「岩石山」の巨石群は圧巻!山城があった展望最高の山を日帰り登山
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    2021.03.06

    「岩石山」の巨石群は圧巻!山城があった展望最高の山を日帰り登山

    私が書きました!
    日本山岳協会認定登山ガイド
    河野綾子
    登山ガイド/山のことライター。福岡県出身、くじゅうネイチャーガイドクラブ所属。2019年秋にくじゅう連山の麓、九重町に移住。九重町地域おこし協力隊としても活動し、くじゅう連山、九重町の情報を「九重町飯田 地域おこし協力隊」(Facebook)で発信中。楽しく学びながらをモットーに、山のガイドや、九州の山雑誌「のぼろ」などに執筆中。

    下山時は添田公園で満開の桜を楽しもう!

    岩石山(がんじゃくさん)ってどんな山?

    岩石山は福岡県添田町、赤村にまたがる山。かつては英彦山(ひこさん)信仰の領域で山伏たちの修行場として栄えた場所だ。毎日登る人も多く、奥の院には登った方の名前がたくさん書かれてあり、こんなに登ったの?と驚くだろう。山頂には岩石城跡の遺構や巨石群、そしてなんといっても展望抜群だ! 春は、麓の添田公園で桜祭り(例年だと)が行なわれ、桜の名所でもある。

    山頂、奥の院からの展望は見事!絶景を楽しみながら、ここに山城があったことに頷ける。

    ぐるりと回る1周コースに挑戦!

    コースはいくつかあるが、今回は滝ルートを通って、正面ルートへ下山するコースを紹介する。滝ルートは、三ノ滝、ニノ滝、一ノ滝があり、そこを通って山頂を目指すコース。三ノ滝の先は岩場を歩く箇所があるので、初心者は正面ルートの往復がオススメだ。

    まずは樹林帯を歩き、しばらく行けば、三ノ滝が見えてくる。その先から岩場が出てくるので、慎重に歩いていこう。ニノ滝、一ノ滝(一ノ滝は案内板から少し道をそれて入り込む。足場が悪いので立ち寄る場合は注意が必要)を通過したら、足元がざらざらした岩場を登っていく。

    三ノ滝に鎮座する大師。この先、岩場なので注意して歩こう。

    通り抜けられるかな? 岩の間を歩く「針の耳」

    しばらく登ると「針の耳」に到着。ここは鎖を補助によじ登ったら見えてくる場所で、岩の狭い隙間をくぐり抜ける場所だ。岩登りが難しい人は、エスケープルートができたのでそこを利用すると良い。自分の技量に合わせて無理はせず歩こう。先へ進むと、天狗岩が見えてきて、展望が開けるので休憩にも最適だ。そしていよいよ山頂へ!

    岩の間にできた、「針の耳」。

    山城があったと頷ける展望抜群の山頂

    山頂に着くと天守台跡に建てられた展望台があり、英彦山、行橋方面から筑豊平野、宝満山の山々と見渡せる。標高は高くないものの展望の良さにしばらく見入ってしまう。正面登山口から登ってきた人も多く居るので、いつも賑わっている。景色を楽しみながら、かつての眺めを想像しよう。

    山頂の展望台に立てば、絶景が楽しめる。英彦山をはじめ良い眺めだ。

    その先には岩、岩、巨石!

    景色に満足したら、東側の尾根の巨石群を見に足を延ばそう。国見岩、八畳岩、大砲岩など名前がついており、その大きさに驚きながら楽しめる。特に、国見岩からの展望は素晴らしい。楽しんだら、山頂に戻って、正面ルートを使って下山していこう。本丸跡、柱穴、くさび岩などと、山城特有の名残を見つけることができる。足元は岩場でざらざらとして滑りやすいので、注意しながら歩こう。奥の院に着くと屋根付きの小屋がある。中に入ると、何百回も登った方の木札がかかっており、たくさんの方の山の愛を感じることができる。展望も良いのでしばらく休憩して楽しもう。

    山頂から東側の尾根は巨石群が並ぶ。国見岩に立てばさらに絶景だ

    無事に下山したら、ぜひ訪れてほしいのが添田公園。3月下旬から4月初旬は、ソメイヨシノをはじめとする約1600本の桜が咲き乱れ、指折りの桜の名所になっている。桜の時期でなくても家族連れなど、たくさんの人で賑わっている。今回もお疲れ様でした!

    プラスで楽しむ­­

    道の駅 歓遊舎ひこさん

    添田公園から車で約5分のところにある、「道の駅 歓遊舎ひこさん」。こちらのイチオシは、添田町で採れた新鮮な野菜(大根・人参・ネギ・きゅうり・トマトなど)や、花卉(トルコキキョウ)など。 また、お買い上げ金額に応じて、英彦山山霊の水をプレゼント(容器持参)してくれるのも嬉しい。

    住所:福岡県田川郡添田町野田1113−1
    時間:9:001800(休館は12/31,1/1,2月の第1木・金の2日間)
    電話:0947-47-7039 

    立ち寄り湯 ふれあいの館そえだジョイ

    添田公園内にあり、お城をモチーフにした外観が面白く目立つ。5階建ての巨大な健康福祉施設で、展望浴室があり、下山後に汗を流せるのでオススメ。

    住所:福岡県田川郡添田町大字添田1573
    浴室受付時間:13:00〜20:00(13:00〜16:00 月曜日・8月13日~15日・1月1日~3日)
    休館日:第2/第4月曜日、12月29日~31日
    料金:大人340円
    電話:0947-82-5600

    アクセス情報

    公共交通機関

    JR日田彦山線 添田駅より徒歩15

     マイカー

    福岡ICより国道201号、県道34号経由、添田公園へ

    登山ウェアや持ち物について

    暖かな春、休憩中は少し肌寒い事もあるので防寒対策も兼ねて、レインウェアは忘れずに。滝コース、正面コースとしっかりとした山道を歩くので、トレッキングシューズで歩こう。登山道は、花崗岩の岩肌が風化して滑りやすい箇所があるので慎重に。滝ルートは、三ノ滝から先が岩場を歩く箇所があるので、雨上がり後や初心者は正面ルートの往復がオススメだ。ルート上に水場はない。トイレは添田公園と奥の院にある。

    岩石山データ

    山頂所在地:福岡県 
    山域:福岡県 添田町、赤村
    標高:454M

    今回のコース

    コースの距離:約3.3キロ
    コース:添田公園(25分)→三の滝(45分)→岩石山(10分)→巨石群(10分)→山頂(20分)→奥の院(25分)→登山口(25分)→添田公園入り口(合計3時間 休憩なしの場合)

     <問い合わせ>
    添田町まちづくり課 0947821231(代表)

    ※地域の新型コロナウイルス状況を必ずご確認ください。

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