ビーパル読者の皆さんにとって、1985年はどのような年だったろうか? 過去の本誌をひもといていくと、ハレー彗星やつくば博など宇宙ブームが訪れていたことがよくわかる。そんな’85年に公開された『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』が、今年パワーアップして公開される。
’85年当時、8歳だったビーパル編集部の早坂記者は、二子玉川園にあった映画館でこの作品を鑑賞したという。
「ドラえもんの映画が上映されるたびに、親に連れていってもらいましたね」(早坂)。
BACK TO 1985!
当時の早坂記者
「当時は、どの子も“将来はプロ野球選手になる”と、右も左も野球選手に憧れた子どもたちばかりで、もちろん、私もバットを持ってはクロマティのバッティングフォームを真似したり、秋山の本塁打バク転パフォーマンスに挑戦したりと、平日も休日も、野球遊びに明け暮れていました。
ですが、当時の私は貧弱で、打ってはポテン、守ってはエラーと、まるで野比のび太を絵にかいたよう。学校の成績表はBかC(当時は三段評価)で、小学校通してAを取ったことはありません。宿題をしなくても怒られない、おおらかな両親の元で育ったので、勉強よりも遊び、遊びといえば野球という毎日でした。勉強ができなくても怒られないという点では、のび太とちょっと違いますね」(早坂)
当時のBE-PAL
BE-PALが創刊したのは1981年、アウトドア全般に加えファッションやグラビアなどの特集もあった。1985年はハレー彗星に注目が集まっていたようだ。
当時の映画ポスター
「ジオラマやプラモデルを使って自主映画を撮影する冒頭のシーンは、子どもながらに真似した記憶があります。それだけプラモデルも流行っていましたし、ジオラマ制作なんて夢のまた夢。スネ夫の本格的なジオラマ制作に憧れつつも、小学生の私達にとって技術的に無理なので、ダンボールや粘土などで、子どもならではのジオラマづくりに励んでいたのを覚えています。もちろん、誰もビデオカメラなんて持っていないので、お菓子の箱にトイレットペーパーの芯をくっつけて代用です(笑)」(早坂)
LET’S GO TO 2022!
現在の早坂記者
映画ポスター
「娘たちには『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』を通して、“いろいろな考えの人がいる”“役回りはひとそれぞれ”だと言うことを知ってもらい、それを理解して行動できるような考えを、本作から得てもらいたいと思います。
仲間がいて、困っている人を助けるという目的があり、自分ができることを自分の役目で行なう。これこそがチームプレイだと思います。野球でも投げるのが得意な人、打つのが上手い人、足が速い人がバランス良くいてチームになる。ドラえもんの世界は、そのようなチーム構成になっているのではないでしょうか。難しい側面で悩んでいる人に無理強いしないのも、やさしさ。
そんな、人の気持ちを常に考えて行動するようなメッセージを、本作から感じ取ってもらいたいです。
のび太だった早坂少年が、大人になって自分の子ども達とドラえもん映画を楽しむ。それが、自分が子どものころに観たことある作品ならば、感動もひとしお。今でこそ体型がジャイアン化しましたが、’85年版映画を観て“ジャイアンもいいやつじゃない”という子どもの感想に、思わずニンマリしてしまいました。我が家では正義感あふれ、何事にも真っ直ぐなジャイアンの株が上がってます。私も映画の中のジャイアンになろうと、思いました」(早坂)
TOPIC 主題歌はOfficial髭男dism
今作の主題歌「Universe」を手がけたヒゲダン・藤原氏は「映画に彩りを添えられる楽曲になってくれたらうれしい」と語っている。
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』
2022年3月4日(金)全国ロードショー
原作:藤子・F・不二雄 監督:山口 晋 脚本:佐藤 大
(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021
公式HP:https://doraeiga.com/2021/
アプリで映画も見られる(※)!
昨年12月にローンチした公式アプリ『ドラえもんチャンネル』では、過去の映画ドラえもんを見ることができる。ダウンロードして映画館に行く前に予習しておこう。
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