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    2022.01.13

    野中生萌の2021年の一字は「信」!女性トップクライマー4人のドキュメンタリー映画『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』

    『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』プレミア試写会 supported by adidas

    野中生萌(のなか・みほう)ら女性トップクライマー4人の、「東京2020オリンピック」への道を2年に渡って記録したドキュメンタリー映画『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』が完成。動画配信サービスを通じた全世界配信に先立ち、都内でプレミア試写会が行なわれました。映画に出演した野中生萌ほか、柔道家の阿部一二三(あべ・ひふみ)&阿部詩(あべ・うた)、体操競技の村上茉愛(むらかみ・まい)がゲストとして登壇。この映画をサポートするアディダス ジャパン株式会社の副社長、トーマス・サイラーの挨拶からトークショーがスタートしました。

    野中生萌とアディダス ジャパン副社長によるトークセッション

    この映画のオファーを受けたときは、驚いたという野中選手。

    野中「おっと、密着!?って(笑)。でもオリンピックという大舞台までにはいろいろなドラマがあるだろうから、すごいムービーになるだろうなと」

    トーマス「2019年のワールドカップのあと、オリンピックの日本代表になるまではどんな気持ちでしたか?」

    野中「精神的に辛かったです。世界選手権で、オリンピック代表に選ばれるために必要な結果は残していましたが、そこから公式に決定するまでがとても長くて。もちろんその間も練習しますが、確実でないものに対してがんばり続けるのが大変でした」

    トーマス「オリンピック前にケガをされても、諦めませんでしたね?」

    野中「はい。コロナの影響で1年延期になり、トレーニングがたくさんできて。いちばん強いと思える自分ではあったのですが、オリンピックの1か月前に行なわれたワールドカップの競技中にケガをしてしまって。正直、絶望的になりました。頭が真っ白になって。病院に行くと直るのに3か月かかると言われ、最初は普通に歩くこともできなくて。メダルは無理かも、と。でもそこで私が諦めたらみなさんからいただいた応援やサポートまで無駄になってしまう。そう思ってがんばり続けられました」

    トーマス「オリンピックはアディダスのオフィスにあるテレビで観たのですが、劇的な快挙でした。この映画に登場する4人のアスリートは、楽観的な部分を持ちながら可能性を信じて進んでいく。映画を通して、そんなシンプルなメッセージを届けたいと思っているんです」

    阿部一二三&詩も登壇!

    トーマス社長とのトークセッション後は、東京オリンピックの柔道男子66キロ級金メダリスト・阿部一二三、同女子52キロ級金メダリスト・阿部詩、体操女子種目別床銅メダリスト・村上茉愛が登壇し、アスリートたちによるトークが繰り広げられました。映画の感想を聞かれたアスリートたちは……!?

    村上「オリンピックではとても緊張していて。メダルを取った選手がいると焦ってしまうので、他の競技を観られませんでした。この映画でクライミングという競技を知ることができましたし、自分が東京オリンピックに出たときのことが蘇ってきて。映画の中で金メダルが決まったときは、自分は涙もろいのもあってうるうるしちゃいました」

    一二三「僕自身もアスリートなので、共感できることがたくさんあって。自分のためにもなりましたね」

    野中「うれしいです。クライミングをここまでしっかり観ることってなかなかないと思うので」

    今作はクライミングにスポットを当てています。クライミング経験を尋ねたところ下記の回答が。

    詩「クライミングをするという合宿があったのですが、私はケガで参加できず。(味の素)ナショナルトレーニングセンターにクライミングウォールがあって、そこで登ったことはなんどかあります」

    村上「私はまったくないです」

    一二三「小学生くらいのときにいちどやったことがあります。つぎは野中選手に教えてもらいたいですね」

    では、クライマーとしてのポテンシャルが高そうなのは誰?という質問に、野中選手は「詩ちゃんじゃないですか? ホールドを持つ力があるでしょうし、最強ですから!」と分析。

    2021年夏に行なわれたオリンピックのあと野中選手は、フランスに行き、屋外で岩を登るなど自然の中で気分がリフレッシュして、純粋にクライミングを楽しんでいたといいます。一方、村上選手はオリンピックの2か月後に世界選手権に出場していました。

    村上「やはり試合は、お客さんに観てもらってのもの。東京オリンピックは無観客でしたので、(種目別の床運動で)銅メダルをとれたとしても唯一心残りではあって。オリンピック後に引退というのが(のどに手をあて)ここまで出かかっていましたが、引退したあとに、観てほしかったな……と思うのが嫌で。それをモチベーションに、世界選手権に出る覚悟ができました」

    その結果、種目別の床で金メダル、平均台で銅メダルを獲得。

    村上「オリンピックから2か月の練習に耐えて獲得したメダルで、達成感がありました。自分にとってはオリンピックよりも価値のある金メダルになったんじゃないかと思っています」

    一二三「その精神力は本当にスゴイですね」

    アスリートたちの2021年は?

    東京オリンピックが開催された2021年も終わりに近づいていますが、アスリートの皆さんの今年はどのような年だったのでしょうか?漢字一文字で表現していただきました。

    一二三「『輝』です。絶対に輝いてやる!とがんばった1年でしたし、オリンピックという舞台で、いままでの人生でいちばん輝けたと思うので」

    詩「『笑』です。オリンピックまでは辛い期間が続き、もちろん少し涙を流すこともあったんです。でも1年を振り返ってみると、笑顔で終えられそうだなと」

    村上「『次』です。本当はNEXTといいたいんですけど。引退後の生活がまったく想像できないのですが、毎日が楽しくて。ゼロからのスタートで、吸収することしかない状態です。つぎに向け、考える1年になりました」

    野中「『信』にしました。オリンピックに向けてもそうですが、たくさんの困難や壁を乗り越えてきました。なにが自分を前に進めさせたかというと、信じる気持ちだったなと。なにがあっても自分を信じ、やってきたことを信じた。だから得られた結果だったと思っているので」

    皆さん、それぞれの思いが伝わる漢字を教えてくださいました。そんな彼らのつぎの目標は?

    村上「指導者として、つぎのオリンピック選手、メダリストを育て上げたい。選手に信頼される指導者になるため、たくさん学んでいきたいと思っています」

    一二三「つぎの目標はパリオリンピックで二連覇すること。まずは2022年は負けなしでいきたいと思います」

    詩「パリオリンピックの代表権を勝ち取り、しっかり二連覇すること。また兄妹での二連覇を目標に、さらに強くなれるよう努力していこうと思います」

    野中「東京オリンピックに出て、やっぱりパリも行きたい!と思いました。つぎこそ金をとりたいと強く思ったので、それに向けてコツコツとがんばりたいと思ってます」

    野中さんの2021年の一字は「信」。

    『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』

    ●監督:ニック・ハーディー ●出演:野中生萌選手、ヤンヤ・ガンブレット、ショウナ・コクシー、ブルック・ラブトゥ ●2022年1月18日よりApple TV (iTunes) / Google Play / Amazon Prime Videにて動画配信スタート

    取材・文/浅見祥子

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