いま売れに売れている「トヨタ・95プラド」ってどんなクルマ?魅力と選ぶ注意点を聞いてみた | クルマ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.08.10

    いま売れに売れている「トヨタ・95プラド」ってどんなクルマ?魅力と選ぶ注意点を聞いてみた

    中古のランクルが並ぶ

    アウトドアカーのど定番の一つであるトヨタ・ランドクルーザー(以下、ランクル)。優れた走破性と耐久性を両立したクロカン(クロスカントリー)で、今なお世界的に使われているが、見た目はほぼそのままにオフロードから都会まで幅広い環境で走れるように作ったのが、ランクルプラドである。
    プラドの中で、いま最も売れていると言われているのが、95プラド。今回はランクルの中古車専門店を持つFLEX(フレックス)の担当者に、なぜ95プラドが売れているのか、今後買いたい人に向けて注意すべきポイントなどをうかがった。

    店長の紙谷さん

    今回お話をうかがったのは、ランクルJEEP 横浜町田インター店 店長の紙谷 俊行さん。全国のフレックスの中でも大型店を中心に経験を積み、四駆の知識は随一。アウトドア向けのクルマの相談も絶賛受け付けている。

    そもそも95プラドとは?

    ランクル100

    ランクル100。こちらはフレックスのプラド系カスタムの最上位・Renoca シリーズのカラーボム。

    1985年に、ランクル70系を参考に街中でも走れるように開発されたのが、プラドの原型となる「ランクルワゴン」。
    当時のランクルは、足回りの部品に板状の細長いリーフスプリングが使われていた。これは重荷に耐えられる耐久性の高さと修理コストの手頃感がメリットだが、それに対してランクルワゴンでは乗用車でよく使われるコイルスプリングを採用。これによってバネによる防振性を備え、乗り心地が大幅に改善された。
    また、エンジンは直列6気筒から4気筒に変更され、軽く、燃費の良さを売りにしたのもポイントである。なお、95プラドにはグレードが3つあります。定番は2700ccの「TX」と3400ccの「TZ」で、前者は4気筒だが後者は6気筒となっている。そして、3000ccのディーゼルターボ「TS」も展開している。

    95プラド ナローモデル

    売れ筋商品の95プラド ナローモデル。

    1990年になると、“プラド”というサブネームが登場。1996年までに販売された70系プラドで、1996〜2001年に販売された90系プラドと分類される。
    ちなみに、90系プラドには3ドアのショートタイプ(90プラド)と5ドアのロングタイプ(95プラド)で名前が異なり、オーバーフェンダー付きのワイドタイプと、付いていないナロータイプと呼ばれるものも存在する。
    その後、2002年に登場したのが120プラド、そして2009年に登場した現行の150プラドと変貌を遂げてきた。

    95プラドの魅力は「乗りやすさ」と「カスタムのしやすさ」

    95プラドを整備中

    成約済みの95プラドを整備中。

    さて、1996〜2001年に販売された95プラドの魅力はどこなのか。ズバリ、それは乗りやすさとカスタムのしやすさ、だと紙谷さんは言う。

    「95プラドは昨今のアウトドアブームでかなり売れているクルマの一つで、値段もブーム前と比べてとても上がってきています。ですが、まだ在庫はあるほうです。ショートタイプの90プラドは現存する個体自体が少ないのに加え、ホイールベースが短くて運転しやすいので、見つけたらぜひ手に入れたいところです。
    95プラドの魅力は、“本気のアウトドアならランクル、街乗りとオフロード兼用ならプラド”という位置付けで販売されたこともあり、乗用車感覚で乗りやすいというところです。たとえば、ランクル80の全長は4820mm、95プラドは4690mmとなっており、大差ではありませんが13cm短いです。また、前者の車両重量は2130kgなのに対して後者は1860kgと300kgも違います。軽くてコンパクトとなれば、右左折も駐車もしやすくなります」

    鉄バンパー、ブラックフェンダーを装備

    鉄バンパー、ブラックフェンダーを装備。

    ラダーフレームにサイドオーニングを装備

    ラダーフレームにサイドオーニングを装備。

    「また、トヨタのクルマの中でも、プラドはかなりのカスタムパーツが存在します。もちろん整備してそのままの見た目でもいいですが、オーバーフェンダーを外して都会的なフェイスにしてもよし、丸目ライトに替えてクラシカルな佇まいにするもよし、ラダーフレームが付いているのでルーフバーを付けて、ルーフボックスやバスケットを装備するもよし。お好みのスタイルにできるのも楽しいですよ」

    ちなみに、95プラドはランクルシリーズの中で一番乗りやすいタイプで、多くの人がここからスタートして70系プラドへ行く人もいれば、80や100などのランクルへ行く人もいるとのこと。アップデートやステップアップなど、ランクルの世界を追求するのも楽しいようだ。

    値段は高騰しているが引き続き人気は続く

    スペアタイヤもセットになった95プラド

    スペアタイヤもセットになった95プラド。

    発売当時の95プラドの新車販売価格は、ガソリンモデルのTXタイプで285万円前後。TXタイプで345万円前後。ディーゼルモデルのTXタイプで290万円前後となっている。では現在の95プラドの価格はいくらくらいなのだろうか。

    「95プラドは20年以上も前のクルマなので、販売当時の形で状態も良好、そして少ない走行距離のものは正直ほぼないと思われます。お得なものだと車体価格150万円前後で出回っています。
    走行距離が10万kmくらいで、アウトドア仕様にしたカスタムモデルは250万円前後が相場です。状態や走行距離によって個体差はありますが、定価より少しお安いくらいのイメージで考えてもらえればと思います。

    余談ですが、ランクル80の車体価格は350万円以上、ランクル100は400万円以上します。それと比較すれば、95プラドは買いやすい値段でしょう」

    紙谷さんによると、ベージュもしくはタンカラーの95プラドを発売すると、早いもので1週間せずに成約することがあるとか。また、1か月で10台以上売れることもあるそうで、お店の視点からもまだまだニーズはあると感じているそうだ。

    サビや電子系は必ずご確認を

    足回りの状態

    足回りの状態は、実際に見るのが一番安心。

    乗りやすさとカスタムのしやすさが魅力という95プラド。一方で、購入する際にはサビと電子系に注意したほうがいい、と紙谷さんは話す。

    「沿岸部や積雪地域で使われていたクルマは、水と切っても切り離せない環境なので、どうしてもサビが付き物です。定期的なメンテナンスやコーティングを施していれば問題ないですが、整備していなくてサビ付いているものもちらほらと見られます。サビを放置すると、腐食が進み異音やパーツの破損につながりかねません。
    実際に店舗へ出向いて、足回りなどを実際に見るのが一番ですが、ネットを通して気になっているクルマがあれば、店舗の人に写真を撮ってもらって見させてもらう方法もいいでしょう」

    工場での整備

    お店の横に備えた工場で整備中。

    研修するスタッフ

    名古屋からきたスタッフに研修しているところ。

    「サビに加えて大事な部分は電子系。ライトやウインカーがすべて点灯するか、パワーウィンドウが作動するかどうか、は確認しましょう。
    特に、エアコンを入れて冷房が利くかはマストでチェックしましょう。コンプレッサーやコンデンサーが作動していないと、エアコンをオンにしても冷えないことがあります。さらに、エアコンは除湿機能も備えているため、車内の快適空間を左右します。買う前に調べられれば試したほうがいいですが、購入後に不調が見つかったらすぐに販売店に言って修理してもらいましょう」

    95プラドは在庫が減っているため気になるものがあれば今のうち!

    95プラドのフロントグリル

    TOYOTAのフロントグリルに変更した95プラド。

    ランクルはアウトドアをする人なら、一度は憧れるクルマ。しかし、ランクルは最新モデルの新車で600万円前後と高級車レベルで、そう簡単には手が届かない人も多いはず。ランクルプラドは、そんな人でも比較的手が出せるように誕生したクルマで、近年はアウトドア向けにカスタムしたものも多く販売されています。気になったものがあれば、一度実際に見てみて検討してみてはいかがだろうか。

    今回取材したお店はこちら

    フレックス ランクルJEEP横浜町田インター店

    フレックス ランクルJEEP横浜町田インター店
    神奈川県相模原市南区上鶴間本町9-4-5
    TEL:0078(6011)3120
    営業時間:10:00〜18:30
    定休日:水曜(不定期で火曜休)

    ランクル・ハイエース専門のフレックスの公式サイトはこちら
    https://www.flexnet.co.jp

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