キャンプギアをそろえている人に向けて、おすすめのLEDランタンを12個紹介します。機能性に優れたものや、持ち運びに便利なものなど魅力的なものばかり。お気に入りのランタンを見つけるための選び方のポイントも解説します。
LEDランタンの魅力とは?
ランタンの中でも、LEDタイプの魅力は何なのでしょうか。キャンプで活躍するLEDランタンの魅力を解説します。
長時間にわたり安心して使用できる
LEDランタンのメリットは、安全性が高く長時間にわたって使えることです。駆動方式は電池か充電式なので、燃料を使うランタンとは異なり、やけどや火災の心配がありません。
火気を使うアイテムを室内で使用すると、一酸化炭素中毒のリスクがあります。しかし、LEDランタンならそのような心配がなく、室内でも使用できます。
メンテナンスがほとんどいらず、子どもがいる家庭でも安心して使えるでしょう。
近年では、モバイルバッテリー機能を搭載したものも登場しており、ますます便利なアイテムになっています。
LEDランタン選びの3ポイント
便利なLEDランタンですが、自分が上手に使いこなすには商品選びが大切です。LEDランタンを選ぶときのポイントを3つ解説します。
明るさで選ぼう
ランタンを選ぶ上で、明るさは欠かせない要素です。
LEDランタンの明るさは『Lm(ルーメン)』で表し、数値が高いほど明るいことを意味します。用途によって求める明るさは異なるので、一概に明るければよいということではありません。
例えば、大人数のキャンプでサイト全体を照らしたいときには、1000Lm以上が目安です。
一方で、ソロキャンプでテーブルや手元を照らせればよいという場合には、150〜300Lmあたりがちょうどよいでしょう。
また、雰囲気に合った光色を選ぶのもポイントです。
LEDランタンの光色は『暖色』『白色』が一般的です。『暖色』は落ち着いた雰囲気を出したいときに、『白色』はものをはっきりと照らせるので作業をするときに向いています。
機能性をチェック
LEDランタンの中には、電力を使うタイプならではの機能性を備えたものも存在します。LEDランタンを購入するなら『防水機能』や『明るさ調節』『モバイルバッテリー機能』があるものを選ぶと便利でしょう。
防じんや防水機能を表すにはIPコードと呼ばれ、『IP〇〇』と2桁の数字を使います。
前の数字が防じん、後ろの数字が防水機能を指します。防じんは5以上、防水は4以上のモデルを選ぶのがおすすめです。
LEDランタンの多くは、明るさの調節機能を搭載しています。この機能があれば、1台で複数の用途に使えるので便利です。
中にはキャンドルの揺らめきを表現できるものもあり、雰囲気を出したいときにおすすめです。
参考: 保護等級(IPxx)について|Ledlenser(レッドレンザー)公式
電池式か充電式か
LEDランタンの給電方式は、『電池式』か『充電式』の2種類です。
『電池式』はLEDランタンの中で主流の方式で、電池が切れたら取り替えるだけで、手軽に使えます。充電を備えたタイプもあります。
『充電式』の中には、コンセントで充電する一般的なタイプから、手回しで発電するものやソーラーパネルを搭載したものまであります。手回しと太陽光で充電するタイプは、電源がない場所でも充電できるため、災害時にも活躍するでしょう。
メインで使えるLEDランタン
大人数のキャンプで、メインで使える十分なパワーを備えたランタンを3つ紹介します。パワフルなランタンを探している人は、ぜひチェックしましょう。
ジェントス「EX-000R」
明るさが最大1000Lmと、メインとして十分なパワーを持ったランタンです。
IP68と防じん・防水機能も申し分がありません。2m防水仕様でかつ、10mの落下にも耐久性があるので、キャンプ中でも安心して使えます。
給電方式はUSBで、ほかのデバイスへの給電も可能です。光色も白色・昼白色・暖色に調節が可能で、キャンドルモードも搭載しているため、繊細な表現もできます。
明るさは無段階で調節が可能です。スローライティングスイッチにより、明るさが徐々に切り替わるため、目へのダメージも少なく安心です。

ルーメナー「ルーメナー7」
重さ220gのコンパクト設計ながら、1300Lmと小型ランタンの中では最大級の明るさを誇るランタンです。洗練された正方形のデザインが高級感を醸し出しています。
光色は、昼光色・昼白色・電球色の3種類に調整が可能です。明るさも4段階で調整できるので、シーンに合わせて使い分けられます。
給電方式は充電式で、スマホやタブレットへのモバイルバッテリーとしての役割も果たします。90度回転するハンドルが付いており、付属のハンガーリングで固定することでさまざまな角度で使えるのもポイントです。
カラーバリエーションも豊富なので、きっと好みのものが見つかるでしょう。

ルーメナー
ルーメナー7
サイズ:約92×92×28mm 重量:約220g 明るさ:約260~1300Lm LED色温度:昼光色、昼白色、電球色 バッテリー容量:Li-ion10000mAh
プリズム「クレイモアウルトラ 3.0」
最大の明るさは3200Lmと、かなりのパワーを持つランタンです。
光色は『Warm』『Bright』『Cool』の3段階に調節できるので、用途に合わせて使い分けられるのが特徴です。
給電方式は充電式、クイックチャージ機能を搭載しており、充電時間はMサイズで6時間とスペックの割に短くすることに成功しています。スマホやタブレットへの給電もしながらライトも点灯させられます。
また、防じん防水はIP44とキャンプで使うには十分でしょう。

持ち運びやすいコンパクトなLEDランタン
コンパクトで持ち運びがしやすいおすすめのランタンを4つ紹介します。夜道を歩くときやテント内で使いたいときなどに活躍します。
ベアボーンズ「ビーコンライトLED」
最小限の明るさなら連続で200時間点灯できる、小型ながらタフなランタンです。
明るさは最大220Lmなので、テーブルに置いたり夜間に移動したりするのに向いています。防水性はIPX4なので、キャンプ用としては十分でしょう。
上部にはカラビナが付いており、ロープやフックに引っ掛けることもできれば、自立させることもできます。給電方式は充電式です。
炭鉱のライトのようなアンティークなデザインが特徴で、カラーバリエーションも豊富なので、キャンプサイトをおしゃれに彩るアイテムにもなります。

スノーピーク「たねほおずき もり」
マグネット式で好きなところに引っ掛けられるランタンです。明るさは60Lmなので、周囲を照らすのには向いていませんが、手元を照らすライトとしては最適でしょう。
また、コンパクトさが特徴で、電池を除く重量はわずか57gのため、持ち運びも負担になりません。
シェードがシリコンでできており、落下したときや踏んでしまったときでも、けがをしにくくなっています。シリコンならではの材質感が、光を和らげる効果もあります。
光量は無段階調節が可能で、ろうそくを再現した揺らぎモードも搭載しており、雰囲気は抜群でしょう。ヘッドライト代わりとしても人気です。

レッドレンザー「ML4 Warm Light」
長さは97mmと小型なランタンです。最先端のマイクロプリズムテクノロジーが、まぶしさを軽減しながら周囲を照らします。
カラビナが付いているので、バッグやテントの天井に引っ掛けて使うこともできます。
小柄らなボディーながら、明るさは最大300Lmとテーブルライトとしても十分使えるでしょう。4段階の光量と、点滅モードを搭載しています。防じん防水機能はIP66とタフな設計です。
USBポートから充電することができるほか、市販のアルカリ単3形乾電池でも使用できます。

UCO「LEDランタン クラルス」
手に持って使いやすい小型のランタンです。ボタンで四つの点灯モードに素早く切り替えができます。
ロービームであれば、約130時間点灯が可能です。明るさは118Lmなので、手元や足元を照らすのに向いています。
上部にはリングが付いており、フックに掛けることもできます。通常時も高さが約16.5cmとコンパクトですが、11.4cmまで小さくすることが可能です。
また、IPX6と高い防水性を誇ります。カラーはレッドとブラックの2色展開です。

UCO
LEDランタン クラルス
サイズ:16.5×φ5.1cm(使用時)、11.4×φ5.1cm(収納時) 明るさ:118ルーメン 重量:72g(電池含まず)
機能性に優れたLEDランタン
高い防じん防水性や、音楽の再生ができるなど、機能性に優れたLEDランタンを2つ紹介します。ランタンを単なる照明器具にしたくない人は、要チェックです。
コールマン「360°サウンド&ライト」
最大400Lmとランタンとして申し分のない機能を持ちながら、Bluetoothで音楽再生も可能な万能ランタンです。
また、360度全方向からの水しぶきに耐えられるIPX4の防水機能も搭載しており、どのような環境でも使えるタフなランタンでもあります。
点灯モードはLow/Medium/Highの3段階で、Highモード+音楽再生時は最長5時間使えます。
給電方式は充電式です。テーブルを照らすだけでなく、音楽で盛り上げたい人におすすめです。

WAQ「LED LANTERN2」
明るさと防水防じん性、使い勝手の三拍子がそろったランタンです。
明るさは最大1650Lmとメインとして十分使えるパワーです。大容量バッテリーを搭載しているので、フルパワーで使っても約8.5時間の点灯ができます。
250Lmなら約60時間点灯できるので、キャンプ中にバッテリー切れになる心配はないでしょう。
また、防じん防水性はIP67とどちらも高水準で、厳しい環境にも耐えられるタフさも持ち合わせています。
ハンドルはマグネット式で取り外しが可能なので、つり下げたり、ランタンだけを持って運んだりできて使い勝手も抜群です。マウントアダプター用のネジも付いているので、三脚にも取り付けが可能です。
モバイルバッテリーとしての機能もあり、照明器具以上の働きをしてくれるでしょう。

個性的でおしゃれなデザインのLEDランタン
参考記事「「置く、吊るす、くっつける」3WAYのLEDランタンが誕生」
デザインが個性的なおしゃれなLEDランタンを3つ紹介します。おしゃれなランタンを選べば、キャンプサイトを彩るアイテムとしての機能も果たします。
ロゴス「ROSY ビレッジランタン」
昔ながらのランタンのデザインをした、雰囲気が抜群のLEDランタンです。光色は暖色で、ロマンチックな雰囲気を演出してくれます。光量は無段階での調節が可能です。
球形のメタルゲージが、バルブをしっかりとガードしてくれます。上部にはリングが付きで、つり・置き・手持ちの3Wayでの使い方ができます。
明るさは250Lmなので、テーブルライトとして最適です。給電方式は単3電池4本で、5〜360時間点灯が可能です。

バルミューダ「THE Lantern」
ヴィンテージなテイストを持ちつつも、洗練された現代風のデザインも感じさせるおしゃれなランタンです。キャンドルのような揺らめく光から、読書に最適な温白色の光まで自由自在に調節できます。
明るさは約195Lmで、テーブルランプ向きです。IP54と日常生活に支障はないレベルの防じん防水性能を備えています。
給電方式は充電式、5種類のカラーバリエーションから好みのものを選べます。室内で使うのもおすすめです。

ベアボーンズ「フォレストランタンLED」
炭鉱用のカンテラをモチーフにした、味のあるランタンです。
明るさは最大200Lmで、約3時間点灯が可能です。ボディーはスチールでできていますが、点灯中に熱くなることはありません。光色は暖色で、雰囲気を演出するにはうってつけです。
上部にはリングが付いているので、つるすのもよし、持って使うもよしです。レトロなデザインが、キャンプサイトをよりワイルドな雰囲気に変えてくれるでしょう。
カラーは5色展開なので、キャンプサイトのテイストに合わせてぴったりのものを選びましょう。

まとめ
LEDランタンは省エネなだけでなく、燃料系のランタンと比べ安全性も高くなっています。LEDランタンの明るさは『Lm(ルーメン)』で表します。メインで使うなら1000Lm以上、テーブルを照らすなら150〜300Lm、それ以下は手元や足元を照らすのに向いています。
また、LEDランタンにはモバイルバッテリー機能を搭載したものや音楽再生が可能なものもあり、照明器具以上の働きをしてくれて便利です。自分にぴったりの一台を見つけましょう。