キャンプや登山の必需品であるヘッドライト。私はPETZL(ペツル)社のZIPKA(ジプカ)を長年に渡り愛用しています。このヘッドライトが素晴らしいのは、巻き取り式のリールをヘッドバンドのかわりに採用しているところです。
私は、この巻き取り式の使いやすさを知ってから、一般的なヘッドバンドで固定するヘッドライトを使う気にはなれませんでした。家族の為にもう一台購入してしまいました!これからヘッドライトの購入を考えている方には是非お勧めしたい製品です。
巻き取り式リールのドコが便利か?
とにかく着脱がしやすいです。ライトの後ろ側の持ち手部分を引っ張って、ワイヤーを広げ、頭に装着するだけです。他の製品が採用しているゴム製のバンドは頭の大きさに合わせてサイズの調整が必要です。暗闇で装着する場合、サイズ調整のひと手間が面倒ですが、ZIPKAならワンタッチで済みます。
巻き取り式リールは特許取得済みなので、他のヘッドライトではこの使いやすさは味わえません!
使わない時は、手首に取り付けることができます。軽量、コンパクトなので手首についていても、わずらわしさがありません。
自転車のフレームにも固定することが出来ます。夜道を走るのに明るさも十分です。タープ等のポールに固定して、間接照明としても使用するのもいいですね。
ゴム製のバンドは、長く使用しているとゴムが劣化することがあります。ZIPKAのワイヤーは経年劣化の心配がありません。私が使っていた1代目のZIPKAは5年使ってもワイヤーに不具合は見られませんでした。1台目は紛失してしまい、今は2台目と3台目を1年程使用していますが、こちらもワイヤー部にトラブルはありません。
普通に使っていて、頭からずり落ちることはありませんが、ゴム製バンド式のヘッドライトに比べて、ホールド感が若干弱いので注意が必要です。勢いよく頭を振ると外れる可能性があります。
最大照度300ルーメン
ZIPKAの最大照度は300ルーメンです。実際にどのぐらいの明るさなのでしょうか?電球だと25w~50wくらいのものと同程度です。このクラスの電球は家庭内のトイレや玄関の照明に多く使われています。キャンプでの使用の場合、サイト全体を照らすには心細い光量です。夜間の調理やトイレへの移動、ソロテント内の灯りには十分な光量があります。
蓄光のリフレクターのおかげで暗闇でも見つけやすい
暗闇の中では蓄光のリフレクターがほのかに光るので、ライト本体の位置がすぐにわかります。
3段階の照射レベルと赤色モードに切り替え可能
OFFの状態から本体上部のボタンを一度押すごとに、弱モード6ルーメン、中モード100ルーメン、強モード300ルーメンと照射レベルの切り替えができます。長押しをすることで赤色モードに切り替わります。赤色モードのまま、再度ボタンを押すと赤色の点滅モードになります。
赤色モードの光は、白色モードの光よりも目に優しく、自分の周囲を照らすのに十分な光量があります。テン場や山小屋などで、周囲の人へのプライバシーの配慮が必要な場合は、赤色モードが大活躍です。
各モード毎の連続使用時間は?
電池が新品の状態で、弱モード120時間、中モード9時間、強モード2時間の安定した連続使用が可能です。赤色モードでの安定した連続使用時間は60時間になります。
私は所有しておりませんが、別売りで「コア」というリチャージャブルバッテリーが販売されており、ZIPKAやPETZL社の他のヘッドランプにも使用できます。
ZIPKAの電源を「コア」にして強モードで使用した場合、4時間まで安定した連続使用が可能です。
防水性は?
ZIPKAの防水性は国際規格でIPX4とされています。IPX4とは、「あらゆる方向から、水の飛沫を受けても影響がない」ほどの防水性とされています。小雨や短時間の雨の中で使用したことがありますが、内側に水の侵入は見られませんでした。長時間の雨の中での使用や、水没させた場合は故障することがあるのでご注意ください。
おわりに
ZIPKAの魅力は、なんといっても着脱のしやすさと、そのフィット感です。長時間の使用でも頭が疲れません。コンパクトなので、普段使いのバックに入れておけば、日常でも大活躍しますよ。あまりにコンパクトすぎて失くしやすいので、その点はご注意くださいね。個人的には他のヘッドライトとは被らない独特のデザインも魅力的です。
ZIPKA
照射力:300 ルーメン
重量:66 g
電源:単4アルカリ電池3本(付属)、リチャージャブルバッテリー『コア』(別売)
対応電池:アルカリ、リチウム、ニッケル水素
防水性能:IP X4 (全天候型)
価格:価格:¥4,400(税込)