高所登山やハイキング、スキーを楽しむヨーロピアンに人気
スイスにはモンベルが2店舗ある。アイガーが聳え立つ村「グリンデルワルト」と、マッターホルンの麓にある村「ツェルマット」だ。このふたつの山岳観光地には世界中から登山者や旅行者が集まる。コロナ禍である現在は、スイスの周辺諸国やスイス国内からの観光客で賑わっている。
モンベルの会長である辰野勇氏は、21歳のときにアイガー北壁(当時の最年少記録)とマッターホルン北壁の登攀に成功。2019年には50年ぶりに72歳で再度マッターホルンの頂に立った。
今回はツェルマット店の売れ筋商品や、ここでしか購入できない限定品をご紹介!案内してくれたのは店長の長谷川さん。テーマは【Light&Fast=軽さと速さ】。軽い装備であればより早く行動でき安全で疲れにくい山行を楽しむことができるからだ。【Function is Beauty=機能美】も備えられデザイン性にも富んでいる。
豊富な商品に心が躍る!
ヨーロピアンに人気なライト&ファストのジャケット
【プラズマ1000ダウンジャケット】
ツェルマットは標高約1600mでベースが高い。そこから上のエリアが山のフィールドになる。このジャケットは耐久性にも優れ、1000フィルパワーのEXダウンを使用し温かさを保持してくれる。
縫い目を最小限に減らした独特なキルティングパターンでダウンが一定箇所に偏らず軽量化され、なんと135g(Men’s Mサイズ)。まさしくモンベルの真骨頂でもある【Light&Fast】が実感できデザイン性にも優れている一品だ。
【バーサライトジャケット】
突然の天候の変化にも対応してくれる心強いジャケット。究極の軽量コンパクト性と耐久性を実現。生地には、「ゴアテックス ・インフィニアム・ウインドストッパーファブリクス」を使用しており、防風・透湿性に優れている。欧米モデルは、日本モデルと異なり脇下のジップ(ベンチレーション)が付いている。
ツェルマットやグリンデルワルトはマウンテンバイクも盛んなエリア。しなやかな着心地はバイカーにも人気。182g(Men’s Mサイズ) と軽く小さくなるので、バックパックに常備しておきたい一品だ。
地下にあるモンベル店内
信頼できるモンベルの商品がスイスでも入手できるのはうれしい。上の写真には写ってはいないが、左手奥にメンズ、後方にはレディースのウェアが陳列されている。
ヨーロピアンが購入するツェルマット店の売れ筋商品!
【クラッシャブルランタンシェード】
今年はスイスでもコロナの影響で”キャンプ”がファミリー層に大人気。夏休みはキャンプ場の予約がなかなか取れない状況だ。
そんな状況下でツェルマット店でよく売れているのが、このランタンシェード。キャンプでもテント泊でも目に優しいところがおすすめだ。超軽量の半透明で柔らかなシェード本体をヘッドランプにかぶせるだけで、手持ちのヘッドランプがランタンに早変わり!付属のミニカラビナを取り付けて、テント内などで吊り下げて使用できるのも便利。大きさは2種類ありプレゼントにも最適。
【アルパインサーモボトル】
はっきりお伝えしよう。スイスでは保温性に優れたボトルにはほぼ出会えない。このボトルは2016年に「OutDoor INDUSTRY AWARD」を受賞し、信頼性も高く人気な商品。ステンレス鋼の厚みを極限まで薄くし、優れた軽量性を実現。断熱効果の高い真空二層構造と熱の移動を抑える反射加工で素晴らしい保温・保冷効果が得られる。登山用に開発された軽量&コンパクトなサーモボトルはスイスの高所登山やスキーで大人気。
余談だが、スイスでは幼稚園に上がる前の3~4歳の子供たちは森のプレイグループに通うことが多い。先生と森に行き、ネイチャーゲームをして遊んだりソーセージを焼き自然を楽しむのだ。冬はとても冷え込むので、このボトルはそんなときにも本当におすすめ。
スイス人にも箸が人気!
【スタックイン野箸】
スイスではお寿司が普通にスーパーで販売されていて、日本食を扱うレストランも増えている。お箸を使える人が多くなった影響だろうか、「スタックイン野箸」は人気商品とのこと。アルミニウム合金素材と高密度で硬く丈夫な天然木を使用した、コンパクトになる箸。これもプレゼントとして喜ばれそうだ。
軽量バックパックはスキーや旅行で大活躍
【クロスランナーパック】
スピードハイクやランニングにも最適な超軽量パックだが、このエリアではスキーで使う方に人気とのこと。激しい運動時にも身体を包み込むようなフィット感。女性モデルもあり、丸洗いが可能だ。冬のツェルマットのスキーピステは総延長365km!マッターホルン・スキーサファリ(スキーで谷を大移動していくこと)では1日の標高差が約10000から12500mにも及ぶ。この広大なエリアを天候や標高、温度の変化に適応しながら滑走していく。なにかと装備も多くなるのでバックパックが必要となるのだ。
【バーサライトパック】
多くのヨーロピアンが旅行用として購入するのがこの超軽量バックパック。山ではスピードハイクやアタックザックとしても好適。小さく収納することも可能でとても便利だ。
【トラベルアンブレラ】
サーモボトルと同様に、スイスではコンパクトで軽量な傘を見つけることが難しい。少々お値段は張るが超軽量でほかの傘より壊れにくいので、購入するヨーロピアンが多いのだろう。旅行にも普段使いにもベストな商品だ。色やサイズの種類の多さに驚いた!
みんな大好き!ツェルマット店の限定品!
スイスでしか購入できない特別な商品もある。人気なのはツェルマット店の限定品「マッターホルンTシャツ」だ。シャツの種類には、綿と化繊があり、デザインの種類も豊富だ。世界中からツェルマットを訪れる観光客に人気な商品。もちろんキッズサイズもある。ちなみに、グリンデルワルト店では「アイガーTシャツ」が販売されている。
限定品のワッペンや小分け袋、ボトルやバックパックは日本人の旅行者にも大人気。ここでしか買えないと思うと、購買意欲をそそられる!
様々なモチーフのTシャツが販売されているが、やはり「マッターホルンTシャツ」にときめく!左のピンクのTシャツは、スイス人の切り絵作家エステル・ゲルバーさんのデザイン。30年以上スイスの自然を題材として作品を制作しているそうだ。切り絵は、スイスの伝統工芸として有名だ。
ツェルマット店オリジナルの商品から、気になったものを選んでみた!正直、全部欲しくなるほど魅力的なものばかり!
キッズ商品も充実!
スイスのアウトドアショップにもキッズコーナーはあるが、ひとつのブランドでここまでキッズラインが揃っていることを目にすることはない。モンベルだけで一通り揃えることができるのはうれしい。
ショップ情報
モンベル ツェルマット店
https://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=669805
マッターホルン直下にあるヘルンリ小屋のスタッフウェアもモンベルだった!
ここからは余談になるが、なんと!モンベルはヘルンリ小屋のオフィシャルウェアにも採用されている。じつは、スイスで活躍する国際山岳ガイドの間でもモンベルは評判だ。
ヘルンリ小屋で限定販売されているモンベル製のTシャツは、標高3260mにある小屋まで登った人のみ購入できるお楽しみ。
子連れハイキングにはモンベルのベビーキャリア!
息子や娘が赤ちゃんのときには、モンベルのベビーキャリアでハイキングに出かけた。9か月~3歳くらいまで使用でき、スキー場で遊ぶときにも大活躍!子供用に取り外し可能な枕が付いていることが魅力的。今となっては懐かしい思い出だ。
チューリヒやベルンにある「トランザ」という大型アウトドアショップでも、モンベル商品を取り扱っている。日本ブランドのモンベルがスイスでも浸透していくことがうれしい。近い将来、スイスへの渡航が可能になったら、皆さまもツェルマットとグリンデルワルトに限定品をゲットしにいらしてくださいね!