東田トモヒロ流バンライフ | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.10.13

    東田トモヒロ流バンライフ

    日本中を旅しながら巡るシンガーソングライター東田トモヒロさん。もはや日常ともいえるバンライフを一挙公開です!

    サーフィンの身支度

    拠点はハイエース! ともいえる

    いまでこそね、「バンライフ」とか「車中泊」という言葉が一般社会に定着しておりますが、まだその行為が珍しかった頃から、そうですね、もうかれこれ15年以上は続けているのではないでしょうか、僕なりの車上生活を。

    自分なりにちょっとしたヒストリーがありますのでね、この件に関しては皆さんとシェア出来うる内容が少なからずあるかもしれないと自負しております、はい。

    僕がライブツアーなどで車中泊を続けるのには、ズバリ以下のような理由があります。

    1.経費が節約ができる。
    2.容易に一人になれる。(本番の前後はなんとなく一人になりたいので。)
    3.サーフィンなどすぐに次の行動に移れる。

    と、ざっとこんなところです。

    さてさて宿舎ならぬ宿車の話です。現在の僕の旅の相棒はね、トヨタのハイエース100系というやがて30年物になろうかという強者です。これが丈夫なのなんのって、半端ない頑強さなのであります。

    特にエンジンね。1KZエンジンという往年の名機が搭載されているのであります、はい。‘90年代初頭、バブル期の名車らしく、その制作にはかなりのコストが費やされたものと考えられます。シートのクッション性や足回りの強固さなど、現行のハイエースに勝るとも劣らない素晴らしい内容。人によっては、現行の200系よりもこの100系の方をあえて好む方もいるそうです。

    相棒のハイエース

    旅の途中で故障というアクシデントもときどき起こります。オルタネーターの交換の図。

    ちなみに先述の1KZエンジンは、どれだけ走っていても値段が付くなんてことも囁かれており、最終的には東南アジアあたりで解体されて「ボートのエンジンとしてその生涯を終える」なんて言う都市伝説めいた物語まで耳にするほどであります。

    僕は十年ほど前に総走行距離15万キロぐらい走っていたこの車と出会い、それからずっと乗っておりまして、もうやがて34万キロを刻むところです。今でも評価の高い車ですのでね、故障したりトラブルに見舞われてもしっかり修理つつ、こまめなオイル交換を心がけて大切に乗っています。

    だって僕にとってはギターと同じくらい大事なパートナーですから、仕事の上で。

    自炊しながら移動

    メスティンでお米を炊きながら旅します。シートに掛けているのは、ダストボックス。

    まるで基地のようであり、時には楽屋としても活躍し、そしてホテルにもなる我がハイエース。快適に、そして可能な限り清潔にをモットーに取り扱っているのです。ウザかったらごめんなさい。

    僕の旅の拠点はもちろん地元の熊本なのですが、旅を続けていると時々ね、拠点はハイエースなんじゃねーかと思うこともあります。そのぐらい一緒に過ごしています。

    細かな工夫で快適車内空間を作る

    よく、バンライフなどを繰り広げてインスタなんかでたくさんのフォロワーをお持ちの御仁などいらっしゃいますが、僕の場合、車自体にはそれほど大掛かりな創意工夫は凝らしてません。むしろいつでも原型復帰できるようにして使っています。乗用仕様と旅仕様の二刀流ね。

    旅仕様の場合は、2列目の広いシートの背もたれを可能な限り倒してベッドにします。

    車内ベッド

    後部座席を倒してベッドに。足がくる部分にはトラスコのケースを。

    寝た時に足がくる部分については長さが足りないので、トラスコのケースを通路にはめ込むのです。トラスコのケースで言うところの中サイズと小サイズを順にはめ込みますと、あらびっくり、高さも幅もビタビタで、あっという間にシングルベッドの出来上がりです。

    もちろんこのケースは収納を兼ねていて、衣裳などの衣類やCDなどの物販用商品が満載されています。

    即席のベッドは波打っていますからね、ちょっと厚めのマットを敷きます。これにてほぼほぼフラットな状態での就寝が可能となります。やっぱり寝る時は平らに近いほうが、安眠の獲得には近づけるでしょう。

    それから手に届く範囲でいろいろと機能的でビジュアルも素敵なものがある事は、これ意外と大切なんです。さりげなくええカッコしてる雰囲気を味わいつつ、誇りと自信を持って車中泊を続ける上でね。そのコンセプトにのっとって最近僕が購入したのが、トイレットペーパーホルダーとダストボックスと、虫除けスクリーン。

    裸で助手席後ろの収納に雑に放り込んでいたトイレットペーパーですがね、このオレゴニアンキャンパーのカバー兼ホルダーに収めることによって、実にビューティフルな存在になってくれました。使用頻度は少ないのですが、なんかこぼした時とか、食器を洗う前に汚れを拭いたりと、ちょっとしたタイミングで活躍してくれるペーパー。もしも僕がトイレットペーパーで、収納先や設置先を自分で選べるとしたら、間違いなくこのオレゴニアンキャンパーにしますね、きっと。

    トイレットペーパー

    トイレットペーパーにはカバーをつけて、すぐ取り出せるところに常備。

    そしてダストボックス。以前はね、どこかで確保したビニール袋をシフトノブに引っ掛けたりして即席ゴミ袋としていました。あれなんですかね、それやっちゃうと車内が一気にチープになるあの感じ。たとえそれがレクサスだとしても!いやレクサスならばきっと尚更。僕の気のせいでしょうか。

    とにかく長いことあの露出されたビニール袋が気になっていたのですが、このダストボックスによってそれが解消されて喜んでいます。普段買い物をしてもレジにて袋はもらわないことにしていますが、スーパーなんかだと、お肉や生物を入れる用かな、引っ張り切りするちっちゃくて薄い透明ビニール袋は無料じゃないですか。あれを少しとっておいてこのダストボックスの内側にセットするんです。これだと外からもビニール袋感は見えませんのでね、完璧っす、しつらえ的には。

    そして今期もうひとつ導入したのが、虫除けのスクリーン。スライドドアやバックドアを開け放ち、その縁にマグネットでセットするだけで、簡単に網戸ができちゃいます。ジッパー付きで出入りも楽ちん。

    かや

    サイドドアに虫除けスクリーンを貼るとこんな感じ。

    以前は一人用の蚊帳を車内に吊るしていたのですが、やはりそれだと窮屈でね。あと寝相が悪かったのか蚊帳にピッタリ手足なんかがくっついたまま寝ちゃって、蚊帳越しに何箇所も蚊に刺されたなんて苦い思い出もありましたし。

    こちらのスクリーンは夏の暑い時期の車中泊には、まさしく必須のアイテム、強い味方となってくれることでしょう。エンジンかけっぱなしでエアコンつけて寝るのは、なんとなく僕の性には合わないし、バッテリーにも負荷がかかりますもの。

    遊び道具から仕事道具まで、ぎっしりの車内

    ところで車には、ほんとたくさんの道具が載っています。

    満載の荷室

    荷物はいつも満載です。遊び道具が多すぎ?

    楽器はギター2本、ステージピアノと椅子、アンプ、PA機材、マイクスタンド、シールドケース、エフェクターボックス、あとステージに敷くマットね。サーフボードはロングボードとミッドレングスのツインフィンをそれぞれ一本ずつをベルトで天井際に吊るします。

    ギターを収納

    楽器はトランクの下部に収めます。

    ウエットスーツとポンチョやタオル、そして細かい波乗り周辺道具。それからスケートボードね。衣装や日常的な衣類、ライブ会場での物販用商品の数々。お米や味噌、乾物などの食材に、水タンクを2台。コーヒーセットなどなど様々な野営グッズを二つのケースにまとめて。スタンレーの小型のクーラボックスに、折り畳みの椅子を二脚などなど。

    サーフボード収納

    サーフボードはロープで吊るします。

    よくもまあこんなにも載せられるもんだなこの車はと、旅の前に毎回感心してしまいます。

    長時間ドライブの強〜いミカタ

    さて、僕が車で休んだり仮眠をとったり、あるいはしっかり睡眠をとったりするポイントは、大きく3つに分類されます。まずは「高速道路のサービスエリア」です。こちらに関してはご経験のある方、多くいらっしゃるかと思います。

    大型トラックのブーストしたギターアンプのようなエンジン音が気になるなど、若干のマイナスポイントも幾つかありますが。

    お手洗いやちょっとした水場はもちろん、レストランなんかもありますので、インフラは非常に充実しています。それからコインシャワーや温泉的なSPAのような施設が完備されているところもあったりしてね、高速道路での長距離移動の時、休憩する場所としては非常に助かっています。

    水タンクに水を溜める

    とある道の駅での水汲み。水タンク常備すると便利です。

    ところによっては地下水や湧水をテイクアウトできるサービスエリアもありますから、ご興味のある方は是非調べてみてください。

    「東名高速足柄SA上り」なんてもう休憩するには最高です。これから東京にあるいは横浜方面に乗り込むって時に、良くここで心身を整えています。富士山なんか眺めたりしつつ、水タンクに富士の伏流水を収めたりしてね。

    それからやはり「道の駅」。ここもSAに負けず劣らず、旅人にとっては素晴らしい安息の地。

    車内灯

    車内の照明はこのベアーボーンズ1つでバッチリです。

    僕のこれまでの経験上、良い思い出として残っているのは、まさに道の駅発祥の地と言われている道の駅ラバーズの聖地、山口の「道の駅 阿武町」です。温泉施設も併設してありますし、安くて新鮮なお魚が手に入る。

    個人的に大好きなサーフポイントにも近く、車内ですこし休憩なんかしたのちに、波が良ければすぐに海に行くこともできるって、これかなりポイント高いやつです。

    さて僕の場合、いざ車中泊となった時によく選ぶ場所が、「友人知人宅の庭や駐車場」です。僕の旅、実はこのパターン意外と多いのですよ。

    コーヒーをドリップ

    サーフィンの前後に温かいコーヒーを淹れたり。

    ライブの前後など、主催者様や会場となったお店のオーナーさんあたりから、「うちに泊まっていっていいよー」なんてありがたいお申し出をよくいただきます。のこのこついて行ってね、おうちに上がらせてもらった上に、少しお酒をいただいたりして軽い打ち上げチックになり、図々しくもシャワーとかお風呂なんかも頂戴して、まさに至れりつくせりなんて事は枚挙にいとまありません。

    この部屋で寝ていいからなんて布団まで用意してもらったりするのですが、

    「ありがとうございます、自分の車で寝ます」っつってね、車に帰っちゃうんですよ僕。

    時々驚かれますが、大概の方が「分かる。その方が落ち着くもんね」なんておっしゃって、毎度毎度無理矢理ご理解いただいている所存でございます。ああなんて素敵な日々。このようにバンライフに関しましてはね、まさに独自のスタイルを展開しているところです。しかるに旅とは、なんとなく個人的なレリジョンのような気がします。

    自炊道具

    自炊の道具はひとまとめにしています。

    そこにはそれぞれのスタイルと、それぞれの信仰があると言うかね。僕も自分のレリジョンに従っているからこそ、こうして車中泊を軸とした旅が続けられているのかもしれません。

    旅に出ると本当の自分というか、素直な自分に出会えるのかもしれません。特に車中泊の旅はそれが色濃く抽出されるかも。まるでハンドドリップのコーヒーみたいにね。

    今回のおすすめアウトドアミュージック

    カサンドラウィルソン「Time after time」
    車中泊の起き抜けに、是非聴いてみてください。ビタビタにハマりますから!

    東田トモヒロNEWS

    サブスクリプションコミュニティTSC(Tomo Surf Club)
    シンガーソングライター東田トモヒロとつくる、持続可能な音楽のコミュニティです。
    月額制のサブスクリプションで、独自の配信ライブや、インターネットラジオ配信等いくつかのオリジナルコンテンツを用意して、みなさんとコミュニケーションを図っています。ぜひご参加ください。
    https://community.camp-fire.jp/projects/view/338326

    私が書きました!
    シンガーソングライター
    東田トモヒロ
    1972年生まれ熊本市在住。ニューヨークでのレコーディングを経て2003年にメジャーデビュー。旅とサーフィン、スノーボーディングをこよなく愛し、そのオーガニックなサウンドを通して「LOVE&FREEDOM」を発信し続けるシンガーソングライター。

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