こんにちは! プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。
前回までの記事でフットバッグを始めるまでの準備は整いました。今回からいよいよフットバッグをやってみましょう!
フットバッグを始めるにあたって、バッグはやわらかいですし、激しい動きや接触プレーも無いのでケガをするリスクは非常に低いですが、それでももちろんスポーツですのでフットバッグをやる前の準備運動も大切です。
準備運動で身体をやわらかくする
基本的には、スポーツを行う際の一般的なストレッチを行えば問題ありません。アキレス腱を始め、膝の屈伸、前側の腿である大腿四頭筋、腿裏のハムストリング、あとは股関節を中心にストレッチをしていきましょう。
フットバッグ特有のストレッチとして、足首を回し、足の外側を地面に押し付けて足首外側の腱を伸ばしていきます。
フットバッグはインサイドで受け止める技も多いので、この部分がやわらかいほど有利に働きますのでしっかりと柔軟を入れていきましょう。
余裕があればウォームアップも
ウォームアップに関しては、軽くその場でジャンプする程度で構いません。20回ほどジャンプを行ったらいよいよフットバッグを始めていきましょう。
フットバッグの楽しみ方は多様ですが、ここでは主に複数人で行うものと個人で行うものの2種類をご紹介していきます。
複数人で行うフットバッグの方法
複数人で輪になって蹴ることを海外では「ハッキーサック」と呼んでいます。少し複雑な話ですが「ハッキーサック」というのは実際には商品名で、「フットバッグ」がスポーツ名です。
しかし、アメリカを中心に海外ではフットバッグをする事を「ハッキーサック」と呼ぶことが主流となっています。
そういった事情も知識として知りながら、複数人で輪になってフットバッグをするやり方を紹介します。人数は2人以上であれば何人でも問題ありません。もちろん多いほうが盛り上がります。
複数人の仲間を集めたら、輪になります。初めは小さめに輪を作ったほうがフットバッグはやりやすいです。使うフットバッグは全体で1つだけ。これで準備はOKです。
(1)フットバッグを手に持っている人が自分でフットバッグを蹴るか、誰かに優しくフットバッグを手からサーブしてあげるところから始めます。
(2)空中に上がったフットバッグを地面に落とさないように次の誰かが蹴り上げます。複数人で落とさないようにリフティングするイメージです。
(3)基本的には1回で次の人にフットバッグをパスしますが、リフティングがたくさんできる方は何回でも自分でリフティングしながら、体勢を整えてパスしても構いません。
みんなで数えながら最高回数を目指すと盛り上がりますし、ドリンク片手にみんなでリラックスしながら芝生の上で蹴るのも最高です。
最初に試してもらいたい基本技2選
次にご紹介するのは個人でプレーする場合。こちらはフットバッグの中でも「フリースタイル」と呼ばれるプレー方法。
技を練習して上手くなれば目にも止まらぬ速さでダンスのようにステップを踏み、フットバッグの浮遊感と人の動きの速さのギャップが観る人をも魅了します。
もちろん初めは難しい技を行う事は大変なので大切な基礎から始めていきます。その基礎というのは主に2つ。トーストールとインサイドキックです。
基本技(1):トーストール
トーストールは、足の指の付け根の部分にフットバッグを乗せる技です。
(1)フットバッグを手に持ちます。膝が90度になるところまで腿を上げ、足首を上に向けて足の指もパーにしておいてください。
(2)手に持ったフットバッグを下に落とします。厳密には上にフワッと上げる投げ方の方がタイミングを合わせやすいと思います。
(3)落ちてきたフットバッグに合わせて、上げていた足を地面ギリギリまで下ろして、フットバッグを吸収するように受け止めます。
(4)その動きに合わせて軸足もクッションを使って上げてください。 けん玉をやる時の膝のクッションを使うイメージに近いです。指の付け根で受け止められたら成功率を上げていけるように何度も練習していきましょう。
(5)成功率が上がってきたら、逆足も練習して左右交互に受け止められるように練習していきます。
手で取らずに左右交互に回数をこなせるようになっていくと楽しく感じられるので、チャレンジしてみましょう。
基本技(2):インサイドキック
もう一つの基礎技としてインサイドキックを紹介します。こちらはとてもシンプルです。
膝を外側に開いてインサイド部分が平らになるようにします。フットバッグを手から落として、タイミングを合わせてフットバッグをインサイドで蹴ってみましょう。
コツとしては、急いで蹴らずに地面にフットバッグが落ちてしまうんじゃないかというところまでフットバッグが落ちてくるのを待って、最後に足首のスナップを使ってインサイドでキックします。
このインサイドキックを身につけることで、フリースタイルだけではなく前述した複数人で輪になって蹴るフットバッグにも有効です。
今回はフットバッグを始める前の準備運動、そして遊び方と基本技をご紹介しました。ぜひ気持ちの良いキャンプ場などでフットバッグを楽しんでみてください!