焼いた藁で炙る“藁焼き”。瞬時に800℃ほどの高温で燃え上がるので、食材の表面だけを瞬時に炙ることができる調理法だ。代表的なのはカツオのたたきだが、マグロやサーモンなどほかの刺身に取り入れてもいいし、肉に活用するのもアリ。燻製のように、藁の独特な香りを楽しむこともできるのも魅力だ。
「わらの火袋」は、そんな藁焼きが気軽に楽しめる藁焼き用の燃料。製作を手掛けているのは、米どころ東北の宮城県で50年に渡り畳を製造する「細川製畳」だ。
加速する畳離れ……畳製造の技術によって生まれた、新たな藁の可能性
なぜ畳製造会社がこのような商品を手掛けたのか?その背景にあるのは世代を問わず加速している“畳離れ”。洋室の増加で畳のニーズは減少の一途をたどる一方、原料となる稲藁を出荷したい農家も出荷量の制限を余儀なくされている。細川製畳ではこれらの状況から脱却すべく、畳製造の技術と藁を融合した新商品の開発に着手。試行錯誤の末2022年12月に「わらの火袋」を完成させた。
![藁焼き用わら 「わらの火袋」(100g)1個693円](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/01/d100733-5-8c88a2c1fbb38dfb6cd2-18.jpg)
藁焼き用わら 「わらの火袋」(100g)1個693円
「わらの火袋」に使用されている藁は、宮城県の世界農業遺産「大崎耕土」で収穫された国産稲藁。その藁を畳屋の技術で乾燥させることにより、クリーンかつ軽量で、燃えやすい藁となっている。その藁を畳職人が部位ごとにカットし、オリジナルのクラフト袋に詰めることで効率的かつ安定的に燃やすことが可能となった。
![畳職人が藁を部位ごとにカットし、選別している。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/01/d100733-5-b8574c508b9310d5260d-2.jpg)
畳職人が藁を部位ごとにカットし、選別している。
燃焼時間は約2分。魚はもちろん野菜や肉など、あらゆる食材を超高温の炎と煙で炙ることができる。バーベキューコンロにそのまま置いて使用することができ、袋ごと燃やせるため無駄なゴミも出ない。藁に直接触れなくていいので汚れにくく、持ち運びも便利だ。
![カツオの藁焼き](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/01/d100733-5-ca3d136399ba4ed1907a-14.jpg)
これがあればキャンプ場でカツオの藁焼きが簡単にできる!
「わらの火袋」は細川製畳の楽天市場サイトにて取り扱い中。販売店については要問合せを。