

    今年のメタキャン初日は、100人以上のキャンパーさんが訪れ、楽しくて、おいしい時間を過ごしました。

    こんがりと焼けたお肉が美味しそうです。

    イベント最初の食事となる夕食開始前から、会場中央で作られていたのは、特大パエリア!

    直径70cmものパエリアパンで、お肉をこんがりと焼いていました。なんと、うさぎの肉を使ったスペイン・バレンシア地方の本格パエリアだそうです。

    モロッコインゲンや白花豆が入り色鮮やかに。

    25〜30人前になるというパエリアを2人で調理。1人が料理担当、もう1人が炭火のコントロールをして作っているそう。

    2時間近く料理をし、香ばしいおこげのある完璧すぎるパエリアが完成!圧巻でした。

    極厚ステーキも見事な焼き色です。

    こちらは、大きな丸いドーム型の調理器具で焼いた、絵に描いたような極厚ステーキです!アミアミ模様が食欲をそそります。

    食事ができあがると、中央のテーブルにディスプレイされ、その後セルフで取りに行くスタイルでした。

    塊肉も豪快です。

    さらに、5時間かけて焼き上げたバックリブも。

    機関車のようなシルエットのオクラホマジョーズという調理器具で焼かれたリブは柔らかく、甘辛いたれが後を引く味。

    どれだけ時間がかかろうと、最高の状態を提供したいというおもてなしの心と、料理を愛する情熱に思わず感動してしまいました。

    ナチョスの下にはチリコンカンが。

    その他に作られていた料理は、以下のようなものがありました。

    • トマトとイカスミの2種類のスパゲッティ
    • マグロとサクラマスのカルパッチョ
    • ジャークチキン
    • トルティーヤチップスとチリコンカン
    • 藁焼きのポテトサラダ
    • モツ煮
    • 牛すじの煮込み
    • 五平餅

    などなど。お肉料理が多く、大満足のメニューが並ぶ夕食を楽しみました。

    翌日も大満足の料理が並ぶ!

    翌朝、筆者が目覚めたときには、すでに作り手による朝食の準備が整っていました。もちろん、朝食も夕食同様にたっぷり食べることができます。

    しらすご飯とお味噌汁、ミョウガときゅうりの酢の物。

    こちらは、ふわふわのメレンゲの上に黄身を落とした、しらすご飯としじみのお味噌汁。

    優しいお味に、おなかへの労りが感じられます。

    ほっとしたのも束の間、今度は前日から12時間もかけて焼き上げたというブリスケットのホットサンドが登場しました。

    アボガドディップを塗って、たっぷりのお肉を挟みました。

    ブリスケットに使われるのは牛の胸筋で、硬い部分。それにもかかわらず12時間の調理によりホロッホロになっています。

    柔らかく、口の中でとろけそうな食感です。

    まさか野外で北京ダックが食べれるとは!

    さらに、今年のメタキャンでは野外で絶対にお目にかかれないであろう北京ダックまで登場しました。

    皮がパリッとして香ばしく、ほんのり甘みのある北京ダックは、忘れられない一品でした。

    サフランの黄色がきれいです。

    そしてこちらは、インドのビリヤニというお料理。ダッチオーブンの蓋をパカっと開けたら、きれいにお米が立っています。サフランの黄金色に輝いたご飯と、白いお米のコントラストが素敵。

    朝食からの流れで、お昼まで断続的に料理が登場し、最高に贅沢な3食をいただいたキャンプ体験となりました。

    もう「美味しい」という言葉だけでは言い表せない、全身で満たされた至福の2日間。

    「野外料理をキャンプで楽しむことの延長には、こんなにもマニアックな世界があるのか」と、嬉しい驚きの連続です。

    また、共通の趣味があるだけで、参加者同士の話も盛り上がります。野外で過ごす楽しみを共有できるのは、素晴らしいことですよね。

    イベントは料理以外の楽しみも満載!

    実はメタキャンは料理以外にも楽しみが満載。そのため、食べることが好きな大人だけでなく、一緒に来た子ども達も楽しむことができるイベントでした。

    手打ちうどん、杵と臼での餅つき体験、チェーンソーやアウトドアナイフを使った体験などのコンテンツがたくさん催されました。

    左手の白いテントと右手の緑のテントがテントサウナです。

    さらに、今年は人気のテントサウナを体験できるブースがありました。

    設置されたテント内には、薪ストーブと石とアロマのお水が用意されていて、水をかけながら楽しむスチームサウナに。

    サウナ初心者の筆者は、熱くなってきたら川にゆっくりと入りリフレッシュ。玄人さんは、ドボン!と入っていました。流石です。

    透明感があってきれいな川。

    イベントを通してキャンプライフを楽しもう!

    夜間も賑やかな時間が続きます。

    外で遊ぶことが好きなキャンパーは、「野外」というだけで仲良くなれるマジックがあるように感じます。

    共通の趣味を持つ人と人との繋がりは、アウトドアをもっと楽しく充実させてくれるでしょう。

    コロナ禍が落ち着いてきた今年のキャンプは、仲間との交流をより深めて、こうしたイベントを楽しんでみませんか。

    野田平キャンプ場HP
    https://notanohira.com/

    私が書きました!
    アウトドアライター
    ムスカリ
    経験ゼロスタートの2児の母キャンパー。アウトドアブログ“ブッシュクラフトLIFEWORK”を運営する傍ら、アウトドアインストラクターのアシスタントとしても活動中。アウトドアで人生が変わる!をモットーに子どもと一緒にファミリーキャンプ&ブッシュクラフトキャンプを満喫。焚き火とキャンプ飯、そしてモノづくりが好きで、アウトドアグッズを商品化するのが夢。

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