リニューアルした「フォアウィンズ」。気になったバーナー2つを試してみた | バーナー・燃焼器具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.04.30

    リニューアルした「フォアウィンズ」。気になったバーナー2つを試してみた

    第一次キャンプブームを牽引したアウトドアブランドのひとつ、フォアウィンズ。この度、「機能的で良心的なデザイン」というスローガンを掲げ、ロゴから商品までフルリーニューアルした。

    その中で、筆者が「これはぜひ使ってみたい!」と感じたバーナーをお借りし、キャンプで使ってみたので、その内容を紹介する。

    新生フォアウィンズの気になったバーナーはこの2

    フォアウィンズは、カセットコンロでお馴染みの岩谷産業が展開するアウトドアブランド。ロゴはイニシャルのFをベースに、風になびく炎をイメージして製作したそうだ。

    今回紹介するのは、卓上コンロ「フォールディング キャンプ ストーブ」とシングルバーナー「マイクロ キャンプ ストーブ」の2種。それぞれ20213月に発売したばかりの新作である。それぞれの特徴を紹介しよう。

    卓上コンロとシングルバーナーをいいとこ取り

    「フォールディング キャンプ ストーブ」¥16,500(メーカー希望価格)

    まずはフォールディング キャンプ ストーブから。こちらはアウトドアから家まで使える汎用性をコンセプトとしたもので、直径24cmまでの鍋やフライパンに対応している。

    使用サイズはW31.7×D28.8×H12cmで、一般的なカセットコンロより少し小さめになっている。

    直方体のケースに収納すると非常にコンパクト。横に置いてもよし、縦に置いてもよし、スペースに合わせて収納できる。 ケースにはハンドルが付いており、グローブをつけた状態でも持てるほどゆとりがある。これならキャンプに便利だ。 バーナー部の取り出しはスライドだけ。慣れれば1分ほどで完成できる。

    組み立て方法は簡単。ケース内に収納されているバーナー部を引き出し、脚と五徳を広げてヒートプレートを載せるだけ。後付けするものはヒートシールドのみで、ネジを回したり重い部品をつけたりすることもない。普段卓上コンロを使用しない人でも安心して組み立てられるようになっている。

    ヒートプレートも上から載せるだけ。

    ヒートシールドはテーブルへのダメージを最小限にするもの。大きい鍋などを使用すると、底面に当たった熱が輻射熱で下へ跳ね返り、テーブルを焦がすことがある。コンロを使用する際は必ず装着しよう。

    バーナーヘッドは従来品とは違った形状。 つまみは無段階調整が可能で、強火からとろ火まで対応。 五徳はギザギザしたデザインでのせたものがズレにくい仕様。

    次に各部をチェック。バーナーヘッドの外にはトップカバーと風防リングを備え、風に強い構造となっている。点火方法は圧電点火方式を採用し、トーチなどを使わずに火をつけられる。このあたりは他のカセットコンロとほぼ同じだ。

    炎は横に広がり、鍋底をしっかり温めてくれる

    最大発熱量は2.2kW(1,900kcal/h)で、これは以前に紹介したカセットコンロ・タフまるジュニアと比べて0.1kW少ない。連続燃焼時間は約120分(カセットガス FORE WINDS ノルマル使用時)で、タフまるや他のコンロより長く使用できる。これにクッカーをのせて湯沸かしをした結果、425秒で沸騰した。

    シェラカップはNG。温めたい場合はメッシュの網などを敷くのがいいだろう。 鍋はOK。これを囲って鍋料理も楽しめそうだ。 ケトルもOK。広いバーナーヘッドが底面全体を温めてくれる。

    ではどんなものが載せられるのか、試してみた。シェラカップは五徳の隙間にズボッと落ちてしまい、使えそうになかったが、鍋とケトルは問題なく使えた。

    ソロで使うより、家族やグループで使用するのがいいと感じた。公式ページではスキレットの使用も問題ないとのことだが、ダッチオーブンはNGなので、重量級の道具は使わないようにしよう。

    唯一気になった点は、底に収納するヒートシールドが丸裸であること。両サイドでしっかりと挟み込んでいるので簡単に抜けることはないが、板の厚みが薄いため、他のものを傷つけたり切れたりするかもしれない。

    コンロを収納するバッグはないため、心配な人は収納できるケースを用意したほうがいいだろう。

    商品概要

    フォアウィンズ「フォールディング キャンプ ストーブ」

    価格:¥16,500(メーカー希望価格)
    サイズ:W31.7×D28.8×H12cm
    収納サイズ:W11.1×D28.5×H11.4cm
    重量:1.6kg
    https://www.forewinds.iwatani.co.jp/product/fw-fs01

    ロングセラーのバーナーをより軽く、コンパクトに

    「マイクロ キャンプ ストーブ」¥7,150(メーカー希望価格)

    次にマイクロ キャンプ ストーブ。これはイワタニの従来品・カセットガス ジュニアコンパクトバーナーをよりコンパクトにしたモデルで、キャンプだけでなく登山でも使えるように設計されている。

    使用サイズはW10.9×D10.9×H12.2cmで、重量は186g。ともに従来品よりコンパクトかつ軽くすることに成功し、携帯性に優れた商品だ。

    収納ケースは従来品のハードケースより少し小さくなし、バッグへの収納も便利に。

    ケースサイズはW7.1×D5.7×H12cmEVA素材を使用しており、クッション性を備えることから衝撃を緩和し、バーナーへのダメージを最小限にしてくれる。

    本体は手のひらに載るほどコンパクト。4本の五徳と3本の脚を広げ、カセットガスをセットしてつまみを広げてば完成。 バーナーヘッドは従来品と同じ。五徳は従来品と比べて細いものを使用。 点火はワンプッシュタイプで、トーチなどを使用する必要はなし。

    次に各部をチェック。従来品の部品を少し使用しつつも、軽量化とサイズダウンを重視して五徳やつまみを変更している。とはいえ、使い勝手は変わらないため、サッと取り出してすぐに組み立てて使用する

    本体は3本の脚で調理器具を支え、カセットガスを付けても地面と平行になるように設計されている。 真っ直ぐ上に伸びる直線型の炎をしている。

    最大発熱量は2.3kW2,000kcal/h)で、タフまるジュニアと同じ。連続燃焼時間は約120分で、これはフォールディング キャンプ ストーブと同じである。

    シェラカップはOK。飲み物や再加熱などで使用してもよし。 鍋も問題なし。ただ、バーナーヘッドが小さく全体を温めるのは厳しい。 ケトルも載せることはできたものの、安定感はやや心配。

    マイクロ キャンプ ストーブもどんなものが置けるかチェック。当然ではあるが、フォールディング キャンプ ストーブと比べて五徳は細いため、大きいクッカーやケトルを載せると安定感にはやや欠ける。

    公式ページには、載せる道具は直径18cmまでとなっており、実際に使うならシェラカップやソロ〜デュオ向けの小型クッカーを使用するのがよさそうだ。

    商品概要

    フォアウィンズ「マイクロ キャンプ ストーブ」

    価格:¥7,150(メーカー希望価格)
    サイズ:W10.9×D10.9×H12.2cm
    収納サイズ:W7.1×D5.7×H12cm
    重量:186g
    https://www.forewinds.iwatani.co.jp/product/fw-ms01

    アウトドア向けのデザインでありながら、使い方はキャンプをしたことがない人でも簡単に扱えるフォアウィンズのバーナー。全国の家電量販店はアウトドアショップ、もしくは岩谷産業のオンラインショップにて発売しているので、チェックしてみてはいかがだろうか。

    フォアウィンズ 公式サイト
    https://www.forewinds.iwatani.co.jp

    文・撮影/小川迪裕

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