電動バイクと自転車が1台に!夢のような二刀流バイク「glafit」の仕組み
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    2022.11.19

    電動バイクと自転車が1台に!夢のような二刀流バイク「glafit」の仕組み

    見た目は自転車。でも機能を切り替え、ナンバープレートを表に出してヘルメットをかぶり、走りだせば電動バイクになる…。1台で2つの顔を持つ驚きの新世代モビリティ「glafit」の最新モデル発売から1年。気が付けば街中のレンタルモビリティにもスクータータイプのものも増え、さらなる普及に向けた法改正も進んでいます。

    発売から即入荷待ちになった人気モデルの今後の戦略とともに、新たなユーザー層への訴求としてブランドサポーターに俳優の三浦翔平さんの就任を発表。

    それに伴い、glafit株式会社の代表 鳴海禎造氏が登壇しての戦略発表会が行われました。

    ブランドサポーターに三浦翔平さんが就任。

    注目のモビリティメーカーは和歌山県発・社員18人のベンチャー企業

    glafitはわずか5年前の2017年に発足。まだ社員18人程度と規模は小さいですが、モビリティの企画設計から販売、サポートまでを一環して自社で行っているという国内では珍しい会社です。拠点は和歌山県和歌山市にあり、ブランドのスローガンとして「移動を、タノシメ!」を掲げています。

    「通勤や通学など、仕方なく移動することも多いですが、そんな時間すらも楽しい時間に変えていきたいと思って、私たちは新たなモビリティの企画・制作から考えています」(鳴海社長)

    スタートは、2017年5月開始のMakuakeでのクラウドファンディングで、自転車の形をした電動バイク「GFR-01」を発表。当時の最高記録である1億2800万円超を集め、同年10月から一般販売を開始しました。

    ビジネスモデルとしてはクラウドファンディングを行い、欲しい人が世の中にいるということを確信して市場に投入。そこからはヤマハ発動機やパナソニックとの共同開発を行うなど、大手企業との協業や資本業務提携をしながらも、理想とするモビリティの実現へとまい進してきました。

    デザインやカラーもスタイリッシュ。

    サンドボックス制度で2刀流の風穴をあける

    多くのメーカーが参入し、市場が生まれたものの、バイク機能をもつ車体を自転車のように人力でペダルでこいで動かしても、自転車としては法律上は扱われないままでした。

    そこに大きな波を起こすことになったのが、新技術の開発において期間や地域を限定して現行法の規制を一時的に停止する「規制のサンドボックス制度」を利用した実証実験でした。この実証結果とその後の関連省庁との協議により、国の法律の解釈を大きく変更。日本で初めて、道路交通法でバイク⇔自転車の車両区分の切替が認められました。

    “モビチェン(R)”により、1台で電動バイクと自転車の2つの機能を搭載

    電動バイクと自転車を外見で区別する明確なものは、車体につけられたナンバー。これを自転車として利用する際にはモビリティ・カテゴリー・チェンジャー(略称:モビチェン(R)、以下モビチェン)いう機能を使ってナンバーを覆い、電源制御されることで、電動バイクから自転車となり、道路交通法をクリアできるように。つまり、モビチェンを起動させた自転車の状態であれば、免許がない人でも2刀流車両の利用が可能となります。また、モビチェンを起動していれば、自転車置き場に駐輪もできます。

    使い方はバイク走行の車体から自転車に切り替える際に、本体の電源を切り、電子ロックと物理スイッチを押してカバーのロックを解除。折りたたまれたアームをあげてナンバーをカバーします。

    モビチェン自体は2022年12月発売予定で、既存のGFR-02モデルに後付けするオプション製品となっています。価格は27,500円(税込・工賃別途必要)。

    「モビチェン」を起動し、自転車にした状態。

    2024年春までに予定される新道路改正法に向けて新たな展開を予告

    「GFR-02」というモデル名を冠し、2021年2月に先行予約販売を開始。全⾧1280㎜、重量約19kgとコンパクトで軽量サイズ。現時点では、誰にでも乗りやすい自転車タイプの電動バイクであること、コンパクトに折りたためること、家庭用コンセントで充電できECOで経済的なことが好評のようです。

    ところが好評な模様。電動アシスト自転車の場合、バッテリーが切れるとペダルが重くて進みにくくなるものが多いですが、glafitはその負担はなく、軽快に乗れるのも魅力。

    GFR-02の車両価格は27万5000円(税込み)。ボディカラーは4色展開。

    発売以来予想を上回るニーズがありながらも、昨今の部品不足のあおりを受け、しばらくは入荷待ち状態が続いており、2022年11月時点でスタートアップキットと呼ばれるセットが到着するまでには3~4か月待ちとなっています。

    折りたたんだ状態は、軽自動車のトランクにも乗せられるサイズ感。

    2024年春には道路交通法の改正が予定されており、「特定小型原動機付自転車」という区分が軽車両と原付の間に新設されます。

    それに伴い、鳴海社長はglafitとしても新たな展開を考えており、近いうちに発表すると予告しました。

    アンバサダーの三浦翔平さんは“SHIRAHAMA WHITE”を愛用中

    モビチェン機能のオプション搭載でより幅広く利用可能となるglafitのブランドサポーターに俳優の三浦翔平さんが就任。すでに“SHIRAHAMA WHITE”カラーを愛用しているそうです。

    三浦さんは、glafitは「ハイブリッドで環境にもやさしく、みんなの夢が詰まっているバイク」で、都内の細い道はもちろん、車に乗せて海に行き、駐車場からはglafitに乗り換えてサーフィンのときの波チェックに行くなど、よりアクティブに動くための相棒になっているそうです。そして、クリスマスが近いですが、glafitを贈る相手として「サーフィン仲間や妻」と語っていました。

    二刀流バイクである「GFR」にちなみ、今後目指したい二刀流を 「プロデュース」と書いたフリップとともに発言。「鳴海社長とglafitさんとの縁を結ばせていただいているので、アウトドア用のタイヤ作りとか、そういった商品をどんどん一緒にプロデュースしていきたいなと思います! いずれ会社を起こし、上場して…」と会場を盛り上げながらも、三浦さんは「嘘です(笑)」と続け、また別のフリップを掲げたのは「主夫」。「今は俳優をやりながら主夫というのは当たり前だと思うので、主夫としておむつなどもプロデュースして…。結局(俳優、主夫、プロデューサーと)三刀流で、 色々作って行けたらいいな」と語っていました。

    glafit
    https://glafit.com/

    取材・文/北本祐子

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