日本が世界に誇る「SHIMANO」の新製品はキャンプ用品
釣り具と、自転車用品。日本が世界に誇るスポーツアウトドア製品を長きに渡り販売してきた「SHIMANO(シマノ)」から、キャンプシーンで活躍する”クーラーボックス”が登場した。「シマノ」というブランドが身近な読者からすれば、同ブランドとキャンプというと少し意外な組み合わせと感じるかもしれない。しかし、この製品にはフィールドで鍛えられた性能がたくさん盛り込まれていた。今回はその実力の詳細に迫る。
釣り場で鍛えられたクオリティ
「シマノ」は、昨年創業100年を迎えた大阪・堺市に本社を置くグローバルカンパニー。自転車パーツ部門では世界最大手と呼ぶにふさわしいブランド力で、街から競技場まで同ブランドの製品を見ない場所はないほどだ。釣り具でもリール、ロッド、ウェア、ルアーなどを扱う総合メーカーとして高いシェア率を誇っている。筆者は自転車畑で「シマノ」製品をいくつも使用してきたが、とにかく真面目で完成度の高いものづくりが特徴で、安心して使うことのできる製品・メーカーというイメージを持っている。
今回発売されたクーラーボックスは、そんな「シマノ」が、これまでの実績をもとに製品化。フィッシングの世界では、釣った魚の鮮度を保ったまま運ぶための重要なアイテム。釣り場という厳しい環境で鍛えられた保冷性能は、最大で240時間、つまり10日間も庫内の氷が溶けきらずに保冷されるという。キャンプで、ドリンクや調理前の食材を保存しておくにも十分なスペックだ。
抜群の保冷力と幅広いラインナップ
クーラーボックスの1番の役目は「冷たさを維持する」という点。シリーズ中、最大の保冷力を誇る「ICEBOX(アイスボックス) PRO/30L」は、上面・側面・底面の全6面に極圧の真空パネルを配置し、その隙間を発泡ウレタンの断熱素材で埋める徹底ぶり。その結果として、前述のとおり10日間もの保冷性能を実現している。
さらに驚いたのは、ラインナップの豊富さだ。10日間氷を保持する「アイスボックス PRO」のほか、「アイスボックス EL、ST、VL」と計4種類の断熱構造を持つモデルに、それぞれ22Lと、30Lの2サイズが用意され、全部で8パターンのモデルを取り揃えている。キャンピングカーで長期間、旅をする方、数日間のキャンプで使用する方、デイキャンプしかしない方など、幅広いユーザーが求める機能に対して、それぞれ応えられるラインナップの豊富さは、まさに「シマノ」ならではと感じた。
両開き・取り外しできる蓋
使い勝手もさすがといえる。上部の蓋は開閉・取り外しができるが、開け閉めの方向は左右どちらかでも可能なのだ。たとえば車のトランクにクーラーボックスを積み込み、開閉方向と逆さまに載せてしまい苦労した経験はないだろうか。「シマノ/アイスボックス」なら方向を気にせず開け閉めができるため、移動中に飲み物を取り出すという場面でも、狭い場所で向きを変えずに済むだろう。
キャンプ場にたどり着いて荷物を下ろす際、クーラーボックスは使い勝手も考慮して地面へ直置きするのが一般的だろう。これからの暑い時期だと地熱の影響も少なくないが、それを考慮し製品と地面との間には隙間を確保した設計となっている。また堅牢なボディは大人が座ってもまったく問題ない。川遊びで濡れたあとの椅子代わりなどでも、十分な耐荷重設計を誇る。
水栓付きで、あと片付けも楽々
あと片付けの際に便利な水栓も備わる。ツマミ部分を捻って開閉するヒンジ構造を採用しているため、うっかり水栓を紛失してしまう心配もない。使用後貯まった水分も水栓から抜き出し、蓋を取り外して天日干しにすれば後片付けも楽ちんだ。
夏をこれからに控え、飲み物や食材を長時間冷やしておけるアイテムは重宝される。サイクリングやフィッシングの現場で培ったジャパンクオリティが、あなたのキャンプライフを豊かにすることは間違いない。
(写真提供/シマノ)
商品情報
シマノ/アイスボックスPRO、EL、ST、VL
- カラー:カーキ(PRO)、チャコール(EL)、サンドベージュ(ST)、ミディアムグレー(VL)
- サイズ: 幅530×奥行300×高332㎜(22L)、幅583×奥行350×高350㎜(30L)
- 価格 :PRO22L=50,000円、PRO30L=53,000円、EL22L=29,000円、EL30L=31,000円、ST22L=18,000円、ST30L=19,500円、VL22L=14,500円 VL30L=16,000円
- ウェブサイト: https://lifestyle.shimano.com/