「備えあれば憂いなし」。私の荷物が多い理由は、南の島に”ウエットスーツ”を持っていくからだ | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.04.28

    「備えあれば憂いなし」。私の荷物が多い理由は、南の島に”ウエットスーツ”を持っていくからだ

    ウエットスーツを着た子ども

    まさかの悪天候の沖縄は小浜島。ウエットスーツが旅を楽しくさせてくれました。

    雨男と雨女が合わさると…。今回も大雨だった八重山の旅

    3月と4月の沖縄・八重山地方は一年でもっとも天気が安定しているといわれています。しかし、8歳の長男が大変な雨男なのか?いや、私と2人合わさると超常現象が起こるのか?よくわかりませんが、5年前の竹富島でのこと。そして、今回の小浜島も天気予報を見てみると、旅の間、ずっと雨。しかも北東風がボーボーに吹き荒れる予報で、気温は20度C以下。春爛漫な東京よりも低いときたもんです。

    傘マークが一向に取れない天気予報を一日何十回もチェックするのに疲れ果て、雨に応戦することに。そうです。旅エッセイストをやっている私です。いつも遊ぶことばかり考えている、いってみれば「遊びのプロ」です(笑)。

    天気が悪くて寒いなら、ウエットスーツを持っていけばいいだろう! そうだそうだ! (今は絶対しませんが)かつては真冬の千葉北でサーフィンしていた私でもあります。4月の八重山の寒さなんて「ヘ」でもない!

    子ども用ウエットスーツをオーダー

    息子たちのウエットスーツ

    旅の5日前に急きょオーダーした息子たちのウエットスーツです。

    ウエットスーツといっても、いろいろな種類があります。今回頼んだのは、長袖・長ズボンの「フルスーツ」。また、暖かな地方の海や千葉なら10月くらいまで着られる半袖・短パンの「ショートスリーブ・スプリング(通称スプリング)」。長袖・短パンの「ロングスリーブ・スプリング(ロンスプ)」など。
    スーツの生地の厚さ素材もさまざまで2mm、3mm、極寒の海では5mmを選んだりします。

    以前から「子どもたちにウエットスーツがあれば……」というシチュエーションがたくさんありました。たとえば、夏場に外房の海で南風が強く吹くと、海水温が氷水のように冷たくなります。その理由は長くなるのでここでは割愛させてもらいますが、砂浜は強烈に熱いのに、海のなかは水着で入れたものじゃないくらい冷た~いのです。もしそんなときに「ウエットスーツさえあれば身体を冷やさず、海の中で長く楽しく遊べるのに~」なんて昨年も悔やみました。

    8歳の長男用のウエットスーツ

    8歳の長男は身長130cm、体重23kg。「OSEAN&EARTH」の3mmフルスーツ、Sサイズ(132~140cm)をオーダーしました。

    年間通して一番遊べるアイテムは3mmのフルスーツでしょう。関東あたりでいうなら、たとえばGW前後や、夏が終わって11月頭くらいまでの暑くなく、寒くなく、湿気も少なく「ちょうどいい気候」のなか、そのウエットスーツがあれば陸遊びに加えて海遊びもできます。もちろん川や湖でも! はたまた夏の冷たい北海道の海や、温暖な冬の四国や九州でもOK。つまり楽しみが何倍にも膨らむのです。

    と思いつつ、やはり気になるのは子どもの成長ですよね…。

    3歳次男のウエットスーツ

    3歳次男は、現在身長が100cm、体重15kg。「Ideal Surf Wet Suit」の4歳児用100~110cmを。少し大きめなので来年になっても十分に着られそう。

    長男のスーツは次男にお下がりするにしても、しょっちゅう買い替えるのは大変…。でもこんな時代です。パッと楽しんで、サイズアウトしたらサッとフリマサイトで売ってしまえばいいのです。私の不要物は誰かが要るモノ。つまり、少しお金を足したらまた新品が買えるのです。

    今回の悪天候予報の小浜島で、やっと踏ん切りがつきました(笑)。こうして子どものウエットスーツが私たちの旅に加わったのです。

    ウエットスーツは日焼け防止や、岩礁ですりむいたりクラゲに挿されたりなどのケガ防止にも効果的です。またスーツの生地は発泡したゴムのため浮力があります。ライフジャケットほどは浮きませんが、万が一のときにも少しだけ安心ですね。

    荷物が多い私の旅

    ひとり旅のときは、とにかく「現地調達」。荷物を極限まで減らし、身軽で出かけたものです。しかし一転して子どもと一緒だと、「子どもサイズのレンタルがなかった(スノーボードで経験アリ…)」とか、「〇〇がなくて遊べなかった」とかいうのがものすごくストレス。遊び道具は東京からだいたい全部持って行きます。なので、いつも荷物がものすごく多い…。
    いまだけ! 仕方ない! と割り切っていますが。

    海で遊ぶための道具たち

    ウエットスーツのほか、自前のライフジャケットも持っていきます

    ウエットスーツのほか、ライフジャケットも持参しました。

    子どもと私の海用シューズ

    子どもと私の海用シューズです。古くなったカカトがあるサンダル(下段)を海のなかで履いています。ちなみにこの旅では気温が低すぎて上段のサンダルは日の目を見ず。

    大量になった海道具

    海道具だけでこんなボリュームになりました! でも家族4人なので、ANAのエコノミーでいうなら80kgまで受託手荷物は無料です。もちろんそんな量はありませんけどね(笑)。

    スーツケース3つ分。大変な大荷物ですが、羽田空港まではクルマだし、空港に着いたら荷物はスグ預けるから身軽になるし。石垣空港からはタクシーか空港バスで石垣港へ行きます。船に乗せてしまえば、小浜島の港でホテル(はいむるぶし)のバスが待っていってくれる。つまり、荷物が重たくて移動が大変~ということがない。「備えあれば憂いなし」。子連れ旅は遊び道具が多いほど心強いのです。

    撮影機材やほかの荷物

    旅の撮影機材

    旅エッセイストの撮影関連の機材です。

    カメラはGoProのHERO10、SONY RX100VIを愛用しています。

    雨具類もぬかりなく

    家族全員分のカッパと折りたたみ傘

    持って行ってよかった雨具類。家族全員分のカッパと折りたたみ傘。

    今回の宿は、西表石垣国立公園内の40万平米の広大な敷地に宿泊棟が点在している「はいむるぶし」。敷地内にはフロントやレストランショップやプールなどがあるセンター棟。ちょっと離れたところに専用のビーチ、丘の上には大浴場、エステ、それから水牛が住む池、昆虫博物館、グラウンドゴルフ、夕陽がきれいなサンセット広場などがあり、ゴルフカートで施設内を巡ります。雨のなか、カッパはとにかく大活躍しましたね。

    服は色分けした圧縮袋に入れています

    それぞれの旅の衣類はこのように色分けした圧縮袋に入れています。

    この圧縮袋、真ん中のジッパーを閉めると半分の厚さになります。でもこの機能を使うのはバックパック旅のときで(以前、子どもを連れて列車で北海道を巡ったときに購入)、飛行機の旅ではそんなにシビアではないので閉めませんけど(笑)。

    いざ悪天候の島と遊ぶ!

    朝から大雨。部屋からカートにウエットスーツ姿で乗り込みます

    朝から大雨! カメラレンズに水しぶき! でも濡れてあたり前の水遊びです。部屋でウエットスーツに着替え、そのままカートに乗り込みました。

    雨のため閑散としたはいむるぶしビーチ

    天気が良ければ気持ちいいんだろうなぁ。閑散とした、はいむるぶし専用ビーチ「ゆうなの浜」です。

    ウエットスーツを着て快適に遊ぶ親子

    こうやって私たちが遊んでいる横で、唇を青くさせ水着姿で震えながら海に入っている親子連れがいました。風邪引きますよー!

    ホテルの人がいうに、この島でここまで悪天候で肌寒い日々は珍しいようです…。私たち、ある意味引きが強すぎです(笑)。

    寒さを気にせず遊ぶ子ども

    寒さを気にせず身体をいっぱい動かして、天気が悪いなかでも100点満点の動きができたと思います。

    プールに移動!

    プールで遊ぶ母子

    ふたたびウエットスーツでカートに乗り込み、センター棟にあるプールへ。もちろん寒くありません。余裕の笑顔。

    人がいない人気のプールでは私たちの貸し切りのよう

    いつもは宿泊客に人気のプールですが、この日は私たちの貸し切りでした。

    ウエットスーツを着て初めて泳いだ様子

    ウエットスーツを着て初めて泳ぎました。

    勝手なイメージですが、ウエットスーツで泳ぐなんて、身体動くかな? なんだか泳ぎづらそう…なんて思っていました。答えは「NO」。身体が浮く分とても泳ぎやすかったです。そうか、トライアスロンの人たちもウエットスーツを着ていますもんね!

    余談ですが、あとからホテルの副支配人さんから聞いたのですが、私たちが海やプールで楽しく泳いだその日、やたらと「ウエットのレンタルはないのか?」と、宿泊客からフロントにおたずねが来たそうです(笑)。道具は、ほんとうに大事だと思った小浜島の旅でした。

    宿泊施設情報

    はいむるぶし

    私もオーダー!

    この旅では、子どもたちも夫もピカピカのウエットスーツで、私といえば15年くらい前に作った年代物の2mmフル。両ヒザには穴が空き、襟ぐりは摺れてボロボロ。東京に帰るや新たな2mmフルをオーダーしたのは、いうまでもなく。ああ、また遊び道具増やしちゃった。いえいえ、大事。道具は大事よー!

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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