南部鉄器の老舗・及源鋳造の小型の鉄瓶である。
今でこそ南部鉄器というと、和風洋風を問わずあらゆる調理器具がラインナップされているが、江戸時代は鉄瓶で有名だった。嘉永5(1852)年創業の及源にとっても鉄瓶はお手のもの。
そのなかでも、この鉄瓶「たまご型0.55L」は、ソロキャンパー向けに作られた個性派だ。
底径が9.6cmと小さくてシングルバーナーにちょうどいい。ツルは側面にピタッと折りたためるので持ち運ぶときにかさばらない。
![小型の鉄瓶からコーヒーフィルターに湯を注いでいる。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/bepal_211124_403.jpg)
ツルが大きいので注ぎやすい。
容量の8分目(約440ml)の湯を沸かすことができるから、マグカップ2、3杯のお茶やコーヒーを淹れることができ、夫婦やカップルで使うのにも適している。
ちなみに、この鉄瓶は急須ではないので、あくまで湯沸かし専用と考えたい。鉄の急須は内側がコーティングされているが、これはコーティングされていないので、湯を沸かすと、水のなかのミネラルが鉄瓶の内側に付着し、水が軟水化してまろやかになる。よってこの鉄瓶でわかした湯でいれるとお茶やコーヒーがおいしくなる。
鉄分が溶け出すので、白湯を飲めば健康にもいい。アルミやチタンのケトルより重いけれど、味と健康のため、キャンプに鉄瓶いかがですか。
![小型の鉄瓶](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/oigen_001-e1643596959811.jpg)
鋳鉄は砂で作った型に鉄を流して作られる。表面には砂の粒子が現れて美しい。
![小型の鉄瓶のツルを倒している。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/oigen_002.jpg)
ツルを倒せばコンパクトに。
![小型の鉄瓶の内側。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/oigen_003.jpg)
内側はコーティングされていないので、鉄分が溶け出す。
![小型の鉄瓶の底に「南部盛栄堂」という刻印が施されている。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/01/oigen_004.jpg)
底には、及源の昔の屋号「南部盛栄堂」の刻印。
9,350円
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