『森の焚き人養成講座』を受講してきました。講師はあの○○○先生![読者投稿記事] | イベント 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.12.10

    『森の焚き人養成講座』を受講してきました。講師はあの○○○先生![読者投稿記事]

    みなさんご存知のアウトドアプロデューサー長谷部雅一さんです。
    長谷部先生指導のもと
    (1)焚き火の楽しさを知る
    (2)楽しさを伝える人の入り口に立つ
    を目標に、2日間『森の焚き人養成講座』に参加しました。
    1日目は生徒として学び、2日目は先生となって焚き火の楽しさを伝える側になります。

    この『森の焚き人養成講座』は、パルパーク第1号の北九州市山田緑地で行なわれていて、焚き火の楽しさを後世に伝えていく『焚き人』を育てる講座です。
    BE-PALが、「公園からニッポンを変えよう!」というキャッチフレーズのもとに始めた[パルパークプロジェクト]。
    ここ北九州市の山田緑地は、子どもたちが自然の中で様々な体験活動を行っていく中で、たくましく生きていく力を養うことができる自由な公園づくりをということでBE-PALと北九州市が包括連携協定を締結して作った、パルパーク第1号があります。

    山田緑地が公園としてオープンしたのは1995年。東京ドーム約30個分の面積があり、かつては里山であり弾薬庫でもありました。
    約半世紀の間、一般の人がが立ち入ることがなかったため、この山田緑地はほとんど手つかずの照葉樹林が残っている自然豊かな山となりました。
    そして、パルパーク作りが始まったのは2018年のこと。森の樹々等も利用して参加者自身の手で作り上げてできました。

    【1日目】
    「焚き火を楽しむ前に忘れてはいけないこと」
    長谷部先生の講義が始まりました。

    地球上に生きる、自然や動物との共存について。
    焚き火を楽しむ上でのルール。
    火を着けるテクニック。
    当たり前のこと、忘れてしまっていることなど、いろいろ勉強になりましたよ。

    そして、用途に応じた刃物の種類や使い方の説明と、長谷部先生の持ち物紹介。
    ケース付きのいい感じに使い込まれた鉈は、お高いのだろうなぁと思いきや、数千円で購入したもので十数年愛用している物なのだとのこと。
    もちろんケースも自作で、鉈にとても馴染んでいました。かっこよかったです!

    座学の後は、ファイヤープレースにて実技。
    長谷部先生が、座学で説明した事を実際にしてみせているところです。
    メタルマッチを扱ったり、焚き火の経験が少ない方もいたのですが、長谷部先生の教え方は本当に分かりやすく、みなさん上達が早かったです。
    山本 五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」が頭に浮かびました。

    上の写真の遠くに見える、オレンジの服にエプロンしている方は、ビーパルチーム敏腕営業マンのトクマルさんです。みんなに振る舞うスープを作るためだけに道具持参で来たのだとか。
    下の写真のジーンズに赤いブーツを履いている方は、ビーパルチームプロカメラマンのエトウさんです。場を和ませる笑顔が素敵でした。
    みなさん個性的で本当に楽しかったです。

    小刀で、枝を細く薄く長く削る練習です。
    この作業の後は、メタルマッチを使って自分で採ってきたススキの穂に着火。
    上手く火が着けば、この木屑を乗せて爪楊枝くらいの枝から小指くらいの太さの枝まで順に木を焚べていって、火を育てていきます。
    午前中は、この練習を繰り返し、確実に着火できるようコツを掴んでいきます。

    お昼時間です。
    トクマルさんが作ったスープを、各自で持ってきたカップに注いでいきます。
    大きなカップ持ってきていてよかった〜。
    めっちゃ美味しかったですよ。
    ハンドルを紛失してしまったメスティンは、弁当箱として第2の人生を歩んでいます(ハンドルは実家の庭のどこかにあるんだと思う…)。

    昼食の後は
    「自分の育てた炎で、麻紐を焼き切るゲ〜ム!」
    を行ないました。
    火口として使用するススキの穂や薪となる木を、自分で山の中から取ってくるところから始まります。
    風が常時吹いていたので、風の向きも考えながら焚き火の位置を決めなければなりません。
    途中で風向きが変わったりと悪戦苦闘、でも楽しい。
    1位2位は女性陣でした。僕は3位で上位に入ったので、とりあえず一安心。
    縄を焼き切った人から、自分で育てた焚き火で、マシュマロを焼く。もちろんマシュマロを刺す竹串も自分で作ります。
    (夢中になってしまって途中の写真を撮るのを忘れてしまいました。)

    この後は、会議室に戻り、1日の振り返りを行って終了。

    【2日目】
    技術を伝えていく。そのためには何が必要か。
    1日目生徒だった僕らは、今日は先生になります。
    前日学んだことの復習から始まり、簡単な打ち合わせへと移りました。
    ビーパルの会議室でも、こんな感じなのかなぁとか想像しながら、ひとりこっそり楽しんでいました。
    (上の写真は、前日のもの)

    普段無意識で行なっていることを、人に教え伝えるということは、頭でイメージしているよりも難しく、伝えるということを通して考えることで、自分の行動の再確認にもなりました。

    今日、焚き火の楽しさを教える生徒は、5歳〜小学生の子達です。
    さて、どんな生徒を受け持つんだろう、ドキドキです。

    この『森の焚き人養成講座』には、森の焚き人第1期生と第2期生もスタッフとして参加していて第1期生、第2期生を中心に薪集めチームと火口(ほくち)作成チームに分かれて本日の準備します。
    僕は、薪集めチームに参加。
    夜露で濡れている薪の中から、比較的使えそうな薪を拾っていきます。
    焚き人の先輩が言うには、今回使う薪は太いものでも親指程度の太さのもので、1番良い薪は折れた枝が地面に落ちなくて木の枝に引っ掛かっているもの。枝が夜露にも濡れていなくて着火しやすいのだそう。
    それを聞いた途端に、第3期生の僕らは、地面ではなく木を見はじめる。面白かったです。

    上手く火が着くかどうかは、僕らに掛かっています。
    個人的に焚き火を楽しむ時以上に、気をつかって薪を拾いました。

    こちらは、火口作成チーム。
    焚き人の先輩から、ミニ剣山を使った簡単にふわふわに麻紐をほぐす方法を伝授。

    まず麻紐を10cm程度に切ります。麻紐は何本かをねじり合わせて1本になっているので、それをほぐして1本にします。
    指の腹に乗せた剣山に麻紐を軽く乗せて手前に引く。この動作を数回繰り返すだけで、みるみるうちに火口が出来上がっていきます。
    「火口が足りない」「火が着かない」ってことにならないよう大量に作成します。

    子供達がくる前の、最終打ち合わせ&雑談。
    長谷部先生が、緊張をほぐしてくれるのかと思いきや、プレッシャーをかけてきます^^;。
    僕ら第3期生がマンツーマンで生徒に教え、第1期生、第2期生の先輩が巡回してサポートするというフォーメーションを組んで行います。
    「着火すればOK。自分も楽しめれば大成功!」

    僕が受け持ったのは、小学3年生くらいの男の子と5歳くらいの女の子の兄妹です。
    2人ともメタルマッチを黙々と擦っていますが、なかなか火花が出ません。
    自分のやり方や拘りがあるため、直ぐにはアドバイスせずに見守ります。そして、お手本を見せてどこが違うかを考えさせる。
    コツを掴んで次々と着火を楽しんでいるお兄ちゃんを横目に、誰の力も借りずに着火を頑張る妹。
    そしてついに「ふわっ」っと炎が上がり着火に成功。
    自分のことのように嬉しくて、思わず拍手していました。
    そして、1日目と同じく自分で育てた焚き火でマシュマロを焼きます。
    毎年、黒焦げマシュマロが何個かできるそうで、それは今年も引き継がれていました。
    やはり夢中になっていて写真撮り忘れ。

    午後は、会議室にて2日間を通しての振り返りと、今後も継続していくために必要なことなどについてディスカッション的なことを行いました。
    いろんな意見が出て楽しかったです。

    僕が思うに、自然との共存は大切ですが難しく考えすぎず、自然に触れる中で自分も楽しみながら一緒にその楽しみを分け合ってき、技術や新たな発見等を伝えていければいいのかなぁと思いました。

    パルパークでは、年間を通してさまざまなイベントが行なわれています。
    今後も、積極的に関わっていきたいと思いました。

    ※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。

    けいすけさん

    福岡県で薪ストーブのある家に住んでいます。
    ソロキャンデビューの弟を見守り中。
    もうすぐ独り立ちできそうです!

    ホーボージュンさんのような旅に憧れてます。

    今年の目標
    昨年は決行出来なかった、「九州縦断(北九州→鹿児島) & 鹿児島にてキャンプする!」を実現できるといいなぁ

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