SOTOのテーブル「フィールドホッパーL」をソロキャンプ仕様にちょい改造しよう! | 自作・DIY 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.01.11

    SOTOのテーブル「フィールドホッパーL」をソロキャンプ仕様にちょい改造しよう!

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    長谷部雅一
    1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

    SOTOのフィールドホッパーLは、ミニマリストのソロキャンパーにとってA3サイズという絶妙に使いやすいテーブルだ。折りたたみサイズもA3サイズを縦半分に折った大きさで厚さも約30mmと非常にコンパクトで、収納場所にも困らない。わずか3アクションで利用できるのも魅力のひとつだ。

    ただ、ひとつだけ個人的に気になるところがある。それは、機能美と清潔さを追求されたつくりなだけに、”金属感”が強いこと。ソロキャンプで使用するのなら、金属感を楽しむときもあれば、ウッドな表情があるテーブルも楽しみたいところ。今回は、フィールドホッパーを表情豊かなウッディーにするための天板をつくります。

    今回のベースとなるのがこのSOTOのフィールドホッパーL

    材料

    右がウォールナットで、左がタモ

    今回用意したのは厚さ5mmの木板。カット時のロスも考えて425mm×295mmが1枚あればOK。ホウ、スギ、ヒノキなど、様々な種類があるので、お好みで選んで欲しい。ちなみに今回選んだのは高級家具にも使われる「タモ」と「ウォールナット」の2種類。
    ※この後出てくる図面サイズにホームセンターなどでカットしてもらってもいい。

    道具

    今回使った道具は次の通り。電動工具があると便利で正確だが、実際は手作業にすればノコギリなどの基本的な木工道具でも製作が可能だ。
    ・ノコギリ
    ・電動ドリル
    ・鉛筆
    ・ノギス:厚さや深さを測る道具
    ・曲尺(かねじゃく):直角を出して線を引いたり測ったりする道具
    ・紙ヤスリ:800番程度
    ※スライド丸鋸があると作業が正確で早くなる

    図面

    今回製作した天板のサイズは次の通り。フィールドホッパーLに標準で付属している収納袋に一緒に入れられるように2分割式にした。
    ホームセンターなどでカットしてもらう場合は、0.5mmは調整してもらえないことが多いため、0.5mm減らしたサイズ(146.5mm→146mm)にしよう。

    作り方

    1:木材をカットする

    僕はスライド丸鋸を使ったが、ノコギリで切ってもOK

    長辺420mm×短辺146.5mmの長方形で木材をカットする。木目は長辺側にあるように設定すると、仕上がりが綺麗でさらに丈夫になる。これを2枚切り出す。

    2:長辺側片側2カ所に凹みをつくる

    赤丸印の所、4カ所にリベットがある

    フィールドホッパー天板には全部で4カ所リベットがあるため、ただそのまま木板を置いただけでは浮いてしまう。そこで天板側に凹みを付けてあげる。凹みの場所は図面を参照。
    凹みを付ける際は、直径7〜8mmの金属用ドリルビットで3mmほど削って凹みをつくる。木材片側2カ所、2枚で4カ所同じ加工をする。

    左が木工用で右が鉄工用のドリルビット。木工用だと先端部分があるため木板を貫通させてしまう。

    凹みをつくったところ。多少ずれてもドリルビットのサイズを大きくしておけばOK

    3:ヤスリで加工面を綺麗にする

    カット面、凹み面などを、触ってもトゲが刺さらないように紙ヤスリでしっかりと削る。あまり強く一カ所を削りすぎてしまうと歪んだ形になってしまうので注意。

    4:ワックスを塗る

    個人的によく使っているのは写真のOSMOというメーカーのもの。塗料自体が安全で、水を弾きやすい効果もあるため、自宅ではテーブルの天板も、床もすべてこれでまかなっている

    完成した天板に、ワックスを塗る。塗るのは好みの物でいい。防水性を高めたい場合はシリコン系透明塗料、活用の幅を考えて安全な塗料が言い場合は、天然オイルやワックスなどをぬるといい。

    完成

    今回の完成品はこちら。気分に合わせて木調が違う天板を置いてもいいし、色違いのツートンカラーにしてもいい。また、天板自体が木製なので、雪中ソロキャンプの際にシングルバーナーのガスの低温下対策にも有効だ。

    「タモ」バージョン

    「ウォールナット」バージョン

    「ツートーン」バージョン

    天板の特徴

    今回は、このテーブル端の立ち上がりを利用してズレを防止するように設計した

    この天板の特徴は、ただテーブル上にただ置いただけなのに、縦、横にズレにくいこと。これはフィールドホッパーの形状特性で、リベットの部分と天板に空けた凹みがはまることで横ずれしにくく、テーブル端に立ち上がりがあるので横ずれもしにくい。これが使い勝手を向上させている。

    改造するうえでの注意点

    全ての製品は、製品化されたそのままの状態での使用において耐荷重や強度、安全性などが確保されています。ですので、今回のように改造する場合は、次の事を必ず守るようにしましょう。

    ・テーブルのサイズを超えた天板を作らない
    ・製品自体に加工を施さない

    どうしても本体に加工を加えたいという方は、メーカーは推奨していないこと、改造後に起きる製品要因の事故、怪我などのアクシデントは完全に自己責任になることを理解しておこう。

    今回、サイズの紹介をしているので「切る」「凹みをつくる」「ワックスを塗る」の3工程で完成する簡単な天板。それでいて見た目の効果は絶大です。皆さんも挑戦してみてください。

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