皆さんは「パラコード」というものをご存知でしょうか?
パラコードとは、キャンプや登山などで活躍する、ナイロン製の丸紐のこと。
このパラコードを使って、ナイフや斧に自分だけのカスタマイズをしたり、自作のブレスレットを作ったりすることができます!
この記事では、誰でも簡単に実践できる、パラコードアレンジ方法をご紹介いたします。
ぜひ最後まで読んで、自分だけのアレンジを楽しんでください!
パラコードとは?
パラコードという言葉は知っているけど、詳しいことは分からないという方も多いと思います。
では、パラコードと普通のロープでは、どのような違いがあるのでしょうか?
ふたつのロープの大きな違いは、ロープの内部構造にあります。
パラコードの内部には、ナイロン製の複数の芯が通っており、芯の本数によって大まかな耐荷重が決まります。
芯と外側の素材は完全に分かれているため、しなやかさと強さの両方を実現しています。
パラシュートのコードとして使用されたことで、パラコードと呼ばれるようになりました。
パラコードを使ったナイフのアレンジ方法
今回は代表的な編み方の、「平編み」(別名コブラステッチ)という方法を使って、ナイフのグリップのアレンジを行います。
ナイフに自分だけのカスタマイズをしたい方や、グリップをもう少し太くしたいという方におすすめ!
用意するもの
・ナイフ
・ダンボールや新聞紙
・パラコード 3.5メートル
・ライター
・ハサミ
準備
まずは、作業中に手を切らないように、ダンボールをナイフに巻きつけます。
簡単に抜けないように、ナイフとダンボールをテープで固定すると安心。
パラコードを切ると、先端部分がほつれてしまいます。
ほつれを防止するために、必ず焼き止めという作業を行ないましょう。
パラコードはナイロン製なので、ライターの火であぶるだけで、簡単に溶けて固められます。
パラコードの片方の先端に、テープなどで目印をつけると、見分けやすくておすすめです。
ここでは、目印をつけた側のパラコードを「A」、目印をつけていない側のパラコードを「B」とします。
平編みの編み方
1.Aのパラコードが左に来るようにテーブルにおき、その上にナイフを乗せます。
この時、パラコードの中心にナイフが乗るように調節してください。
2.Aのパラコードを右へ移動します。
3.Bのパラコードを、Aのパラコードの上、ナイフの下の順に通します。
4.ここでいちど引き絞ります。
ここが編み込みのスタートラインになるので、好みの位置に調整してください。
5.Aのパラコードを左に移動し、右に輪を作ります。
6.Bのパラコードを、Aのパラコードの上、ナイフの下の順に通します。
7.Bのパラコードを、Aのパラコードの輪に通します。
8.パラコードを引き絞ったあと、Aのパラコードで左に輪を作ります。
9.Bのパラコードを、Aのパラコードの上、ナイフの下、左の輪の順に通します。
10.パラコードを引き絞り、手順5に戻ります。
手順5から手順10までを繰り返し、好みの位置までパラコードを編み込みます。
パラコードの間に隙間が空きすぎてしまった時は、下から指でパラコードを押し上げ、隙間を埋めましょう。
一見難しそうに見える作業ですが、実はシンプルな作業の繰り返し。
Aのパラコードは常に輪を作り、Bのパラコードをその輪に通す作業の繰り返しです。
ナイフストラップの作り方
編み込みが終わったところで、パラコードをナイフの穴に通し、ストラップを作成します。
ストラップ部分の長さは、10センチ前後がおすすめ。
写真のように、シンプルな結び目を作るだけでもOK。
ですが、せっかくなのでストラップも平編みでまとめてみました。
芯になるナイフがないので、少し難しくなりますが、編み方は一緒です。
4回ほど編み込んだところで、5ミリほどパラコードを余らせ、焼き止めを行いましょう。
平編みをした本体を溶かしてしまわないよう、本体とライターが平行に近い角度であぶると安心。
パラコードの先端が溶けてきたら、ハサミのたいらな部分を押し当てます。
ハサミを押し当てたことで、パラコードの先端が広がった状態で固まります。
このように処理すると、編み目が解けるのを予防することができるのです。
完成!
最後の焼き止めが終われば完成です。
余ったパラコードを使用して、ジッパープルも作成してみました。
自分の手でカスタマイズした、お気に入りのキャンプギアを見ていると、なんとも言えない達成感を感じます。
DIY入門におすすめのパラコードアレンジ
平編みは複雑な編み方に見えますが、一度マスターしてしまえば、感覚で編めるようになるほどシンプルな編み方です。
特別な道具も必要ない上に、安価な材料を使用するため、DIYにチャレンジしてみたいという方には、特におすすめ!
キャンプと相性のいいパラコードアレンジ。
ぜひ一度、挑戦してみてください!