ネイチャークラフト作家・長野修平さんの継ぎはぎだらけの「森の家」 | ログハウス・小屋 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2017.07.10 セルフビルド長野修平

    DMA-0106fix-149何枚もの板がパッチワークのようにつなぎ合わされた外観にまず驚かされる。ここは、丹沢北部の山々に囲まれた、ネイチャークラフト作家、長野修平さんの家だ。

    「トイレのドアすらない状態で住みはじめたけど、どんどん変化するから完成はないのかも」と、修平さんは笑って話す。

    この家、躯体はプロに任せ、内装や外装は家族と友人たちで仕上げた、ハーフセルフビルド。しかも外壁は、解体物件の床材や建築廃材、家具材に流木と、本来捨てられる運命にある木をリユースし、組み合わせて作っているのだ。DMA-0106fix-1033階の吹き抜けから見下ろした土間の風景。スペースの半分はステンドグラス作家の妻・深雪さんの工房を兼ねている。

    「あれなんて、木造船の廃材。カーブ具合がいいでしょ」と、窓を見上げる。新築なのに、何十年も住んでいるかのような雰囲気。最初は何もなかった吹き抜け空間に、2階のロフトができ、最近3階も増えた。

    「天井に頭がついちゃう」というロフトがお気に入りなのは、長女の朱里(あかり)ちゃん。

    「最近はもっと壁が欲しいっていうんだよ。ちょっと大人になったのかな。家族の成長を刻む。この家は木の集合体であるとともに、記憶の集合体なんです」

    DMA-0106fix-238

    DMA-0106fix-272昨年夏に完成したサンルーム。裏山から切り出したナラが支柱。修平さんの木工所であり、来客をもてなす憩いの場でもある。

    DMA-0106fix-161炎がきれいに見えるのが気に入り、引っ越しとともに新調した、薪ストーブ(ドブレ640CBU)。いつでもお湯が沸いていてコーヒーが飲める。

    DMA-0106fix-284日暮れとともに、長野家の居間にポツポツと灯りがともる。「蛍光灯の青白い光よりも、オレンジの灯りのほうが落ち着くんですよね」と、深雪さん。

    長野修平さんの継ぎはぎだらけの「森の家」

    DMA-0106fix-192所在地:神奈川県相模原市 
    築年:3年 
    敷地面積:450.1㎡ 
    延床面積:49.58㎡ 
    設計:楓設計室 加藤陽介 
    費用/約700万円。
    躯体はプロに任せ、内装、外装、電気配線まで自分たちで行なった。

    DMA-0106fix-215ネイチャークラフト作家の長野修平さんと、ステンドグラス作家の深雪さん、長女の朱里ちゃん、次女の結ちゃんの4人暮らし。

    ◎取材・文/大石裕美 ◎撮影/砺波周平

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