野宿生活半年の私とキャンプデビューの友人、高ボッチ高原キャンプ場で事件の予感…!? | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.12.02

    野宿生活半年の私とキャンプデビューの友人、高ボッチ高原キャンプ場で事件の予感…!?

    高ボッチ高原から日本アルプスの山々をのぞむ

    日本アルプスの山々をのぞむ高ボッチ高原。

    「高ボッチ」に行こうよ

    友人からの突然の誘い。”高ボッチ”とは、長野県の高ボッチ高原にあるキャンプ場で、アニメ「ゆるキャン」の聖地。正式には、高ボッチ高原キャンプ場といいます。

    2022年11月某日、キャンプ未経験ながら「ゆるキャン」をきっかけに興味を持った友人は、テント、寝袋、焚火台など、すべての道具を買い揃えると、私を高ボッチに誘ってくれました。

    2泊3日のキャンプデビュー、事件の予感がしますが果たして…!?

    初めてのテント

    友人が初キャンプに選んだコールマンの大きなテント

    友人が初キャンプに選んだテント。私もコールマンのテントは、はじめてです。

    なぜ、記念すべき初めてのキャンプに私を誘ってくれたのか。それは、私が半年間ヨーロッパのドナウ川でカヤックを漕ぎながら、モンベルのステラリッジテントで野宿生活をしていたから。きっとキャンプに詳しいはずだと声をかけてくれたのです。

    だけど「軽くて丈夫」を条件にテントを選んだ私と対照的に、「広くて快適」を希望条件に、某アウトレットショップで店員さんに選んでもらった友人のテントは、コールマンのタフスクリーン2ルームハウス。

    で、で、で、デカい。

    そして、重い!20kg越えのテントっていったい…?

    正直あまり組み立てイメージができていない私と、当日まで未開封のまま車に積んだ友人。

    予想を超える大きさと複雑そうな構造を前に、2人してとりあえずネットで組み立て説明書をダウンロード。

    「えーっと、どっちが入り口だろう」

    「あっ、赤いポールは赤いタグがついている穴に差し込むのか」

    大きいだけに組み立て手順は多かったものの、ユーザーフレンドリーな設計で組み立て完了。第一関門突破です。

    初めての焚き火

    友人が育てた焚火で温まる

    友人が育てた焚き火。あったかい。

    友人が初キャンプで一番楽しみにしていたのは、焚き火をすること。よく燃える乾いた薪をキャンプ専門店で用意してきてくれました。対して、焚き付けにする小枝なんかは整備されたキャンプ場ではなかなか拾えないかもしれないと、待ち合わせ場所までの道すがら、貧乏くさく小枝と新聞紙を拾って持参した私。

    「火は上に燃え広がっていくから、新聞紙を火種にチャッカマンで火をつけたら、小枝とか、燃え移りやすいそうなものを立てかけていこうか」

    やってみると、案外あっさり、焚き火に成功。初めてなのに、事件がなかなか起こりません。

    焚火でホットサンドを作ってみた

    焚き火でホットサンドを作ってみることに。チーズとハムに、ピザソースをかけてはさみます。

    初めての飯盒

    キャンプ飯はやっぱり飯盒でしょ!しかし私、鍋でお米を炊いたことはあれど、飯盒は初体験です。これはやっぱり、コゲてしまうのか…。

    「良い頃合いになったら、お米の良い香りがするらしいよ」

    「私は、鍋の底からチリチリ音が鳴るって聞いたなあ」

    「とりあえずちょっと吹きこぼれるまで沸騰させて、吹きこぼれが収まったら地面に置いて放置してみようか」

    しばらくしてからカパッと開けてみると…。白くてツヤツヤのお米が炊けていました。大成功です。

    飯盒で炊いたお米と、具沢山の辛口ジャワカレー

    飯盒で炊いたお米と、具沢山辛口ジャワカレー。

    1泊目のご飯はカレーです。

    ジャワカレーの辛口に、豚肉、玉ねぎ、マッシュルーム、タケノコ…具材をどんどん入れて、ひたひたの水分量で煮込みます。うん、美味しい!

    すき焼きは、1パック1回で3回戦まで突入

    すき焼きは、1パック1回で3回戦まで突入しました。

    2泊目のご飯はすき焼きです。

    2人で3パックも牛肉食べちゃいました。

    実はこの日は皆既月食の日。キャンプ場はたくさんの人で賑わっているけれど、ずーっと月を見上げている人はほとんどいなくて、大半は焚き火とご飯に夢中な様子。平日にキャンプに出かけるための口実として皆既月食が便利だったのかもしれません。

    初めての寝袋

    2人で使うには大きすぎるテント

    2人で使うには大きすぎるテント。室内は寒いまま。

    季節は11月。夜の冷え込みは厳しくて、しかも詰めれば8人くらい寝れそうな大きくて天井の高いテントに2人で寝ているから、まったく室内が暖まりません。

    そんな私たちの秘策は、寝袋の中にホッカイロをたくさん放り込むこと。あったかぬくぬくで迎えた翌朝、外に出ると一面に霜が降りていました。

    朝方、トイレに起きると足元は霜がおりてザクザク音がしました

    朝方、トイレに起きると足元はザクザク音がしました。

    後片付けでプチ失敗

    とくに事件無く2泊3日の行程を終えあと片付けの朝、大事なものがないことに気が付きます。日消し壺がありません。私、今まで焚き火するときは、カヤックで川下りしながらだったから、火消し壺が要らなかったんです…。でもキャンプ場ではそうはいきません。

    ほぼすべて灰になるまで燃やし尽くしたあと、カレー鍋に移してふたを閉じれば火消し壺と同じになるのでは? と一瞬思ったけれど、やはり食べ物を扱う鍋に灰を入れるのはちょっと…と友人。ごもっともです(汗)。

    燃え残りの炭

    もっと燃え残りの炭が灰になるまで、チェックアウト時間ギリギリまで燃やすことに。

    灰の山の上にソロリソロリと水をかけて、泥水をつくるようにかき混ぜます。指を浸してもこわくないくらい、入念に鎮火したあと、ビニール袋を2重3重に重ねて注ぎます。

    結局なんとか、家のゴミ捨て場まで運べたけれど、もし袋に穴でも開いたら車の中が大変なことに…。

    キャンプはあと片付けのことまで計画して行なうべし。

    「思ってたよりも寒かったから、今年はこれが最初で最後のキャンプかな。でも、楽しかったよ。ハマりそう。次は薪を割る斧も用意したいな。テントはもうちょっと小さい、三角形のテントらしい形のを買おうかな」

    キャンプ1回目にして、早くもキャンプ道具の沼にはまりそうな友人でした。

    キャンプ場情報

    • 施設名:高ボッチ高原キャンプ場
    • 所在地:長野県塩尻市大字片丘
    • 電話:0263-54-2001(塩尻市観光協会)
    • 開設期間:4月下旬~12月上旬(冬期閉鎖)
    • URL:https://tokimeguri.jp/guide/takabotchicamp/
    私が書きました!
    剥製師
    佐藤ジョアナ玲子
    フォールディングカヤックで世界を旅する剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。じつは山登りも好きで、アメリカのロッキー山脈にあるフォーティナーズ全58座(標高4,367m以上)をいつか制覇したいと思っている。

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